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<本日のお話> 平成30年4月16日 (第1523号)
ボクシング村田の世界戦を観て感じた、
とにもかくにも「自分の武器」を磨くことが大切、という話
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 2657文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、ずっと見ようと思っていた映画、
『風と共に去りぬ』
を鑑賞。
233分という超大作で、
1939年に作られた作品ですが、
非常に面白かったです。
南北戦争時代の”南部”における、
とある育ちの良いお嬢様が、愛に戦争に翻弄される、
というストーリー。
私の南北戦争のイメージは、
正直ながら、
「奴隷制度を支持した南軍」VS「奴隷制度廃止を求めた北軍」
という構造以外知りませんでしたが、
実際は、そんな単純な話ではないのだろうな、
と「勝てば官軍」なる歴史の裏側を、
考えさせられた気がしました。
さすが、不朽の名作です。
*
また昼からは、
以前のテニス仲間とテニス。
そのまま夕方から横浜行き、
先日テレビでも放映された、
『ボクシング世界戦 村田諒太 vs ブランダムラ戦』
を観に行ってまいりました。
本当に素晴らしい試合で、
村田選手は別格なのだろうな、、、
とただただ、魅入ってしまいました。
今日は、そんな村田選手の試合を観て感じたこと、
考えさせられたことについて、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【ボクシング村田の世界戦を観て感じた、
とにもかくにも「自分の武器」を磨くことが大切、という話】。
それでは、どうぞ。
■4月15日(日)、横浜アリーナにて。
WBAミドル級王者の村田諒太選手が、
初防衛戦が行われました。
皆様も、テレビで観られたかもしれませんね。
ボクシングの世界戦は、
実際の会場にいくとわかるのですが、
”前座の試合”
というものがあります。
4回戦ボクサー(4Rまで)
6回戦ボクサー(6Rまで)
8回戦ボクサー(8Rまで)
10回戦ボクサー(10Rまで)
そして世界戦、、、
と、その”力量”に応じて、
戦う長さが違ってきます。
そして、若手から実力者へと、
だんだんと強い試合に変わっていき、
”メインイベント(今回でいう村田戦)”
に向けて、盛り上がっていくのです。
■私事ですが、私(紀藤)は大学時代、
ボクシング部に所属していました。
一応、試合にも出たことがありますので、
少しはボクシングがわかります。
殴られる痛さも、
3分という時間がいかに長いかも、
強い人と向き合ったときの異様なプレッシャーも、
何とも言葉に言い表せないのですが、
まだまだではありますが、わかるのです。
そして、この、
一連のボクシングを見た時に、
”村田選手は別格である”
ということは、ひと目見て、
ビリビリと伝わったのでした。
そしてその理由を考えた時に、
それがボクシングだけでなく、
「あらゆる事に通じる、大切なことだよなあ」
と、ひし思ったのでした。
■その「学び」をお伝えするにあたって、
ちょっとだけ、”ボクシング話”をさせてください。
まず、ボクシング。
基礎的な攻撃が
「ワンツー」
と言います。
これが、ものすごく大事なのです。
ちなみに「ワンツー」の意味は
・ワン = 左ジャブ
・ツー = 右ストレート
のこと。
この2つのパンチを、
いかに無駄な動きなく、
全身を連動させて、打ち込めるか。
ここに、
”ボクシングの基礎の礎”が詰まっている、
そう言われています。
ちなみに私も、ボクシング部時代、
最初の一年間は、ひたすら、ワンツー、ワンツー。
”他のトリッキーなパンチを覚えたい”
と思って、フックっぽいことをやったら、
「フックやアッパーなどは100年早い!」
と先輩に叱責されたことも覚えています。
実際、プロボクサーのライセンスをとるための
プロテストの審査基準も、
・フットワーク、
・基本的な攻撃(=ワンツー)
・ディフェンス
とされているのです。
だから、
「基礎こそが重要である」
というのは「ボクシング」という
スポーツなのだろう、といえるのでしょう。
■そして、「村田選手のすごさ」のお話。
村田選手のスゴいのが、
『基礎が洗練され、「最強の武器」になっている』
ところだと思うのです。
彼は、あるインタビューで、
このようなことを語っていました。
「一時期、自分は迷走していた。
ガードは固い、そつなくこなす。
でも、”強い武器”がない、と言われ、
中途半端なボクサーになっていました。
そこで、自分の武器である「右ストレート」を強化しよう、
それでひたすらそこを磨いてきたんです」
、、、と。
そこから、彼の「武器」である、
”右ストレート”を磨き続けたのでしょう。
そして、昨日の試合で、
それを見せてくれました。
決して派手ではないけれど、
綺麗なフォームの、ジャブ。
最短距離で飛んでいき、
まるで「拳銃のマグナム」が
相手に打ち込まれたかのようでした。
そしてそこから繋がる「右ストレート」。
相手のガードがひしゃげるほどで、
それが大変な破壊力である、
というのは観ていて伝わり、
ヒリヒリするほどでした。
相手のブランダムラ選手も、
そのプレッシャーで、手数は出していないのに、
打ち込むことができない、、、
そんな様子。
多分それは、村田選手が
決して派手ではないし、
基礎中の基礎であるパンチだけれども、
「右ストレート」を磨き続けたこと、
『自分の武器を磨き続けたこと』
による、一つの果実ではないだろうか、
そんな事を思わされたのです。
■村田選手は、オリンピックボクシングの、
金メダリストです。
だから、
基礎中の基礎の「右ストレート」は、
間違いなく、かなりのレベルになっていたことは、
疑いようがありません。
それでも、それが基礎中の基礎、
当たり前のことであろうが、
「それが自分の武器である」
ということを認識したから、
もっともっと磨こう、として、
ひたすら、その刃を研いできたのでしょう。
そして、結果を出したのではないか、
私は、そんなふうに感じました。
*
私達は、時として、
新しい事を覚えたくなったり、
他の人のトリッキーでアイデアに溢れた”技”に
憧れてしまうこと、あるように思います。
しかしながら、まず見つけるべきところは、
【自分の武器は何なのか】
ということです。
そして、そこに磨きをかけることなのです。
日常の仕事において、
・毎日やっている営業活動
・日常やっている課題分析
・丁寧にこなす確認業務
・戦略など企画を立てる
、、、
などなど皆様が”普段の活動”の中でも、
”「自分の武器」となるもの”が、
隠れているかもしれません。
とすると、
それを磨きに磨くこと。
そして、他の追随を許さないほどの、
「卓越したレベル」
にまで昇華させていくこと。
それが、自身の可能性を高め、
道を切り開くための、きっかけになるかもしれない。
そんなことを、
村田戦を観て、
否、村田の身震いする「右ストレート」を観て、
感じさせられた次第です。
【ボクシング村田の世界戦を観て感じた、
とにもかくにも「自分の武器」を磨くこと”が大切である】。
ということ、
忘れないようにしたいものだな、
と思った次第。
まず、自分の武器です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【本日の名言】
千日の稽古を鍛とし。
万日の稽古を錬とす。
宮本武蔵
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<編集後記>
私も、今練習中の空手で負けないよう、
まずは自分の武器を作って、戦おうと思います。
(練習が結構危ないので、、、汗)
もちろん、仕事でも!
<皆様の、ご感想お待ちしています!>
ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
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* 紀藤 康行*
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