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<本日のお話> 平成30年1月18日 (第1428号)
「同床異夢」(=すれ違いの悲しさ)を生まぬための工夫
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 1578文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、早朝から15キロのランニング。
よって、現在の走行距離は、
<現在の走行距離 194キロ(あと56キロ)※あと3日>
となりました。
また、日中は2件アポイント。
そして夜は、「人事交流会」の開催でした。
26名の方にお集まりいただき
「働き方改革」についてディスカッション致しましたが、
大変盛り上がり、私自身学びの多い日になりました。
(ご参加頂きました皆様、誠に有り難うございました!)
*
さて、実は「人事交流会」を開催しつつ、
改めての気付きがありましたので、
その内容を皆様にご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【「同床異夢」(=すれ違いの悲しさ)を生まぬための工夫】
それでは、どうぞ。
■ 「人事交流会」の開催にあたって
事前アンケートを行いました。
それは、
”Q、「働き方改革において」どのようなことに課題を感じているか?”
というような内容。
その回答で多かったものが
「”働き方改革”の定義が不明瞭で、がよくわからない」
というものでした。
そのため、昨日は
”「働き方改革」とは、そもそも何か?”
というお題で、皆でディスカッションをしてみたのでした。
■そうしたところ、それぞれの参加者から、
実に違った意見が出ました。
Q,”「働き方改革」とはそもそも何か?”
という同じ質問に対してでも、
以下のような答えが出てきたのでした。
~~~~
・人口減少、国力を高めたい国のお題目である
・社員が幸せになること
・会社が生産性を上げること
・人が持てる能力を最大限に発揮すること
・社員が自立すること
・効率化し、スピードを上げること
・仕事の「見える化」をすること
、、、
~~~~
この答えを見ながら、
改めて思ったことが、
『皆が”普通に使っている言葉”こそ、
違った捉え方をしてしまうものである』
ということでした。
■ふと思ってみれば「働き方改革」というものは、
結構前から言われています。
時には、会社ごとに、部門ごとに
「働き方改革チーム」なるものもあり、
号令をかけて、
「働き方改革だ!」
と声高にいっている会社も多いです。
しかし蓋を開けてみると、
”それぞれが、その言葉に対しての”定義”が違っている。
目指している状態が、違っている”
そういったことが、
頻繁に起きているのであろうな、
と、感じたのでした。
■「お題目」というのは、
”聞きざわり”が大変よいのですが、
時にリスクをはらみます。
そのリスクとは、
”同じことを口にしながら違うことを考えている”
という、いうならば、
『同床異夢』
のごときリスクです。
(※ちなみに「同床異夢」とは・・・
同じ寝床に寝ても、それぞれ違った夢を見ること。
転じて、同じ立場にありながら、考え方や目的とするものが違うことのたとえ(goo辞書より))
そして、当然ながら、
「同じことを語りながら
それぞれの目的が実は違っている」
ということになれば
別々の方向に縄を引っ張りあうようなものであり、
当然ながら目的に対して進む力が働かず、、
結果を残すことも難しいのは想像に難くありません。
そうすると、
「悲しきすれ違い」
を生む、一員になる、と思うわけです。
■そして、このことは
「働き方改革」だけでなく、その他のことも、同じです。
例えば、「7つの習慣」で言われるような
例えば、部下上司でかわされるキーワードとして、
・「自立」
・「主体性」
・「WIN-WIN」
・「優先順位」
・「目的意識」
というような言葉も、
それ単体で見ると、曖昧が故に、
「同床異夢」を生み出すリスクを抱えます。
だからこそ、そうならぬためには、
”具体的”に、”明瞭”に定義をする必要があるのです。
「7つの習慣」の本がなぜあれほど売れたかというと、
この抽象的な言葉達に対して500ページもの文量をさいて、
『曖昧な「リーダーシップ」に関わる言葉が、
具体的に、「どのような考え方、言葉、行動なのか」
を明確に定義をしたから』
なのです。
「7つの習慣」が、全世界3,000万部、日本で200万部以上の
ベストセラーとなったのは、
『リーダーシップという曖昧なものを、明確に定義したから』
なのです。
■身の回りにある、”聞きざわり”の良い言葉に気をつけること、
改めて大切だと思います。
”同じことを口にしながら違うことを考えている”という、
状態にならないためには、明確な定義が必要です。
すなわち、
【「同床異夢」(=すれ違いの悲しさ)を生まぬための工夫】
とは、その言葉が、
”具体的に、明確に、明瞭に、
それが何を指すのかを提示すること”
である。
はまりやすい罠であるがゆえに大切である、
そう思った次第です。
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<今日の未来習慣>
よく仕事で使う曖昧な言葉を探す。
その定義を目線併せをしてみる
(例えば、主体性、優先順位、マネジメント、など)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本日が皆様にとって、素晴らしい1日となりますように。
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【本日の名言】
人はその好むところをもって、
真実とするなり。
デモステネス
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<編集後記>
足のダメージが抜けきりませんが、
とにかく、走りまくります。
目標を宣言してしまうと、逃げられぬな、と全身で体感しております。
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* 紀藤 康行*
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