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<本日のお話> 平成30年1月31日 (第1441号)
アンテナは、伸ばし、磨き続けないと、すぐサビる
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 2038文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
先日は、3件のアポイント。
ならびに夜は、ATDジャパン
(Association of talent Development=人材育成国際会議)
の新年会に参加してまいりました。
ATDは、人材育成に関わる方はご存知かもしれませんが、
・VUCAの時代
・組織開発
・ダイバーシティ
・イノベーション
など、組織な人材の課題について、
先進的な研究をしている団体です。
※ATDとは
http://www.astdjapan.com/%E7%B1%B3%E5%9B%BDastd%E3%81%A8%E3%81%AF/
*
昨日、新年会に参加して
国籍も様々で、幅広い知識を有する皆々様に、
自分の無知さを痛感する、とても良い場でした。
外に出ないと、やっぱりダメだなあ、、、
としみじみ思った夜。
*
さて、本日のお話です。
年末からランニングばかりしていて、
そして先週は体調を崩しており、
”夜の課外活動(=勉強会等です)”
の参加が若干疎かになっておりました。
今日は改めて、外の世界に出ること、
そして自分のアンテナを高く保つことの大切さについて、
思うところをお伝えさせていただきたいと思います。
タイトルは、
【アンテナは、伸ばし、磨き続けないと、すぐサビる】。
それでは、どうぞ。
■昨日のATDのイベントで、
ある会員の人事の方(女性)がこんな話をされていました。
それは、2017年11月に台湾にて
「ATD EXPO(人材育成国際会議)」が
行われた時の話。
その際に、あらゆる国の人が、
それぞれ30名くらい参加している中、
「日本人は、どうしてそんなに少ないのか?」
と聞かれたときに、危機感を覚えたそうです。
■彼女が言うには、
他の国では、
中国、香港、台湾、タイ、シンガポールなどから
各企業の”人材開発のプロ”達が、かなり感度高く、
参加していた、と言います。
それぞれの人は、総じて
”自分の専門分野”を持っており、
「自分は、OJTのプロフェッショナルである」
「自分は、e-ラーニングについては全て知っている」
「ファシリテートだけで、自分は稼いでいくことができる」
と胸をはって、
自分の専門分野の価値、
そこからの知見を語れる人が、
それこそ、わんさかといたそうです。
■しかし、こと自分を考えると、どうか。
日本においては、
「人事領域」というと、まだまだ、
”専門分野”として確立されきっていない節がある。
だから、自分も、
「まあ、こんなものかな」と、
ふわりとその領域について掴んでいたし、
それで良しとしていた。。。
そのことに、猛烈な危機感を感じた、、、
そんなことを語ってくれたのでした。
■人は、「自分の認知する範囲」が世界だと思います。
「家庭」から出たことがない幼子であれば、
「家庭」が彼、彼女にとっての「世界の全て」であるし、
「村」から出たことがない小学生であれば、
「村」が彼、彼女にとっての「世界の全て」である。
同様に、ちょっと大げさにいってしまえば、
「会社」から出たことがないビジネスパーソンにとっては、
「会社」が彼、彼女にとっての「世界の全て」である、
といっても過言ではありません。
■しかし、ポイントは、
”その人にとっては、それが世界の全て”
であったとしても、
あくまでも、
”その人にとっては”
であり、現実は違うということなのです。
会社の人と、いつもご飯を食べ、
会社の人との価値観のみに染まり、
会社の中だけでの出世を考えている。
そうすると、自分にとっては、
「会社」がベースになるのは当然であり、
世界は何も変わっていない、と感じるでしょうが、
実際の現実は、目まぐるしく動いているわけです。
■「明治維新」のきっかけとなった、
黒船来航の話がありますが、
当時、いくら日本が鎖国をしていて、
「上陸した夷狄は全て斬り捨ててくれる!」
と意気込んだところで、
そんな思いとは別で、西洋が既に世界の覇権を握り、
世界を動かしていました。
だから、日本もその外圧と強大な力に気づいた時、
変わらざるを得なくなったわけだし、
それが明治維新の推進力になりました。
恐らく、今もそれに近いかもしれない、
(と私は思っています)
”自分にとっての世界”
が、まるで鎖国をしているごとく
「見ざる聞かざる」、としていても、
着々と世界は、周りは変わっており、
ある臨界点を超えた段階で、
一気に自分達が「変わること」を迫ってくる。
、、、
そんな最中に私たちは生きていると思います。
少なくとも、私はそんな危機意識が、
多分にありつつ、日々生きています。
■外の世界に出ると、
「自分はかくも無知なのだ」
と突きつけられ、凹みます。
(本当に、、、)
、、、が、中の居心地が良い世界にいると、
それだけが「世界の全て」になる。
そして、時間が経ったある瞬間、
自分が完全に周回遅れどころか、
実は、既にレースが終わっていたことに気づく、
ということにもなりかねない。
であるならば、それよりも、
今、自分の立ち位置を知って凹んだ方が、
まだマシなのです。
*
アンテナは、常に高く、
自分の世界を広げていかねば、
自分の場所を客観的に見ることはできません。
【アンテナは、伸ばし、磨き続けないと、すぐサビる】
のです。
ということで、普段合わない人、
行かない世界に出かけていき、
客観的に自分の居場所を認識する習慣を持つこと、
大変大事なのだな、と思った次第です。
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<今日の未来習慣>
・自分の専門領域に関わる、
会社以外のプロフェッショナルの集まりに参加してみる
(例:営業なら、営業のセミナー、
マーケティングなら、マーケティングの最新事例の会合など)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
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【本日の名言】
いつも自分を磨いておけ。
あなたは世界を見るための窓なのだ。
ジョージ・バーナード・ショー
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<編集後記>
昨日、ご紹介していた本のタイトルが、
違っておりました。(大変失礼いたしました)
『リーダーが壁にぶちあたったら読む本』神田 和明 (著)
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* 紀藤 康行*
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