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<本日のお話> 平成30年12月29日(第1777号)
自分の「思考の癖」を考えてみる(後編) ~あなたは「デカルト的」か、「老子的」か~
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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(本日のお話 1960字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
ならびに研修プログラムの作成など。
夜はストレングス・コーチングの仲間と、
打ち合わせ件、会食でございました。
ありがたいことに、案件が増えてきており、
色々な方のお力を借りることになってきています。
どこまで出来るか、2019年も
挑戦し続けてまいりたいと思います。
ということで、この年末年始は
妻とともに、フルで仕事をしまくります(苦笑)
あー、楽しいなあ。
*
さて、本日のお話です。
昨日、
『ハーバード、オックスフォード、、、世界のトップスクールが実践する考え方の磨き方』
という本から引用させていただきつつ、
学んだ事として、『デカルト的思考法』なるものを、
ご紹介させていただきました。
本日も続けます。
タイトルは、
【自分の「思考の癖」を見極めてみる(後編) ~あなたは「デカルト的」か、「老子的」か~】。
それでは、どうぞ。
■昨日のお話は、
・自分の「思考の癖」というのは、
なかなか自分ではわからない。
・それらを考えるために、
客観的視点を持つことが面白いアプローチではなかろうか。
・その中で「デカルト的思考法」というものがある
というお話でした。
そして、デカルト的思考法として、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<「デカルト」の真偽を見極める4つのアプローチ>
1,とにかく疑う
2,徹底して細分化する
3,単純なものから複雑なものへと考察を深めていく
4,漏れがないように見直す
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というアプローチがあり、
それらは細分化して分けて考える、
『アナリティック(分析的)な考え方』
であり、西洋的である、
そんなことをお伝えいたしました。
■それに対して、一方。
これに対するような逆側のアプローチもあるのです。
それが古代中国の哲学者「老子」と言われます。
老子とは、諸説ありますが、
古代中国なので「紀元前6世紀ごろ」の哲学者です。
*
彼は言います。
「美しいと汚い、は別々にあるのではない。
美しいものは、汚いものがあるから美しいと呼ばれるんだ」
と。
同様に、
・暗いがあるから、明るい、がある。
・冷たいがあるから、温かい、がある。
・辛いがあるから、幸せ、がある。
・「無」があるから、「有」がある。
、、、
このように、物事は一方だけ見るのではなく、
『全体的に見てこそ、わかるものである』
とする立場が、「老子」の考え方である、
というのです。
これを、
”『ホリスティック(全体的)』な考え方”
と呼ぶのだそう。
「デカルト的思考法」が、
・「美しい」の定義は?
・「汚い」の定義は?
・本当にそれらは確かなのか?
、、、というように、
細かい部分から「分析的」に、
積み上げていくの考えとは対照的です。
これらは、
「東洋的」であると言えるでしょう。
■そして、ふと思うのです。
自分自身の考え方は
”「デカルト的」だろうか?
それとも「老子的」だろうか?”
、、、と。
どちらも古来から言われており、
歴史の風雪に耐えた、多くの偉人賢人の考えであり、
「考え方の基礎」とも言えるもの。
それぞれが、正しい。
どちらが間違っているというのは、
おそらくないのでしょう。
そして、そういった「哲学者の考え」に、
自分の「思考の癖」を照らし合わせてみる。
すると、見えてくることがあるのでは、
とも思うわけです。
「自分は、”老子的”に、
全体をまるっと捉えようとする傾向がある。
でも、分析的に、デカルト的に分けて考えるのは得意ではない」
とか、あるいは
「自分は何でもかんでも、”デカルト的”に、分析的に捉えてばかりいるかもしれない。
わからないものを、そのまま受け入れようと、しない傾向があるかもしれない」
というように、
”客観的に自分を考える”
”俯瞰して、自分の思考を見る”
ということに、つながるように思うのです。
そしてそれは、
「自分をより良く知る」
「他者をより深く理解する」
ということに、なり得るのかもしれない、、、
そんなことを思うのです。
■おそらく、「哲学」を学ぶ意味とは、
過去の偉人賢人が語った論説に照らし合わせて、
”自分自身を見直すことが出来る”
ことではないか、と思います。
この世界は広すぎて、複雑すぎて、
答えがないように思えるかもしれません。
その中で、
自分が依って立つところを見つけるために、
普段考えないような「自分の思考の癖」というものを、
こういった「デカルト的」か「老子的」かという視点で、
”深く掘り下げる”
ことを試みる。
それこそが、答えなき世の中で
生き抜くための力になりうる、
そんなことを思います。
*
と、いうことで
【自分の「思考の癖」を考えてみる
~あなたは「デカルト的」か、それとも「老子的」か~】。
そんなことを探求する価値に、
思い馳せた次第です。
まだまだ勉強不足で稚拙な考えですが、
多少なりとも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。
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<本日の名言>
上善は水の如し。 老子
(意味:水は丸い器に入れば丸くなり、四角い器に入れば四角くなる。
それと同じように、人間も水の如くその状況に応じた臨機応変な振る舞いをするのが
最も自然な一番よい生き方である)
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<編集後記>
そして、現に「ハーバード大学」の入学論述試験でも、
”テーマ「自分は何者かを答えよ」”
というような問題が登場しているそうです。
やはり、「深い問い」は、大事なのでしょうね。
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