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<本日のお話> 平成30年1月26日 (第1436号)
つい陥りがちな『認知的ケチ』の罠
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 15530文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
その後、月曜から続く発熱により、
ぐったりしてしまい、早々に帰宅。
ひたすら寝ておりました(汗)
ここまで熱と、気だるさが続くのは、
かなり久しぶり。ですが、それより何より
週末のフルマラソンまでに治るのだろうか?
果たして、このしぼんだミカンのような状態で、
週末のフルマラソン大会を走れるのだろうか?
というのが何より気がかりです。
「葛根湯」を飲んで、回復を急ぎたいと思います。
やれるだけ、やりたいと思います。
*
さて、先日より、
「組織開発」の本を読んでおりますが、
その内容に「なるほど」と頷きっぱなしです。
今日も、そこから学んだ話を
皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【つい陥りがちな『認知的ケチ』の罠】
それでは、どうぞ。
■心理学で、
『認知的ケチ』
という言葉があります。
この言葉の解説としては、
以下のように説明されています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『認知的ケチ』(=認知的倹約家)
人が何らかの認知や情報処理をしようとする場合、
複雑で難しい認知的処理よりも、エネルギーをかけずに
単純で簡単な認知的処理と判断を行う傾向がある、
という現象のこと。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
だそう。
■つまり、よく、
”体育会系・営業会社”でありそうな
(私の偏見かもしれませんが、、、)の、
「上司が部下に、数字の目標を伝える。
その進捗を日々報告させる。
数字がいってなかったら、「なんで達成しないんだ?」と、
ひたすら責任を追求しまくる」
という上司からのコミュニケーションが、
イメージと近いかもしれません。
■もちろん「数字」をベースに語ることは、
決して悪いことではないと思います。
むしろ、それがなければ、
なあなあになってしまうし、
数字という明確で、明瞭な目標があるがゆえに、
生み出される成果もあるはず。
ただ、問題なのは、
「数字”だけ”」
「数字”ばかり”」
になって、
そこに
・思いやり
・仕事をする意義
・相手の状況を聞く
などの人間的な側面を一切排除して、
「いいから、数字やっとけ」
「この数字、どうすんだ」
「数字がいっていないのは、お前責任だ。なんとかしろ」
と一方的に、”数字のみ”になってしまうこと。
■これは、言ってしまえば、
「数字」という、
グゥの音もでない印籠を掲げて、
胡座をかいているだけ、
と言えるのかもしれないのです。
「数字」の話をすれば、
何も言えないから、「楽」だから、
だからそればかりに頼っているとしたら、
それは、本当に伝えるべき事を伝えておらず、
本来の目的である
部下・メンバーが「数字」を達成するための、
最大限の工夫をしていないという
上司の
『認知的ケチ』
と言えるのでしょう。
■でも、部下・メンバーは、
よーく見ているものです。
「数字」のことは、
もちろん言ったとしても、
・何のための数字なのか、丁寧に説明をしている。
説明しようとしている。
・目標達成(数字達成)のために、
最大限のサポートをしようとしている
・自分のことをいつも気にかけ、寄り添ってくれている
・何より、上司自身が誰より努力をして、
模範となっている
・仕事の意義を、心から信じている
、、、
そんな「人間的な側面」が溢れている、
数字だけではない、そんな人に、
人はついていくのだろう、ついていきたいのだろう
そのように思います。
■『認知的ケチ』は、何だかんだで、
バレるもの(感じ取られるもの)です。
今回のケースは、「上司・部下」のコミュニケーションでしたが、
”言うべきことを言わずに、
単純な話で、さっさと片付けようとする”
という現象は、日常で溢れていそうです。
(例えば、夫婦間の会話とか、、、)
【つい陥りがちな『認知的ケチ』の罠】
に気をつけましょう。
そして、大切なことは、
丁寧にコミュニケーションをすること、
これがやはり大切なのだろうな、
そう改めて思った次第です。
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<今日の未来習慣>
会社、家庭、友人関係、、、
自分がついやってしまいがちな、
『認知的ケチ』(説明を省きがちなこと)は何かを考える。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
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【本日の名言】
人を扱う場合には、
相手を論理の動物だと思ってはならない。
相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、
自尊心と虚栄心によって行動するということを、
よく心得ておかねばならない。
アンドリュー・カーネギー
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<編集後記>
今朝、ようやく熱が下がりました。
あと、全快まで一息。
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* 紀藤 康行*
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