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<本日のお話> 平成30年4月3日 (第1510号)
「一往復二作業のルール」で、快適な部屋を保とう
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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★紀藤康行プロフィール
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(本日のお話 1954文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、新入社員研修「ディスカバリー」の
研修実施でした。
伝統的なモノづくりを支える企業様で、
入社式直後に、そのまま研修。
右も左も分からない新入社員の皆様で、
かなり緊張の色も見えましたが、
後半はだいぶ慣れてきた様子で、
ディスカッションも盛り上がっていました。
*
最近、”新入社員の課題”について、
諸々聞く機会があるのですが、
多くの場合、
「考えがない」
のではなく、
「考えを、うまく話せない」
(=否定されそう、慣れていない)
というのが実体なのだな、
とよくよく思います。
もちろん、新入社員の問題もあります。
しかし同時に、受け入れる側も、
これまで以上に”聴く姿勢”を意識していくことは、
何だかんだで大事なのだろう、と思う次第。
「最近の若いものは、、、」と口にした瞬間、
こちら側(上司、先輩)は、
「自分たちは変わるつもりはない」
と宣言していることに、等しくなってしまいます。
(相手によっては、言いたい気持ちはわかります、
よーく分かるんです)
しかしながら、よく言われる名言の、
『過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来』
というスタンスが、事実であり、
生産的で前向きなあり方ではないか、と思います。
より良い結果のため、
この言葉を、胸に刻んでおきたいものだな、
と、ふと思った次第。
*
さて、前置きが長くなってしまいましたが、
本日のお話です。
最近、諸々、やるべきこと、
やりたいことが増えて、部屋がやたらと散らかっていることに
ふと、気がついたのでした。
それで、週末の夕方から、妻と共に
普段手をつけない部分の片付けをしました。
その際に、
「どうすれば部屋が、綺麗にキープしていられるか」
という議題について話をしていたときに、
ふと思い出した「あるルール」がありました。
それは、私が新卒で入社した、
飲食店チェーンで、何度も何度も何度も
私(紀藤)自身が、口を酸っぱくアルバイトに言っていた
「あるルール」です。
今日はそのお話について、
改めて大切だなあ、と思いましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「一往復二作業のルール」で、快適な部屋を保とう】。
それでは、どうぞ。
■飲食の世界では、
『一往復ニ作業のルール』
というものがあります。
おそらくこれは、
私が新卒で入社した某飲食チェーンだけでなく、
あらゆる飲食店において、
”鉄則中の鉄則”
として、全てのアルバイト、
社員に徹底させられるマインドであり、
アクションかと思います。
(飲食関係で働いたことがある方は、
皆さん、きっと、ご存じですよね!)
■さて、ではこの
『一往復二作業』とは、
どういうルールなのか?
言ってしまえば、この言葉、そのまんま。
「一往復する際に、最低二作業しましょう」
という話。
*
例えば、ホールスタッフが、
「お客様に料理を持っていく」ならば、
必ず、帰り道には、
・お皿を下げる
・作業台を拭く
・注文を取る
など何かしらのアクションをして帰るべし、
という話です。
「行く時に、最低、何か一つする」(=料理を運ぶ)。
「帰る時にも、最低、何か一つする」(=注文を取る、他)。
これをひたすらクセづけて、
意識せずとも出来るレベルまで、
落とし込んでいく。
そしてお店の文化にする。
これが出来ないと、
・お客様のテーブルにものすごーくお皿が溜まったり、
・またはお皿が洗えず不足したり
・料理が滞留したり、
・お客様のクレーム(またせすぎて)が発生する
などが起こってきます。
そして、店の回転も悪くなり、
店もきれいに保てなくなり、オペレーションも崩壊し、
最終的には、売上も落ちる。
しかし、逆にこの
『一往復ニ作業』(欲を言えば、三作業、四作業)
がホールスタッフだけでなく、
キッチンスタッフ、ドリンカー、、、
あらゆる人に徹底されてくると、
非常にスムーズに店が回り始める、
という「鉄則のルール」です。
■要は、
「ついでになんかやろうぜ」
と言う、シンプルな話です。
でも、この
『一往復ニ作業』
というアクション、徹底すると、
かなりパワフルな行動習慣になる、
と、ふと思ったのです。
特に、日常生活において、です。
*
例えば、
『家の部屋の片付け』
を考えてみると
・風呂に入りに行くついでに、
食器を片付ける。
・風呂場にいき、風呂上がりのついでに、
洗濯物を片付けていく。
・外出をする度に、
ゴミを必ず捨ててしまう。
などすれば、
かなりいい状態がキープできるでしょう。
(きっと当たり前にやっている人も、
たくさんいるのでしょうが、、、汗)
はたまた、仕事で、
『お客様と打ち合わせに出かける』
ときも、
・打ち合わせだけでなく、次回のアポイントをその場で決める
・近隣のお客様の予定を入れておく
・別部署を紹介してもらう
などなど、「本題」以外に、
もう1アクション、必ず付け加えて行動する、、、
とすれば、塵も積もればなんとやら、、、
で成果にも影響するでしょう。
*
そして、生産性が高い人とは、
あらゆる事において、
『一往復二作業』
の発想を出来る人のことなのでしょう。
人によっては、その一手が、
『一往復三作業、四作業、五作業』
となっている人、ままいるように思います。
■と、少し話が広がってしまいました。
しかし、この『一往復二作業』というのは、
根本中の根本であるがゆえに、
まず、その思考を身につけること、
そのための日常的な訓練をすることは、
非常に重要なのではないか、
と思うわけです。
そして、それを「部屋の片付け」で練習すれば、
きっと快適な部屋が保てる(はず)。
*
今週から4月。
新しい年度の始まりです。
子どもたちも、小学校に入ったり、
中学校に進学したり、習慣を変える、絶好の機会。
私たちも、桜の季節と共に、
新たな習慣を身に着け、自らを飛躍させていきたいものだな、
そう思った次第です。
ということで、ぜひ、
【「一往復二作業のルール」で、快適な部屋を保つ】、
共感された皆様は、
練習がてら、ぜひやってみてください。
私も、がんばります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
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【本日の名言】
時間を浪費するな、
人生は時間の積み重ねなのだから。
ベンジャミン・フランクリン
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<編集後記>
パソコンのファイヤーウォールのごとく(?)
一往復二作業のアプリケーションは、
常にまわしておきたいな、と思います。
<皆様の、ご感想お待ちしています!>
ぜひ、率直なご意見など、
皆さまのご感想、ぜひお聞かせください。
皆様の言葉が、力になります。
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* 紀藤 康行*
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