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<本日のお話> 平成30年7月24日 (第1620号)
本当に誰かとの関係を深めたいと願うのであれば、
自らがまず「裸」になること
株式会社カレッジ 代表取締役 紀藤康行
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(本日のお話 2153字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
ならびに、社内の打ち合わせ、
企画書作成などでした。
また夜は、人材開発のイベントに参加。
「システム・コーチング」という、
”人間関係の質を高める”
というアプローチについて、
触りではありますが、学んでまいりました。
これからの組織で、とても重要になりそうな、
そんな考え方でした。
*
さて早速ですが、本日のお話です。
先程、「システム・コーチングについて学んだ」、
というお話をいたしましたが、多くの方にとって
「なにそれ?」という聞き慣れない単語かと思います。
しかしながら、その説明を聞く中で、
働く上でも、またプライベートで過ごす上でも、
とても大切な考えだよな、
と思うことがございましたので、
本日はそのお話を、皆様に共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【本当に誰かとの関係を深めたいと願うのであれば、
自らがまず「裸」になること】。
それでは、どうぞ。
■「システム・コーチング」。
”コーチング”という言葉は、
だいぶ有名になってきましたが、
「システム」がつくと、
急によくわからなくなりますね。
*
この「システム・コーチング」なるものは
”組織を一つの「システム」として考えて、
コーチングをする手法”
だそうです。
■ちょっと、小難しくて、
あまり関係ないような話に聞こえるかもしれません。
が、実は誰しもが関係がある話。
そして今、この手法が流行ってきているのも
理由があるようです。
例えば皆さまの職場でも、
「なんか、空気が悪い、、、」
「なんとなく、皆本音を言っていない気がする」
「お互い心の中で責め合っている」
、、、
みたいに、お互いの”関係”に気持ち悪さ、
あるいは「課題」を感じたこと、
これまでに(あるいは今)あるのではないでしょうか。
(よく、ありますよね?!)
そして、これまた感覚でわかるのですが、
そんな「職場の人間関係が悪い」状態が続くと、
”仕事でも、職場全体で成果が上がらない”
ということが起こるのです。
■この現象について
MIT(マサチューセッツ工科大学)の
元教授でダニエル・キム氏という方が、
『組織の成功循環モデル』
なるものを提唱し、話題になりました。
どんな内容かというと、こんなモデル。
”1,「関係の質」
↓
2,「思考の質」
↓
3,「行動の質」
↓
4,「結果の質」
↓
※以下1~4の繰り返し”
要は、
「1、関係の質」が良いと、
(=人間関係がいいと、)
「2,思考の質」が良くなり、
(=いいアイデアが浮かび、ポジティブになる)
「3,行動の質」が良くなり
(=より良い行動ができる)
「4、結果の質」が良くなる。
(=ますます良い結果が生まれる)
そして、結果が良くなると、
関係も良くなって、ますますハッピー、、、
こんな”好循環”が生まれる、
という理論です。
まあ、平たく言えば、
『「人間関係」は良いほうがいい、だって結果が良くなるから。
だから、「人間関係」は良くすべし』
という話ですね。
■しかしながら、どうすれば、
そんな人間関係を良くできるのか?
わかっていても、嫌いな人は嫌い。
いってもメリットもないし。。。
そんな中、「組織のグッドサイクル」を実現するために、
先述の「システム・コーチ」は何をするのか?
そんな話について、
この「システム・コーチング」を導入している
企業内のコーチ(つまり社員の一人)が答えられた話が、
とても印象的でした。
「まず、本音を言っても良い
”安全な場所”である、と理解してもらうことです」
その場所をセッティングすることは、
「システムコーチング」でいくつかのテクニックがあります」
「、、、ただ。」
「最後には、いろんな
ツールや手法はあるけれども、
いちばん大事なのが、
『自分が裸になること』なんです。
社内で進めようとする自分が、
一番言いづらいことを言うこと。
自分自身が、怖くても本音を言うこと。
自分自身が「鎧」を脱ぎ、「裸」になっていくこと。
そして、このことでしか、
「関係の質」には踏み込めないと思います」
、、、そう、語られたのでした。
外部の人でなく、社内の人です。
それが社内の人間に、口火を切る。
それは大きなリスクがあることです。
しかし、その覚悟と、
語られている内容を聞き、このことに、
強く共感したのでした。
■「組織の成功循環モデル」も含め、
世の中には色々な「理論」があります。
そして、それを実現する
「ツール」や「考え方」もあります。
確かに便利で、使える武器でしょう。
しかしながら、です。
そのツールに頼って、
リスクなく、覚悟もなく、
なんとなく実行しても、
それが形になることはないのです。
どんな研修でも、絶対そう。
あらゆることを進める上で、
「聖域」のような、本当に厳しい領域が、
組織にも人にもあって、そこに踏み込まないと、
果実を手に入れることができない、
そう、しばしば思うことがあります。
すなわちそれは、
『それを進めようとする自分が、
一番言いづらいことを言うこと。
自分自身が、怖くても本音を言うこと。
自分自身が「鎧」を脱ぎ、「裸」になっていくこと。』
先程の、その言葉に表されると思うのです。
■”覚悟こそが人を変える”
このことは、
・研修を企画する人事の方でも、
・チームを変えたい、というリーダーの方でも、
・誰かと関係を深めたい、という思うあらゆる人も、
皆に当てはまることでしょう。
「評論家」にならず、「実践者」になること。
仕事においても、
プライベートにおいても,
【本当に誰かとの関係を深めたいと願うのであれば、
自らがまず「裸」になること】、
そんな”あり方”の大切さに、
考えさせられた次第です。
常に、勇気を持っていたいものですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。
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<本日の名言>
何人も永く仮面をかぶり得ず。
偽装はやがて自己の天性へ還る。
仮面を長いこと身につけることはできない。
セネカ
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<編集後記>
覚悟などの精神が土台にあって、
それを的確に形にするためのツールがある。
ベースは、やっぱり気持ちなんだろうな、と思います。
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