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<本日のお話> 平成30年10月13日 (第1701号)
「教えることが一番の学び」になるのには、理由がある
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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(本日のお話 1677字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日金曜日は、1件のアポイント。
ならびに個別コンサルティングの実施。
また研修の企画などでした。
また、本日土曜日は、
あるIT企業の次世代リーダーの皆様への、
「リーダーシップ」研修の実施でした。
本当に楽しく、私自身、
エネルギーをいただいた時間でした。
これから、ますます頑張ろう、
と1人胸に誓った次第です。
*
さて、本日のお話です。
私が好きな言葉に、
「ピア・プレッシャー」
(=仲間の圧力)
というものがあります。
人は、弱い生き物ですから、
なかなか「やる」といってもできないことがあります。
しかし、こと「仲間」を巻き込むと、
”みんなでコミットしたのだから”とか
”自分だけ裏切れない”
という気持ちも助け、実行可能性が高まる、
という不思議な作用があるのです。
それを、
「ピア・プレッシャー」
といいます。
本日はこの話に関連した、
”口に出すことの責任”
”もたらしてくれること”
について、思うところがございましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「教えることが一番の学び」になるのには、理由がある】。
それでは、どうぞ。
■『ラーニングピラミッド』、
と呼ばれる、「学習方法」に関する
ある研究があります。
人が「学ぶ」とき、
”効果的な順番”
で、学び方を並べると、
以下のようになるといわれています。
それが『ラーニングピラミッド』。
「平均学習定着率」と、
「学び方の相関関係」を表すと、
以下のようになる、という話です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・講義を受ける-5%
・資料や書籍を読む-10%
・視聴覚(ビデオや音声等による学習)-20%
・実演を見る-30%
・他者と議論する-50%
・実践による経験、練習-75%
・他者に学んだことを教える-90%
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
■みてみると、
”講義を受ける”
ことでは「5%」しか、
学習が定着しない。
しかし、
”他者に学んだことを教える”
ことではなんと「90%」まで、
学習の定着が飛躍する。
すなわち、
『教えることが学びになる』
と言える一つの論拠、と言えるのでしょう。
■しかし、思うに、です。
”「他者に学んだことを教える」ことが学びになる”
という背景には、実は、
「復習をできるから」
を越えた意味もあるのではないだろうか、
と思うのです。
*
一般的に「学習定着」は、
”繰り返し”と、”言語化”などで成り立ちます。
だから「他者に教えること」が
効果的になる理由はわかります。
しかし、それだけではなく
『他人に教えるからには、自分がやらないとダサい』
という、ある種、
「美意識」みたいなものが
自分の内面で働くこともあるのではなかろうか、
そんな風に思うのです。
■これは、もしかすると、
私が、個別コンサルティング等で、
お仕事として頂くようになったから、
特に強く思うようになったことかもしれません。
確かに、人は完璧ではないし、
いわんや私(紀藤)なぞ、完璧からは程遠い。
しかしながら、
「自分の放った言葉」に対して、
何かしらの期待や影響を受け、
それがたとえ、道半ばのものであったとしても、
自分の言葉を尊んで行動を変えよう、
とする人を目の前にしたとき。
それが、たとえ、
「他者に学んだことを教える」
という行為であったとしても。
そこには、
(偉そうに言っている自分はどうなのか?)
という内面への問いが、
同時に生まれる、とも感じるのです。
■もちろん、
『他者に学んだことを教える』
という行為のすべてに、
そのような責任が伴うとも思いません。
状況や本人のレベルによっても違うでしょう。
しかしながら、
”自分のものだけにしておく「学び」”と、
”他人に伝えた、外に出した「学び」”は、
そこに発生する”質量”が
全く変わってくるようにも思います。
■口に出す。
誰かに伝える。
やるとコミットする。
、、、
こういった”口に出した言動”は、
簡単ではないし、プレッシャーもかかります。
ですが、だからこそ、
その行為が「自分にもたらす果実」も大きいのです。
そのプレッシャーによって、
自分の行動を変えることになる、
強烈な理由になりえる。
だから結果として、
【教えることが一番の学びになる】
という所以になりうるのではなかろうか、
そのように思ったのでした。
■ということで。
もし、自分が学び、成長したかったら、
教えて教えて教えまくること。
そうすることで、周りもハッピーになります。
かつ、復習にもなるし、プレッシャーにもなって
自分もその学びを”体得”できるようになる可能性が高まる、
そんな「ポジティブスパイラル」が
生み出されるのであろう、
そんなことを思った次第。
*
最近、私も、色んな方に、
・時間管理の仕方
・大きな目標の立て方
・コミュニケーションのとり方
・実行させる仕組み
などお伝えすればするほど、
”自分に刃が向かう”感覚を覚えます。
プレッシャーを感じ、ヒリヒリすると共に、
「最高に学ばせてもらっている」と感じている次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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<本日の名言>
怠慢は魅力的に見えるけど、
満足感を与えてくれるのは働くことよ。
アンネ・フランク
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<編集後記>
最近、急激に寒くなりましたね。
秋の訪れ、そして冬の足音が聞こえます。
1日1日を大事に生きよう。
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