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<本日のお話> 平成30年9月2日 (第1660号)
今週の一冊『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? ~ 経営における「アート」と「サイエンス」~』
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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★紀藤康行プロフィール
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(本日のお話 2129字/読了時間2分半)
■こんにちは。紀藤です。
昨日土曜日は、
『「人生のミッションを定める」自己探求ワークショップ』
の実施でした。
非常に抽象度が高い、
「ミッション」という概念ですが、
実際に一度腰を据えて考えて、そして定めると、
”自分の中の北極星を持つ”
ような感覚を得ることができるのです。
私も今から12年前の、
2006年に”ミッション”を定めましたが、
そのお陰で、今の自分がある、
と思っています。
また次回いつやるのかを決めていませんが、
思いついた時にまた募集したいと思います。
(大体、いつも2~3回くらいしか
告知をしなくてスミマセン、、、ご興味がある方は、
ぜひぜひ今後のメルマガにご注目くださいませ)
*
さて、本日のお話です。
毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
今週の一冊のコーナー。
今週の一冊は、
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『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
経営における「アート」と「サイエンス」』
(著:山口 周)
http://amzn.asia/d/fZk6QbI
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です。
■最近の世の中を見渡すと、
「選ばれるサービス」
「選ばれる製品」
が、ただ便利なだけでなく、
”カッコイイ”
”美しい”
”クールだ”
というように、
それこそ「美意識」を満足させるものが、
どんどん増えているような気があります。
■正直な話、私が、先述の
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
のタイトルを見たとき、
この本は、そんな世の中の潮流(=美しさが大切にされる潮流)
があるから、
・エリートは身体を鍛えるべし
・エリートはオシャレさが大事
・エリートは文化に対する教養の深さが大事
、、、
みたいな事が書かれているのかな、
と思っておりました。
■、、、が、しかし。
実際に読んでみると、
「なぜ、美意識が経営の上で必要なのか?」
という理由は、私が先述したような表面的な話ではなく、
極めてロジカルかつ、論理的に、
”今のビジネス社会において「美意識を鍛えること」の重要性”
が言語化されており、
「なるほどな」と思わされたのでした。
■ちなみに、この問い、
『なぜ世界のエリートは美意識を鍛えるのか?』
の答えとして、本書では以下のような言葉で
回答をしています。
(以下引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
グローバル企業が世界的著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、
あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、
早朝のギャラリートークに参加するのは、
虚仮威し(こけおどし)の教養を身につけるためではありません。
彼らは極めて功利的な目的のために
「美意識」を鍛えている。
なぜなら、これまでのような
「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、
いわば「サイエンス重視の意思決定」では、
今日のように複雑で不安定な世界において、
ビジネスの舵取りをすることはできない、
ということをよくわかっているからです。
※引用:『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とのこと。
ポイントは、
”世界のエリートは、極めて功利的な目的のために
「美意識」を鍛えている”
というところです。
では、なぜ「美意識」を鍛えることが、
”功利的に”ビジネスに繋がるのか、、、。
その一つの理由が、
『論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある』
である、というのです。
■ちょっとわかりづらいので、
本書から引用しつつ、補足いたします。
例えば、ビジネススクールなどの普及で、
MBAに代表される分析的・論理的な技法は
使える人がたくさん増えてきました。
その結果、
”正解のコモディティ化”
が起こってきています。
論理的に導く方法を皆が持った結果、
同じような方法で、みんな同じ答えを導き出す。
そうすると「差別化」できないじゃないか、と。
「正解を導くスキル」(=論理的・理性的分析方法)は、
希少なものではなく、多くの人が持つようになった、
結果、幸か不幸か、
「希少性がなくなってきた」
のです。
ですから、
『論理・理性を越えること』
が求められ、
『”超論理”としての美意識』
(=なんかこっちのほうが良い気がする。
こっちのほうが、クールで、みんなハッピーになれる気がする)
の感覚が、意思決定者としての、
差別化のポイントになる、というのです。
■もちろん、「論理・理性」がどうでもよいのでありません。
ある程度までは理性的に進めることは、当然ながら必要。
でも、考えに考えて、
”どちらが正解とも言えない状態”
に判断を下すのが経営であり、
その際に、今まで注目されていなかったけれど、
近年急激に注目されていること、
今までないがしろにされていた本質的なスキルの一つが、
『アート(美意識)」
である、というのです。
■少し前に、私の先輩で、
世界的IT企業で働いている人が、
こんな事を言っていました。
その方は、マネージャーとして、
色々なコンサルの提案を受けてきました。
彼曰く、
「コンサルの資料は、面白くない。
だって、皆、同じようなことを、
難しそうに書くだけだから。
ちっとも見ていてワクワクしてこないんだよ」
、、、と。
このことが、先述の
「正解の込ディティ化」
「ロジカルの供給過剰」
といえるのかも、しれません。
人は、「理性」でなく「感性」の生き物です。
感性があるから、美しいと思う心こそが、
”人を人たらしめている”
と私は思います。
ロジカルさも、もちろん大切。
でも、その次のステップとしては
・「美しさ」とは何か
・「正しい」とは何か
・ 己の「真善美」はどういうことをいうのか
そのような『美意識』も鍛えていきたいものだ、
それでこそ、一流なのだろう、
そのように思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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<今週の一冊>
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
経営における「アート」と「サイエンス」』
(著:山口 周)
http://amzn.asia/d/fZk6QbI
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<編集後記>
大学生向けのストレングス・ファインダーワークショップ(9/22)。
会場が無料で手配できるようになったため、
なんと「無料」(!)で募集することにいたしました。
完全な応援企画にできたこと、嬉しく思います。
ご興味がある大学生、ぜひふるってご参加くださいませ。
https://peraichi.com/landing_pages/view/sf0922
<皆様のご感想お待ちしています!>
ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
ご感想・ご意見は、ぜひ、こちらまで。↓
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