配信日時 2018/02/03 21:35

「意図的な練習」なくして、成長なし【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成30年2月3日 (第1444号)


「意図的な練習」なくして、成長なし 


フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 2295文字/読了時間2分半)


■こんにちは。紀藤です。

昨日、金曜日は1件のアポイント。

ならびに「ヘルピング・クライアンツ・サクシード」の研修フォローも兼ねて、
営業の皆様の企画書発表の場に参加をさせていただきました。

自分の中に、新しいことを取り込み、
今までのやり方を変えることは、結構大変です。

プロテニスプレーヤーでも、
プロゴルファーでも、そのフォームを変えると、
一時的にパフォーマンスが下がるもの。

私達ビジネスパーソンも同様で、
”それぞれのやり方”を変えることは、
とても勇気がいることだと思います。

そんな中、新しい取り組みにチャレンジしている皆様に、
刺激を頂いた1日でした。


C社の皆様の今後の飛躍、心よりお祈りしております!




さて、本日のお話です。

少し前に流行った本で


『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける 』
(著:アンジェラ・ダックワーズ)
http://amzn.asia/b6VrXcE


という本があります。

読み進めていて「本当にそうだよな」と
至極納得する話ばかりで、一気に読み切ってしまいました。


本日はこの本の内容から学んだことについて、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。


タイトルは、



【「意図的な練習」なくして、成長なし】



それでは、どうぞ。





■私たちは、誰もが

「明日はより良くなっていたい」

という”成長意欲”を、
誰もが多かれ少なかれ持っているのではないでしょうか。




私の周りでマラソンをしている人も、

「ちょっとでも早く走りたい」
「フルマラソンに挑戦してみたい」

と、自分の力量を超えたチャレンジを、
どこかしらで願っていたりする人、とても多いです。

(まあ、マラソンをしている段階で、
 そういう人が多いのは当たり前かもしれませんが、、、)



■しかしながら、同時に、
こんな声(悩み)も聞こえてくるのです。

それは、


「いくら走っても、全然(タイムが)速くならない」


というような声。


または別のジャンルの話で言えば
資格取得の勉強などで、

「たくさん勉強して、机に向かっているのに、
 一向にスコアがのびない」

というような話も同じ。


”時間を投資しているのに、成長しない”


こんな声は、古今東西、
色々なところである悩みなのかもしれません。



■さて、このことについて先述の、
『GRID ~やり抜く力~』の著者アンジェラ氏は、
こんなことを語ります。



『人は、「才能」ではない。
 結局は、「やり抜く力」が成功に影響する。

 「情熱」と「粘り強さ」を持って、
 物事を続けられるかどうかが、もっとも成功に関わってくる』


、、、と。


努力で、人はなんとでもなる。

何とも嬉しい、励まされるべき話です。

私(紀藤)のような凡才が聞くと、
何だか救われたような気がします。



ただ、です。


この「やり抜く」ということが、
私達の成長を支える屋台骨のような役割を果たす一方

この言葉(=やり抜く)が意味をすることは、
そんなに甘い話ではないようなのです。


どういうことかというと、



『”ただ、ダラダラと続ける”
 ”漫然と、練習を繰り返す”ことは、
 「やり切る」ことではない』


と、ハッキリ言うのです。


No pain, no gain.
(労なくして、得るものなし)


なのです。



■では、何が必要なのか。

私達が、今より遠くへ、
現状より先へ歩を進めるためには、
何が必要なのでしょうか。


それには、


『意図的な練習』


が必要である、というのです。



それは、


1,ある1点に的を絞って、ストレッチ目標(高めの目標)を設定する。

2,しっかりと集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す。

3,改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度も繰り返し練習する。


この3点です。



つまり、マラソンで言えば、、

「今日の練習では”心肺機能をきたえる”のだ」

と目標を掲げ、
心拍数170を超えた厳しいトレーニングを、
絶対に10分やる、とか


「今日の練習では、”着地筋をきたえる”のだ」

と、足の筋肉に負荷をかけるような、
アップダウン走を5キロ繰り返す、とか


『今の自分を破壊する』


というようなトレーニングをする、
ということをイメージです。



■ですから、もし

「もう5年も走っているのに、成長をしない」

というのは、多くの場合、

”漫然と走っている”
”ただ続けているだけ”

となっている場合が多く、

『意図的な練習』ではない、

というわけです。


そのように負荷をかけていない練習方法では、
劇的に伸びることは、当然ない、

ということが、残念ながら、
証明されているようです。


やっぱり、

No pain, no gain.
(労なくして、得るものなし)

なのです。



■そして、このことは、
恐らく、私達のビジネスシーンに置き換えても、
全く同じことが言えるのでしょう。

(これが、恐ろしいところです、、、)


例えば、新入社員のときは、
一生懸命学んで、自分の力量を上げる、という時期は
きっと多くの方にあったでしょう。


しかし、3年たち、5年たち、10年たち、
中堅からベテラン、そして管理職へと、
キャリアが長くなるに連れて、

段々と、

”今までのスキル”で「こなせる」

という状況が、やって来たりするもの。


でもこれは言ってしまえば、

”昔とった杵柄”

でやっているだけであり、
自分のこれまでのスキルを減価償却しているだけ。

日本企業ならでは(今はそんなにないかもですが、、、)
出世のベルトコンベアに乗って、
今、たまたまここに来れているだけ、、、

なんてことも、
気がついていないだけでありうるのかもしれません。


でも、もしそうだとしたら
(懸命な皆様はそんなことはないと思いますが、、、)

この劇的で、AIが仕事を奪う、とか
75%の仕事がなくなる、、、なんて言われる世の中で
待っている未来は、想像に難くないのでしょう。



■今の時代、

「現状維持」は、イコール「淘汰」

を意味します。

時代が前に進んでいますから、
自分がそのままでは、どんどん乗り遅れ、
取り残されてしまうのです。


だからこそ、

「漫然とやっている」(=何となくルーチンで仕事をしている)

では、成長はないし、
むしろ下降をしている、

ということになりかねません。


そう考えると、日々の仕事一つ一つに、
(仕事だけではなく、あらゆることに対して)
大変かもしれなくとも、


『意図的な練習』


で自分を律し、鍛えていくことは、
この変化の激しい今を生きる私達にとって、
必須の心構えではなかろうか、

そのように思うのです。


もちろん、全員が全員、
そうする必要はありません。


でも、もし、自分は前に進みたい、
世に貢献したい、と思うなら、物凄く大切だと思うのです。


、、、ということで、
ちょっと大変だけれども、
負荷をかけつつ、


『意図的な練習』


を心がけていきたいものです。


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<今日の未来習慣>

自分が伸ばしたい領域について、
『意図的な練習』で何ができるのかを考えてみる。

(例:ランニングで心拍機能を高める、そのために、
   170以上で5キロ走り続ける、など)

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。


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【本日の名言】


俺がしたドーピングは努力だけだ。

マラドーナ

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<編集後記>

『意図的な練習』は大変なので、1日1時間くらいでもいいそうです。
(トップアスリートなどでも、最長でも3~5時間だそう。
 それ以上はとてもじゃないですが、持たないそうです。大変だから)


私自身、「メルマガを書くこと」がルーチンになってきて、
負荷がなくなっているな、と思いました。

メルマガを『意図的な練習』としてやる場合、

・メルマガを書くスピード
・読者様の反応の大きさ

などを一つの指標にして見るのがいいのかもしれません。
大変だけど、やってみようかな。

これも、ランニングと同じですね。






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* 紀藤 康行*

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