配信日時 2018/04/24 09:11

ガチョウを、締め殺すごとき働き方に、気をつけよう【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成30年4月24日 (第1531号)

ガチョウを、締め殺すごとき働き方に、気をつけよう

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 2103文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のポイント。

Webマーケティングのスペシャリストの方に、
Webの世界の深さを教えていただき、
度肝を抜かれておりました。
まだまだ知らない世界があるんだなぁ。。。

夜からは、お世話になっている人事の方と
新橋の小料理屋にて、懇親会。

楽しい夜でした。




さて、本日のお話です。

昨日、お客様と、
以前実施したマネージャー対象の研修について
振り返りのディスカッションを致しました。


その時のお話が、
我々にとっても大事なことだろうと思いましたので、
本日はそのお話を皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【ガチョウを、締め殺すごとき働き方に気をつけよう】


それでは、どうぞ。



■あるマネジメント研修の振り返りで、
こんなお話が出ました。


あるマネージャーのAさん(仮)。

彼は、今季の数字の成績は、
かなり良く、評価されるべき結果を出しました。

しかしながら、一方。

そのマネージャーを見ている、
教育担当の方は少し不安を感じている、

とのこと状況。



「結果はいいんですけどね。 

 ただ、部下からのコメントを見ると

 ”もっと、話を聞いてほしい”

 というような言葉が多いんですよ」


とか、


「また、コミニュケーションが、
 
 ”数字”にまつわるものだけになっていて、

 メンバーとの信頼感がちょっと心配です。。。」


など。

だから、「心配」というわけです。



しかし、ここまで聞くと、
普通の組織で、よくあるワンシーンようにも見えます。

ある意味、結果を出しているのだから、
充分、役割は果たしているだろう、

とも言えるでしょう。


■確かに、その通りなのですが、
この話を聞いて、私もお話を聞かせていただいた

教育担当の方と同じように、
マネージャーの方が、少し気になったのでした。




その理由をお伝えするにあたって、

『7つの習慣』でも紹介されている、
あるイソップ童話の、こんなお話があるのです。


そのお話は、


『ガチョウと金の卵』


というもの。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ある貧しい農夫の飼っていたガチョウが、

輝く黄金の卵を産んだ。


市場に持っていくと、その卵は純金だった。

それ以降、来る日も来る日も農夫は、

新しい黄金の卵を発見した。


やがて農夫は大金持ちになった。


ところが、富が増すにつれ欲が出た農夫は、

一日一個しか生まれない黄金の卵が待ちきれず、

ついにガチョウを殺し、

腹の中の卵を全部一気に手に入れようとした。


しかし、当然黄金の卵はなく、

そのうえ黄金の卵を産むガチョウさえも、

失ってしまったのだ。


黄金の卵を生み出してくれるガチョウを

殺してしまったのだから。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 
、、、いかがでしたでしょうか。

ご存知でしたか?


(聞いたことがある方も、
 いらっしゃるかもしれませんね)


■この物語の教訓は、


『短期的な得(利益)ばかりに欲が出ると、

「長期的な得(利益)」を生み出す資源を失ってしまう』


というお話ですね。


この話を、『7つの習慣』では、


【P/PCバランス】

(=Production:成果/Production Capability:成果を生み出す能力) 


と呼び、長期・継続的に成果を出し続ける、
「原則」のようなものだ、

と述べています。


”成果を生み出す能力”も鍛えつつ、
”成果”を求めなければ、当然ながら、
長期的、永続的に成果を出し続ける事は出来ないわけですから。



■そして、この話を受けて、
先程のマネージャーの話。


確かに、役割としては、

”数字を通じたコミニュケーション”

は必要です。


しかし、部下・メンバーが

「もうちょっと上司に話を聞いてほしい」

と口に出すということは、おそらく
上司のマネジメントスタイルに、
なんかしらの不満を感じているのでしょう。


それは、

コミュニケーションの量だったり、
コミュニケーションの質だったり、
それとも仕事の役割の与え方だったり。



もし本当に、

”数字のみのコミュニケーション”

となっているのであれば
そして部下の信頼を欠いているのであれば、
ちょっと極端かもしれませんが、


『ガチョウの首を絞めて、
 無理矢理、金の卵を産ませようとする』


行為に近いのかもしれません。


■ムチを持って、
一時的にガチョウに無理をさせれば

確かに、短期的には頑張って
卵を2個、3個、産んでくれるかもしれません。

しかしながら、それを続けて、
不満が溜まっていくと、


・モチベーションの低下
・上司への信頼感の低下
・そして離職…

なんて話にも、なりかねない。


それは言うなれば、


【ガチョウを、締め殺す農夫状態】


になっているのかもしれない、

と認識する事が大切なのでしょう。



■そして何もこれは、
マネジメントだけではありません。

あらゆることに言えるお話です。

例えば、


・お客さんに、無理を言って買ってもらう

・自分の体を無視してがむしゃらに働き続ける

・日ごろの人間関係をおろそかにして、人を動かそうとする

・家庭を顧みず、自分のことだけする

、、、

これも同じように、
「ガチョウを痛めつける行為」
と考えて良いでしょう。




『金の卵も得る。でも、ガチョウも大切に育てる』。


こんな発想を持つことが大事なのだろうな、
と思いますし、くれぐれも、


【ガチョウを、締め殺すごとき働き方は避けるべし】


と、改めて思った次第です。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も、皆様にとって素晴らしい一日となりますように。


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【本日の名言】

すぐに役に立つ人間は、
すぐに役に立たなくなる人間である。

藤原銀次郎

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<編集後記>

今日は朝8:00からアポイント。
今終わりましたが、朝イチの活動は、
本当に気持ちがよいものです。

本日も頑張ろう!

<皆様の、ご感想お待ちしています!>

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* 紀藤 康行*

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