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<本日のお話> 平成30年2月25日 (第1466号)
小倉のBARにて”あごの骨”を折られた話から学ぶ、
「”痛すぎる経験”は、熟成されて、魅力となる」という話
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 1653文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、北九州へ出張。
また空港内にて、電話でのミーティングなど。
北九州にて、美味しいラーメンを食べる予定が、
全然食べられなかったのが残念でした。。。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
昨日、北九州の小倉駅にいったときに、
大学の頃の事を思い出しました。
、、、と、いうのも、
私事ではありますが、私(紀藤)は、
北九州市立大学というところだったので、
小倉駅は懐かしの場所でした。
恐らく卒業以来10数年ぶりに降り立ち、
歩いてみたら、本当に別の町のように感じました。
時が移ろいゆくのは早いものだな、と。
そんな想い出に浸りながら、
思ったことが、大学時代の「ほろ苦い経験」でした。
今日は個人的な話になりますが、
そのお話を振り返りつつ、思うところを、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【小倉のBARにて”あごの骨”を折られた話から学ぶ、
「”痛すぎる経験”は、熟成されて、魅力となる」という話】。
それでは、どうぞ。
(ちょっと、痛々しい話がありますが、、、
ご了承の上、読み進め下さい)
■私(紀藤)の大学時代の「ほろ苦い経験」。
昨日の商談の帰り道、小倉駅により、
私(紀藤)の大学時代の思い出である、
当時勤めていた”アルバイト先”のバーを思い出し、
「まだあるかな、、、、」と思っていってみたところ、
既になくなっていたのでした。
当時、そこで得た経験は、強烈なものでした。
*
大学2年。仕事もわからない21歳の時の話です。
そんな中、バイト求人紙「AN」で
バイト先を探していました。
そこで見つけたのが、
「バーテンダー」でした。
当時(今もですが)、”モテない男”である私が、
起死回生の一手として選んだバイト。
10席位のこじんまりしたバーで、
大きな樹で作られたカウンターがある、
クラシックな雰囲気の漂う、元祖BARといったところでした。
面接をし、偶然にも、
バーテンダーとして採用してもらえ、
そして仕事をはじめました。
日々、髪をオールバックにして、
ベストをきて、見習いとして始めたのでした。
*
、、、しかし、あるとき、
異変に気づきます。
それは、
バーのマスターが、やたらと私を
”殴ったり、蹴ったり(!)する”、
ということ。
ミスをすると、バーカウンターの下で、
お客さんに見えないように、
”スネ”をつま先で蹴ってくるのです、、、
(結構ガチンコで、です汗)
バーのマスターは身体がでかく、
私は、アルバイトをしつつ、
行くことに恐怖を覚え始めました。
■そんなあくる日、事件が起こります。
私がカクテルを出し間違え、
また蹴られることを怖れ、
ミスを黙っていました。
しかし、やはり罪悪感に耐えられず、
「すみません、今日実は、カクテル出し間違えました、、、」
とマスターに言うと、
マスターは激昂しました。
そして、
「貴様、俺の店を潰す気か!!」
と叫びながら、
閉店後の暗いバーの中で、
文字通りボコボコに殴られに殴られたのでした。
当時、
ケンカもしたことがない私。
そのバイオレンスな状況に恐れおののき、
殴られつつ、ただただ、子鹿のように
ブルブルと震えるのみでした。。。
■結果、歯が2本折れ、
なんと、アゴの骨も折れて(!)しまいました。
アゴが折れるとご飯が食べられないのです。
(本当に痛すぎて、、、)
ですので、大学病院にて、
全身麻酔にて
”アゴにプレートを埋め込む手術”
をすることになったのでした。
全治1年の大きな手術。
当時、心も鬱々としており、
余り記憶がないのですが
”暴力に屈しながら、
ぶつけ様のない無力感”
に苛まれ、そして床に伏せていたのでした。。。
(何だか、暗ーい話になってしまいましたね)
■、、、が、そんなことがあっても、
人生は色々あるもの。
その直後、転機が訪れます。
当時のクラスメイトで仲良しだった野村くんが、
ボクシング部の主将をやっており、
部員不足に悩んでいたのでした。
そこで、暴力に屈し、
何もできなかった自分を見ていて、
入院の手続きも手伝ってくれた彼。
私が自分に憤りを感じていたときに、
「ヤス(私のこと)、よかったらボクシングやってみる?」
と、誘ってくれたのでした。
そして、そこで練習をして、
肉体的にも、精神的にも追いこんで、
ボクシングの試合にも出たりして、
少しずつ、それなりに強くなった実感がついてきました。
だから、振り返ると、
「アゴが折れる前」よりも、
「アゴが折れた後」の方が、
間違いなく、強くなれたし、
その経験は、間違いなく今の小さな自信にもつながっている、
と今でもなお、感じるのです。
■そんなことを、昨日、
北九州 小倉駅に降り立ち、
思い出していたのでした。
「痛すぎる経験」、
その当時はイヤだったけれども、
それがあるからこそ、今の自分がある。
数え切れない「ネタ」にもなりました。
(今回のように)
だから、それは見方によっては
「ギフト(?)」であり、それをくれた(と言うと変ですが)
マスターのバーに、10数年ぶりに会ってみるのもよいかな、
などと思い寄ってみた
そして、結果、なくなっていた、、、
というのが、昨日の夜でした。
■かなり私の話をしてしまいましたが、
これらの話から思うことがあります。
それは、
【”痛すぎる経験”は、熟成されて、「魅力」となる】
ということ。
”痛い経験”をすると
気分も状況も沈み尽くしていくかもしれません。
でも、あきらめなければ、
沈みに沈んでいくと、やがて海底に
「コツッ」と当たるもの。
ふとあるとき、誰かが声を掛けてくれたり、
自信を取り戻すチャンスに出会えたりする。
「人生山あり谷あり」なんて言いますが、
まさしくそうだと、私は思っています。
■でも、「痛み」や「辛さ」を
たくさん経験してきた人は、だからこそ、
よく言われるよう、
人の辛さ、痛みがわかるし
優しくなれるし、人として厚み(=魅力)も
増すように思います。
だから、望んでしよう、
とまでは言いませんが、
それでも、
【”痛すぎる経験”は、
熟成される(=時間が立つ)と
魅力(=人としての魅力)になる】
という捉え方をすることも、よいのだろな、
そんなことを思ったのでした。
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<今日の未来習慣>
自分を形作ってくれた
「痛い経験」を思い出してみる。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
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【本日の名言】
どんな不幸のなかにも幸福がひそんでいる。
どこに良いことがあり、どこに悪いことがあるのか、
我々が知らないだけである。
ビルジル・ゲオルギウ
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<編集後記>
でも、やっぱり痛いのは、嫌だよなあ、、、、
(これも本音です汗)
そして、本当の本当に辛い体験というのは、
魅力になる、なぞ言えないとも理解しています。
その点、ご了承頂ければと思います。
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* 紀藤 康行*
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