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<本日のお話> 平成30年12月10日(第1758号)
【特別シリーズ企画】日本の歴史をたどる旅1 ~『日本国紀』から学ぶ縄文―平安時代~
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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(本日のお話 2854字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日日曜日は、ワークショップ準備を始め、
お仕事でございました。
12月は勝負。
駆け抜けたいと思います。
*
さて、昨日「今週の一冊」にて
ご紹介させていただいた、
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『日本国紀』(著:百田 尚樹)
http://amzn.asia/d/ceu2Ibt
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という本。
最近読んだ本の中でも、
丸暗記したいくらい、とても重厚かつ、
大切な事が書かれている本である、
そのように感じた一冊なのです。
*
普段は、日々の気付きをお伝えしておりますが、
今週は「特別号」として、
”日本の歴史をたどる旅”
というシリーズで、月~金の合計5回にて
皆さまに学びと気づきをご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【日本の歴史をたどる旅1 ~『日本国紀』から学ぶ~ <縄文~平安時代編>】
それでは、どうぞ。
■「平成」が、もう間もなく、
終わろうとしていますね。
皆さまは、「日本」について、
どれくらい考えたことがありますでしょうか。
というより、「日本史」は
学生時代、お好きでしたか。
、、、
私は正直なところ、
「歴史」なるものは、
日本史であれ、世界史であれ、
”超苦手”
で、正直あまり好きではありませんでした。
そして、そういった方、
たくさんいらっしゃるのではないか、
と(勝手ながら)思っています。
■しかし、「歴史」というのは、
「History」
と書くように、いわば、
「STORY(物語)」です。
これまでの文脈があり、
そして今現在に至っている。
それを一つずつ紐解くと、
大変面白いものです。
それを、「日本の歴史の物語」として、
『日本国紀』(著:百田尚樹)のお話を、
読み解いていきたいと思います。
(以下、『日本国紀』のまとめです)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<縄文時代~弥生時代>
日本の歴史は、「縄文時代」から始まります。
あの、”縄文土器”の時代ですね。
日本の文明は世界の文明より、
遅れていました。
紀元前3世紀になり、
「弥生時代」が始まるまで、
文明らしい文明は、まだなかったそうです。
「弥生時代」の紀元前3世紀ごろになり、
青銅器や鉄器が生まれ、食料が保存できるようになり、
それによって、貧富の格差が生まれてくるようになります。
しかし、そのころ、古代ギリシャでは、
「リベラルアーツ」なんてものが学ばれています。
遠く離れた地球の裏側では、
”文法、修辞学、論理学
算術、幾何学、天文学、音楽”
などが学ばれている中、
ようやく「弥生時代」に至るのです。
*
その後、日本初の統一国家の
「邪馬台国」
が出来上がります。
「倭」(小さい国、という意味)
「邪馬台国」
「卑弥呼」
「東夷伝」
という言葉は、全部、
”賤しい言葉”
として、古代中国で呼ばれていたため、
そんな呼称になっているそうです。
そして、諸説ありますが、
「邪馬台国」が「大和朝廷」になった、
天照大神の子孫である
「神武天皇」が初代天皇となった、
、、、などなど神話であるとされ、
考古学的資料はないとも言われますが、
それでも、なお興味深い事実。
それは、この頃の日本の歴史を振り返ると、
初代から今上天皇まで、
125人の歴代天皇をたどることができる、
【「世界最古の王朝」が日本である】
という事実は、
私達日本人が誇れることだと思います。
<飛鳥時代>
飛鳥時代。
6世紀頃ですから、
今から1500年ほど前ですね。
その頃、有名な「聖徳太子」が登場します。
彼は推古天皇(女性初の天皇)を補佐する役として、
活躍しました。
当時は、中国は
「隋(ずい)」と呼ばれる帝国でした。
そこに、120年ぶりに、
日本と中国は交渉をします。
そこで書いたのが、有名な、
「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す、恙無きや(つつがなきや)」
と書いて送ったところ、
隋の皇帝は、
”日本のような小さな国が、
「天子」という自分と同等の立場と書くとは何たることか!”
という送ってきた手紙に対して激怒した、
と言われています。
その後、聖徳太子は、もう一度手紙を送るのですが、
さすがに激怒しているので、次は、
『東の天皇つつしみて、西の皇帝にもうす』
と書き方を変えて、
手紙を送ったのです。
別の言葉で「天皇」と用いることで、
対応の立場であることを表しました。
そしてそれが、
「天皇」
という名称の始まりとなった、
と言われています。
*
ちなみにこの頃、聖徳太子が書いた、
有名な「十七条の憲法」。
当時、世界では、
奴隷や、軍事独裁国が基本でした。
そんな中、この日本の憲法は、
”第一条 和を以て貴しと為す”
を一番最初に書いたのです。
つまり、力でねじ伏せる時代の中、
「話し合いで解決しよう」といった。
これは、まさしく「民主主義」の先取りで、
世界的にも珍しい画期的な憲法だった、
と言われています。
ちなみに、「天皇」のもともとの役割は、
”民を思う祈り子”
であった、と言われます。
『日本書紀』に書かれている話で、
こんな話があります。
~~~~~~
「仁徳天皇」は、民が貧しいとき、
税を3年免除して、自分は屋根が破れたところに住んでいた。
民が、宮殿が破れている、直させてくれ、と言ったが、
民が富むまでは、それは出来ない、と語った。
そして、もう3年、税を免除した。
都から、ご飯をたく煙が上り始めるのを見て、
民が富んだと思い、やっと仁徳天皇は自分の宮殿を修理することにした。
~~~~~~
、、、という、いいお話。
考えたいのは、これが
『日本書紀』
という史料に書かれていること、なのです。
今の世の中は、
「人気取りゲーム」みたいなもので、
いい話があると、政治的にも、
有利になったりします。
でも、当時は別に人気を取る必要はない。
選挙もなければ、投票もないのです。
なのにもかかわらず、
当時の『日本書紀』で、
”為政者に感謝する話”
が書かれていることが、興味深いのです。
事実かどうかは、
推測の域を超ええませんが、
それでも素敵な話と思えます。
ちなみに、この時代(7~8世紀ごろ)、
ようやく「日本」という呼称が、使われはじめました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
■、、、と紀元前から、6世紀まで来ましたが、
まだまだ今に至るには、長い歴史の旅路があります。
「平安時代」になると、
・仏教の宗派が誕生(最澄と空海)
・東北の開拓で、東北が日本になる
・遣唐使が廃止され、日本独自の文化が生まれる
(『枕草子』『万葉集』『蜻蛉日記』など)
と、”成熟した文化”が生まれてきます。
特に、万葉集、枕草子などは、
「女性が書いた随筆」
として、当時、女性蔑視の世界の中で、
「男女平等社会」をいの一番に実現していた社会、
とも言えるのでしょう。
そして、「貴族の土地を守るため」の、
武力を持った武装集団が、
”武士”
のルーツとなった、と言われます。
(「侍」の呼称は、
”貴人に従う(侍ふ)”から来ている、だそうです)
、、、
そして時代は、色んな派閥が出来て、
そして「鎌倉時代」へと突入していきます。
長くなりましたので、続きはまた明日。
以上、「特別企画」の
【日本の歴史をたどる旅1 ~『日本国紀』から学ぶ縄文ー平安時代~】
でございました。
込め参考:『日本国紀』(著:百田 尚樹)
http://amzn.asia/d/ceu2Ibt
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今週も皆さまにとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
発見を妨げる最大の障害は、無知ではなく、
知っていると錯覚することである。
ダニエル・J・ブーアスティン
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<編集後記 ~特別イベントのお知らせ~>
上記のようなお話も含めて、
「教養」について学ぶワークショップを、
来る1月頭に行います。
なかなかチャレンジングな新年早々、
1月6日という日ですが、ご興味がある方は、ぜひ!
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【特別イベント】リベラルアーツを学び、探求するワークショップ(超入門編)
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■イベントの概要:
世界、歴史、経済、哲学、、、。
実際の仕事に関わらない、
しかし大切だとされている「リベラルアーツ」。
超入門編として、全体像を学ぶと共に、
その必要性を共に探求する参加型ワークショップです。
■日時:1月6日(日)10:00-17:00
■詳細&申込方法:以下URLよりご確認ださい
https://goo.gl/forms/OYHDkk5c6ZrKB7Lq1
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<皆様のご感想お待ちしています!>
ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
ご感想・ご意見は、ぜひ、こちらまで。↓
https://goo.gl/forms/n7AoHT0xVK3ICcdz2
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