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<本日のお話> 平成29年12月5日 (第1390号)
「ブレスト」のアイデア出しは、実は効率が悪い
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 2197文字/読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
来期の研修計画の相談など、
師走に入り、多くなってきております。
ただ万全と過ごすのではなく、
1時間あたりの生産性を、もっともっと高めていきたい、
と思う今日この頃です。
昨晩は風邪気味でしたが、
毛布にくるまり、汗をかくだけかいて、
今朝は復活することができました。
今日も、頑張ろう。
(ぶり返さない程度に、、汗)
*
さて、本日のお話です。
今週の日曜日にご紹介した、
『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』入山 章栄 (著)
http://amzn.asia/dm9Rpo4
の中で、なるほど、と思う話がありました。
それは、
”「ブレスト」のアイデア出しは、実は効率が悪い”
という話。
今日は、この内容について、
引用、共有させていただくと共に、
思うころをお伝えできればと思います。
タイトルはそのまま、
【「ブレスト」のアイデア出しは、実は効率が悪い】
それでは、どうぞ。
■この3ヶ月間、夜の時間、
土日の時間をつかって、
「サムライ塾」
https://samurai-school.jimdo.com/
なる学びの場に、ひたすら没頭をしていました。
そこでは、これまで
・資本主義の問題点とは何か?
・日本をSWOT分析するとどうなるか?
・西洋と日本のリーダーシップの違いとは何か?
・テクノロジー、AIは世界をどう変えるのか?
・世界のこれからの問題とは何か?
、、、
などなどを、チームごとに話し合い、
そして、自分達の考えを固めていく、
そんな活動を運営事務局リーダーとして、
見守り続けていました。
■そして、そんなワークを、
何度も何度も進める中で、
ふと気がついたことがありました。
それは、
”何だかフワフワした議論で、
ミーティングが先に進まないチーム”
と、
”意見が固まりやすく、短時間で、
有意義なミーティングができているチーム”
がある、ということ。
その理由を考えていたのですが、先日読んだ、
『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』
に、以下のようなことが書かれており、
この疑問の、”答えのヒント”ではなかろうか、
と、思ったのです。
以下、著書より引用です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【「ブレスト」のアイデア出しは、実は効率が悪い】
「アイデア出しが目的のはずのブレストが、
アイデアを出すのに効率が悪い」ことは、
『プロダクティビティ―・ロス』という矛盾として、
経営学や社会心理学では古くから知られてきました。
このテーマに関する研究の多くは、
実験手法からその傾向を見つけています。
この手の研究では、
例えば数十人を集めて5人くらいずつの組をつくり、
「5人が顔を突き合わせてブレストする組」と、
「5人が個別にアイデアを出して、最後にアイデアを足し合わせる組」
に分けて、それぞれから出てきたアイデアを比較します。
そして、これまでの多くの研究で、
前者よりも後者(個別にアイデア出しをする)のほうが、
よりバラエティーに富んだ質の高いアイデアが多く出ることが示されているのです。
引用:『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■「皆で集まって、とりあえずブレスト」は、
”やっている感”は出るものの、実際は効率的ではない、、、
このことが学術的な研究結果からわかっている、
というお話ですね。
なぜ効率的でなくなるか、という理由なのですが、
「皆で集まって、とりあえずブレスト」をすると、
1,「他者に対して気兼ね」してしまう
2,集団で話すと思考が止まる
といったことが原因で、
結局のところ、効率が下がるそうです。
■そして、ここでふと思ったのです。
これは何も、「アイデア出しのブレスト」だけでなく、
”多くの社内のミーティング、ディスカッションも、
似たようなものではないか”
ということ。
人が集まって何か話し合いをすると、
「他者への気兼ね」もそうですが、
私が思うに、それ以上に、
『他者への甘え』
(=良いこと言ってくれる人がいるだろう)
が生まれるように思います。
しかしながら、あらかじめ個々人が
「私はこう思う」「俺はこうだ」という、
”自分なりの意見”
を固まっていなければ、
そしてそれを持ち寄らなければ、周りに流され、
「そうかもね」
「そんな気がする」
「いいんじゃない」
と、そのミーティングの場も、
風に揺られる柳のようになるだけ。
あっちにゆらゆら、
こっちにゆらゆらと、
声の大きい人の意見に揺れに揺らされていたら、
衝突も起きないし、集まる意味も、ない。
アイデアの衝突が起きなければ、
”皆で集まる意味”は、ないのです。
結果、当然、
「相乗効果」
など生まれるはずもなく、
そこにチームの魂も反映されていない、、、
そんな結果になる、
と思うのです。
■「ブレスト」では、
”個別にアイデアを出して、最後にアイデアを足し合わせる”
というやり方がよい、と研究結果からわかっています。
あらゆる組織では、
ミーティング、ディスカッション、チーム会議、
色々な名前がありますが、
「アイデアを持ち寄って決めるミーティング(=ブレスト)」
は、日々、多数行われていると思います。
その時、
「オーナーは自分じゃないから」で、
個々人の意見も持たず、何となく集まっては、
効率が悪く、誰も得をしません。
思い返せば、先述のサムライ塾の
”何だかフワフワした議論で、
ミーティングが先に進まないチーム”
と、
”意見が固まりやすく、短時間で、
有意義なミーティングができているチーム”
の違いも、
【一人ひとりが、事前学習をしっかりして、
自分自身の意見を持っているかどうか】
が前者と後者を分ける、大きな理由だったな、
と改めて思うのです。
当事者意識が大事です。
自分の意見を持つことが大切です。
流れ流される柳のような、
ただいるだけの参加者にはならぬよう、
重々注意していきたいもの。
チームは、相乗効果を発揮してこそ、です。
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【本日の名言】
ビジネスにおいて、二人がいつも同じ意見なら、
そのうちの一人は無用である。
ウィリアム・リグリー・ジュニア
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<編集後記>
風邪をひくときは、
喉が痛くなる→熱が出る→治る
が私のパターン。
強制的に発熱(布団をかぶってくるまる)をさせる、
と翌日、急激によくなります。
某飲食店社員時代に覚えた、
強引なリカバリ方法です。
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* 紀藤 康行*
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