配信日時 2018/09/17 18:22

言葉は力 ~「売上」を「PQ」と呼ぶと経営センスが上がる、という話~【未来習慣】

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<本日のお話> 平成30年9月17日 (第1675号)


言葉は力 ~「売上」を「PQ」と呼ぶと経営センスが上がる、という話~ 


株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行

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(本日のお話  1593字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日は、友人で、公認会計士であり、
かつ資格学校のトップ講師も務める尾崎智史さん主催の、

『マネジメントゲーム』

という、経営ゲームに参加してきました。

これまで3回ほどやっていますが、
経営の全体像が学べるという何とも優れたゲームです。

ゲームといって侮るなかれ、
本当に奥が深く、頭も、感性も、決断力も使う
人間力を試されるゲームでございます。


※参考: 孫正義社長とソフトバンク社員が“ゲーム”に熱中する理由 
https://president.jp/articles/-/20347




さて、本日のお話ですが
そんな『マネジメントゲーム』に参加する中。
ある気づきございましたので、
本日はそのお話について皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【言葉は力 ~「売上」を「PQ」と呼ぶと経営センスが上がる、という話~】。


それでは、どうぞ。



■『マネジメントゲーム』。

この経営ゲームは、プレイヤーが5人ほどで行います。

それぞれが、あるメーカーの会社の社長となり経営をします。

その目的は、「売上をあげ、会社を大きくしていく」(=資本金を大きくしていく)こと。



シンプルですが、ものすごく奥が深い理由は、
ソニーの社内にて、経営を学ぶために作られた列記とした教育プログラムだから。

1960年台に開発されてから、
何度も研究、改善を重ねてきているため、
今なお色褪せることなく支持されています。

実際、企業の研修でもたくさん導入されています。


■このゲーム内では実際に、

仕入れたり、
研究開発したり、
値付けをして、販売したり、
コンペをしたり、

一連のビジネスの流れを体験して、

「お金を稼ぐ」

ことをしていきます。

そして、その期の終わりには、

・”幾ら”で”幾つ”売れたのか?
・在庫は?
・製品単価は?
・マーケットシェアは?
・利益は?
・付加価値は?

、、、

などをとことん計算していくのです。

そして、そんな一連のプロセスの中で、
一つ、「隠れたルール」があるのです。

これが、非常に興味深く、
また”奥が深いルール”だと思ったのでした。



■それは、稼いだお金のことを、


『「売上」と呼ばない』


というルール。


では、なんと呼ぶのか?
それは、

『「売上」ではなく「PQ」と呼ぶ』
(PQ=Price(価格)×Quantity(量))

というのです。



■なぜ、「売上」ではなく「PQ」と呼ぶのか?


その理由は、

『PQに意識を向けるため』

である、そう講師は説明していました。



至極当たり前の話ですが、
あらゆる「売上」はどうやってできているか?とういと、

”「販売単価」×「販売個数」”

でしかありません。

PriceとQuantityで決まるのです。


これは、何もゲームの中だけではなく、


・街のタイ焼き屋だろうが、

・最新のiphoneだろうが、

・安室奈美恵さんのライブDVDだろうが、

・ハワイ旅行のパッケージだろうが、


「売上」を作り、稼ごうとするときは 必ずこの、

”「販売単価」×「販売個数」= 「売上」”

という式になるのです。


そして、この「マネジメントゲーム」でも、
「実際の経営」でも、ものすごーく大切な、
超重要な経営の要素の一つは、


『「いくらで売るか(P)」と「いくつ売るか(Q)」』


このことは、本当に片時も忘れてはいけない、
それくらい大切な考えなのです。


そして、そんなことを踏まえた上で、

”なぜ「売上」と呼ばず、「PQ」と呼べ”

というのかというと、

『PQの大切さを”思考に刷り込ませる”ため』

なのです。

「売上」というと、確かに意味は伝わりますが、
思考がぼやけてしまうのです。



■しばしば「言葉は大切にせよ」

と言われることがあります。

些細なことのようですが、
「言葉の力」は甚大なものがあります。


「言葉」とは、「思考」に影響を与えます。
そして「行動」にすら、影響を与えます。


ですから、日常のあらゆるシーンにおいて、
「どういう言葉」を使うのか、は、


”自分の思考をコントロールする”


といっても過言ではないのでしょう。


■ですから、私達の日々の行動を、
”違った質のもの”、”理想的なもの”にするために、例えば、


・「客」ではなく、「お客様」と呼ぶ、とか

・「部下」ではなく、「メンバー」と呼ぶ、とか、

・「納品」ではなく、「価値提供の場」と呼ぶ、とか

・「家内/主人」ではなく、「パートナー」と呼ぶ、とか

・「コーチ」ではなく、「コンサルティング」と呼ぶ、

などをすることで、

じわりじわりと、思考をコントロールし、
ゆくゆくは大きなインパクトを与えるのだろう、

そのように思います。


■繰り返しますが、『言葉は力』です。


”「売上」ではなく『PQ』と呼ぶことで
 単価と量”を意識でき、経営センスがあがる”

ように、

ぜひ、自分の思考と行動を導く「効果的な言葉」を使い、
自分自身を導いていきたいものですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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<本日の名言>

世の中には幸福も不幸もない。
ただ、考え方でどうにでもなるのだ。

ウィリアム・シェイクスピア

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<編集後記>

これから、来週9/22の大学生向けのワークショップに向けての準備、
そして大型のプロジェクトなど続くため、とても忙しく(楽しく)なりそうです。
今までの自分の人生になかった、新しいチャレンジができることが、
本当に嬉しく、幸せでs。


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皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
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