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<本日のお話> 平成30年1月25日 (第1435号)
マネジメントの「X理論」と「Y理論」
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 1930文字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は、発熱のため、
自宅にて寝込んでおりました。
インフルエンザではなかったのが救いですが、
何とも身体がだるく、動きが遅く、
アザラシのようになっております。
皆様、よく言いますが、”健康が資本”でございます。
くれぐれもお気をつけください。
*
さて、本日のお話です。
昨日「組織開発」について、
お話をいたしました。
本日も続けたいと思います。
ちなみに「組織開発」とは、
”個”ではなく、「個の関係性」に着目をして
組織を活性化させよう、という取り組みです。
(”個”への取り組みは、「人材開発」ですね)
今日は、そんな「組織開発」に大きな影響を与える、
”マネージャーのスタンス”
について、興味深いお話を聞きましたので、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
【マネジメントの「X理論」と「Y理論」】。
それでは、どうぞ。
■最近は、企業研修でも、
「コーチング」という手法が多く取り入れられています。
一方的に、部下に指示、命令をして、
仕事を”やらせる”というのでは、
この知識労働の時代に、
モチベーションが上がるどころか、
下がってしまいます。
そうすると、当然、
仕事の生産性も下がり、
良い仕事も生まれなくなりますね。
■だから、今の時代は、
✕「指示・管理・命令」
↓
◯「(能力の)解放・支援」
というように、
・部下の”強み”を認め、伸ばす
(得意でないことは人はできない)
ことが求められている、
そのように言われています。
(日本経済新聞記事:「熱意ある社員」6%のみ ⽇本132位、⽶ギャラップ調査 参照)
https://www.nikkei.com/article/DGXLZO16873820W7A520C1TJ1000/
■ですので、
「よし、では部下の強みを把握し、伸ばそう!」
ということで、
コーチング研修をやろう、としても、
実際のところ、
”機能する場合と、機能しない場合がある”
というのです。
それが、
『マネジメント観において、
「X理論」と「Y理論」のいずれかを持っているか』
による、というのです。
■組織開発の有名な研究者である、
ダグラス・マグレガーは、
「マネージャーは自らの経験からマネジメント観を形成する」
と考え、マネージャーが持つマネジメント観を二つに大きく分け、
”「X理論」と「Y理論」”
と名付けたのでした。
ちなみに、
『X理論』のマネジメント観を持つ人は、
以下のように考えるといいます。
・人は生まれつき仕事が嫌い
・だから人には命令と監督が必要
・目標に達しない場合は罰則を与える事が必要
対して、
『Y理論』のマネジメント観を持つ人は、
以下のように考えるといいます。
・人は自ら実現したい目標のために自己統制を発揮する
・個人と企業の目的が一致すれば、
人は自発的に自分の能力を高め、創意工夫をし、自発的に行動する
とのこと。
■もし、マネージャーが
「X理論」を持っていたのであれば、
”指示・命令型”
に部下のマネジメントを偏る傾向が多くなります。
(現に、日本社会は上意下達の文化で成長してきたので、
50代以上は、「X理論」が圧倒的に多い、と言われております)
そうすると、いくら
”コーチング”とか
”部下の強みを引き出す傾聴のスキル”などを学んでも、
「嘘っぽいスキル」で効果を発揮することはないのでしょう。
乱暴に言ってしまえば、
(コイツらはすぐサボる。
厳しくしつけなければ、、、)
と「X理論」的に、内心思っているのに、
「相槌」とか「繰り返しの話法」
だけしていても、
何だか胡散臭く感じてしまうのです。
結局、部下に見透かされてしまいます。
■だからこそ、私たちは、
「スキル」を学ぶと同時に、
「マインド(考え方)」にも目を向ける必要があるのでしょう。
こういった、
”『マネジメント観の「X理論」と「Y理論』
という話を知っているかどうか”
小さいようですが、自分を客観的に見つめる
一つのツールとなりえます。
客観的に見つめることができれば、
それは変えうるものになります。
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<今日の未来習慣>
・自分は、マネジメント観の「X理論」と「Y理論」、
どちらを持っているのかを考えてみる。
・これからの世の中に必要な「マネジメント」とは、
どういったものなのかを考えてみる
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本日も皆様にとって素晴らしい1日になりますように。
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【本日の名言】
嫌いなことをムリしてやったって
仕方がないだろう。
本田宗一郎
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<編集後記>
相変わらず体調が復活せず。。
本日も早く帰宅をして、ゆっくり休みたいと思います。
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* 紀藤 康行*
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