配信日時 2018/12/28 15:54

自分の「思考の癖」を考えてみる(前編) ~あなたは「デカルト的」か、「老子的」か~ 【未来習慣】

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<本日のお話> 平成30年12月28日(第1776号)


自分の「思考の癖」を考えてみる(前編) ~あなたは「デカルト的」か、「老子的」か~

 
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行

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(本日のお話  2111字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

ならびに夜はトライアスロン仲間の誕生祝い兼、忘年会でした。

トライアスロンチームの総大将(?)の自宅にて、
少年時代にやっていた「ストリートファイター2」などのゲームをやり、
久しぶりに燃え上がりました。

テレビゲームはやっぱり面白い!

、、、ですので、
絶対にゲーム機は買わないようにしようと、改めて思いました。
抜けられなくなるので、、、(汗)



さて、本日のお話です。

今読んでいる本で、

『ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方』
https://www.amazon.co.jp/dp/4479794174/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_FtCjCbPR4XPRX

という本があります。

これが、非常に面白い。

今日はその本から引用させていただきつつ、
学んだ事を皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


【自分の「思考の癖」を考えてみる(前編) 
 ~あなたは「デカルト的」か、「老子的」か~】。


それでは、どうぞ。



■自分の「思考の癖」というのは、
なかなか自分ではわかりません。

そしてつい、自分の考え方の癖は、
当たり前であり、普通であり、そうあるべき、
と、無意識に信じてしまったりするもの。



しかし、それらの自分の「考え方の癖」を、
絶対的なものだと信じてしまうと、

・「考え方の違い」による意見の対立
・ 相手に対しての不理解、傲慢
・ 同じパターンで結果が変わらない

等に諸症状につながることがありうる
そのように思います。


■では、自分の「思考の癖」というのは、
どのようにしたら知ることができるのか。

このことを考えてみたいのです。

その一つの方法が、著書
『ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考える力の磨き方』
によると、


【過去の「哲学者」の考えを知ること】


である、というのです。


■この本では、ある興味深い話が紹介されていました。

それが、

”「デカルト的アプローチ」と「老子的なアプローチ」の違い”

というお話。

ちょっと複雑そうですが、
実はシンプルな話なので、少しお付き合いください。



まず、「デカルト」という哲学者であり、数学者。

彼は、『我思う、故に我あり』という名言を残した、
17世紀のフランスの哲学者です。

彼は今の「西洋」の考え方の礎と言われることもある非常に有名な御仁です。

その彼が著書『方法序説』にて語るのが、

『真偽を見極めるために、4つのステップを踏むこと』

が大事というわけです。

それは、

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<真偽を見極める4つのアプローチ>

1,とにかく疑う

2,徹底して細分化する

3,単純なものから複雑なものへと考察を深めていく

4,漏れがないように見直す

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というアプローチ。



例えば、皆様の目の前に「パソコン」がある、とします。

まず、「1、とにかく疑う」では、
この「パソコン」をとにかく疑います。


・これは本当に「パソコン」なのだろうか?

・「パソコン」からキーボードがなくなったら、
 それでも「パソコン」なのだろうか?

・このパソコンの中に、CPUが入っていなかったら、
 「パソコン」と呼べるのだろうか?

・WindowsやMacなどのOSがなかったら、
 「パソコン」ではないのだろうか?

・インターネットができなかったら、
 「パソコン」ではないのか?

、、というように。


ふと思えば、

「どこからがパソコンで、どうなったらパソコンじゃなくなるのか?」

みたいなことを考えていくと、実は
「確実に証明されているもの」とは、
意外に少ないことがわかります。


(そして、デカルト氏は、それを追求した結果、
『我思う、故に我あり』と述べました。

「少なくとも考えている自分は、確かに存在している」ことだけは、
「確実にそう断言できる!」と言える、ということですね。)



■そして、「確実に証明されているもの」が何なのか。

それを見つけ出すには、

「2,徹底的に細分化する」

ことが必要である、と次に述べます。

つまり「パソコン」を構成している、
”細分化された条件”とは何かを考える。

例えば、「パソコンの細分化された条件」を考えてみると、

・ディスプレイがある
・キーボードがある
・WindowsやマックなどのOSが入っている
・パワーポイントなどのアプリが使える
・電源で動く

、、、etc

などでしょうか。

他にもありそうですが、
これらの「細かい条件」積み上げていくから「パソコンになる」といえるということで、
3つ目に述べている条件、

「3,単純なものから複雑なものに積み重ねていく」

という話に繋がります。

■そして最後に

「4,漏れがないように見直す」

こと。

しばしば、コンサルティング会社で言われるでいう、
「MECE」(=もれなく抜けがない)な状態に積み重ねていく。

これらが「デカルト的思考法」とのこと。


「デカルト的」な考え方とは、非常に

”『アナリティック(分析的)』な考え方”

であると言えそうです。

同時に、「西洋的」ともいえるのでしょう。


■考えてみれば、

・『7つの習慣』も、「成功者の考えを分析し”7つに分類した”」

ものだし、

・『ストレングス・ファインダー』も、「人の強みを分析し”34種類”にわけた」


という意味で、
「デカルト的だなあ、、、」なんて思うわけです。


こういう視点を照らし合わせると、

「自分の思考の癖」

はどういったものだろうか、
なんてことが見えてくるのかな、と思うのです。


、、、と、だいぶ長くなってしまいましたので続きの

”「老子的」な考え方”

については明日に続けたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。

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<本日の名言>

難問は、それを解くのに
適切かつ必要なところまで分割せよ。

ルネ・デカルト

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<編集後記>

多くの方は明日から年末年始休暇でしょうか。
良い年末をお過ごしくださいませ!


<皆様のご感想お待ちしています!>

ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
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