配信日時 2018/01/02 11:40

最も危険な2つの言葉、それが「Good Job(上出来だ)」である【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成30年1月2日 (第1415号)

最も危険な2つの言葉、それが「Good Job(上出来だ)」である

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1773文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日元旦は、妻の実家にて、
おせちを食べ、団欒しておりました。

こたつと、石油ストーブの魔力が凄すぎる。
ゆっくりした1日でした。



また、夕方前から妻と10キロのランニング。

<現在の走行距離 92キロ(あと158キロ)※1月20日まで>

今日は20キロ走る予定。



さて、本日のお話です。

数日前に見た映画

『セッション』、
http://session.gaga.ne.jp/

これが凄まじく、面白かったのでした。
(「面白い」というよりも、衝撃、でした)


本日は、この映画がら
共感する”ある言葉”がありましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【最も危険な2つの言葉、それが「Good Job(上出来だ)」である】。


それでは、どうぞ。



■この『セッション』という映画。


とにかく、凄い。。。

まず何も言わず、観ていただきたい映画です。


ちなみにストーリーは、こんなお話。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<映画『セッション』あらすじ>


サンダンス映画祭でのグランプリと観客賞受賞を筆頭に、
さまざまな映画賞で旋風を巻き起こした音楽ドラマ。

名門音楽学校へと入学し、
世界に通用するジャズドラマーになろうと決意するニーマン(マイルズ・テラー)。

そんな彼を待ち受けていたのは、
鬼教師として名をはせるフレッチャー(J・K・シモンズ)だった。

ひたすら罵声を浴びせ、
完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、
その指導に必死に食らい付いていくニーマン。

だが、フレッチャーのレッスンは次第に狂気じみたものへと変化していく。


引用:シネマトゥディより

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■レッスンが、

”狂気じみたもの”へと変化していく。

と紹介されていますが、本当にそう。


罵声に次ぐ、罵声。
観ている方が顔をひきつらせてしまうような、

(実際、私は、口が開きっぱなしでした)
ある意味、サイコホラー(!)のごとき音楽ドラマです。

、、、

狂気すぎてコワい。
しかしながら、なぜか心を捉えて離さない。


それは何故かと言うと、
鬼教師、生徒、どちらもが

「完璧な音楽を求める強烈な思い」

を持っていて、その目標に対しての、
純粋な気持ちを感じるからでした。


■色々映画について言いたいのですが、
思い切りネタバレになってしまいますので、

どのような映画なのかは、
ぜひ見て確かめてにてください。

(絶対、損はしないはず!!)


ただ、その中のあるワンシーンが、
大変印象的で、かつ共感するものでした。

それが、鬼教師のフレッチャーが、
生徒ニーマンに対して、言ったこんな言葉でした。


(※以下、セリフの引用です。ネタバレ含みます)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「私は皆を期待以上の所まで押し上げたかった。

 それこそが、絶対に必要なことなんだ。

 でなきゃ現れない。
 次のサッチモも、チャーリー・ガーバーも。

 (中略)

 もしジョーンズが言っていたら?

 「平気さ、チャーリー」
 「大丈夫、上出来だ」

 チャーリーは満足、
 「そうか、上出来か」

 名曲”バード”は、生まれていない。
 
  
 私にしたらそれは究極の悲劇だ。

 だが世の中は甘くなった。
 
 ジャズが死ぬわけだ。

 、、、

 
 英語で最も危険な言葉はこの2つだ。
 
 
 『上出来だ(Good Job)』。」


 
引用:映画「セッション」より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■褒めて伸びるタイプ、
叱られて伸びるタイプ。

色々います。

だから、鬼講師こそが最高、
ということはないでしょう。


しかし、

「本当の本当に、目の前の人に”期待”をして、
 その彼/彼女が思う以上に、”期待以上”に引き上げたい」

と思ったとき、

『上出来だ、満足した』

とは、とても言えないのではないか、
と私は思うのです。


だからこそ、その期待があるからこそ、

「お前は、そんなものか?」
「まだ出し切っていないのではないか?」
「お前は、まだまだできる、何やっているんだ」

そうやって”期待”をするがゆえに、
相手に迫り、敢えて追い込む、
決して、最後まで認めない。

それは時代錯誤かもしれませんが、
相手の可能性に期待するがゆえの「優しさ」だと思うのです。


その「優しさ」は、
”厳しくあリ続ける”という「強さ」であります。

それこそが、
真の「優しさ」とも言えるのではないだろうか、
そう、思うのです。



そこそこで満足をすることは、簡単。

旧年、キレキレの「バブリーダンス」で有名になった、
登美丘高ダンス部の25歳コーチも、

彼らに最高のパフォーマンスを出させるために、
最後の最後の、最後まで追い込み続けました。

参考:https://www.youtube.com/watch?v=YWTWXaVHffI


それも、この「セッション」の話と
全く同じなのではないか、と思うのです。


だからこそ、

・本当にそれがなし得たいことなのか、
・ここで満足して、本当に良いのか、、、

そういったことを常に考え続け、
自分にも相手にも迫れることが、大切だと思うのです。


ということで、
多くの人にとって新たなチャレンジになるであろう2018年、
この言葉を胸に留めておきたいと、自戒を込めて思います。


【最も危険な言葉はこの2つである。『上出来だ(Good Job)』。




最後までお読みいただき、ありがとうございます。

本日も、皆様にとって素晴らしい1日となりますように。


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【本日の名言】

一度や二度の挫折に負けない、
強靭な精神力を持って前向きに努力すれば、
必ず道は開けると信じている。

ジーコ
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<編集後記>

個人的には、過去の自分を否定して
壊し続けてこそ、新たな世界に到達できる、

そしてその時、人は喜びを感じられる、
と思う人間なので、そういった意味でも
物凄く共感する映画でした。


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