配信日時 2017/12/02 19:29

プレゼンの際、本当に気をつけるべきなのは、「皆の前に立った時」ではない【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年12月2日 (第1387号)

プレゼンの際、本当に気をつけるべきなのは、「皆の前に立った時」ではない

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1758文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。


昨日は一件のアポイント。
また社内ミーティングなど。

その他、新入社員研修「ディスカバリー」の説明などでした。


また本日、土曜日は、
某金融機関にて「サムライ塾 企業版」の実施立会い。

大手企業の経営幹部向けに
「異文化マネジメント」というテーマで行いました。
後ろで聴講しながら、私自身、気づきの多い場でした。




さて、本日のお話は、
「サムライ塾 企業版」において紹介された、

”リーダーが大切にすべきポイント”

について、大変納得するものでしたので、
その内容について、皆様にご共有させて頂きたいと思います。


タイトルは、



【プレゼンの際、本当に気をつけるべきなのは、
「皆の前に立った時」ではない】。



それでは、どうぞ。



■講義中に、とある質問が出ました。


”リーダーは、言葉だけでなく、
 立ち居、振る舞いが重要である”

ということを体験ワークとして、
講師より伝えた後の質問です。


ある参加者が、こんな質問をしたのです。


「リーダーにとって、
 身体言語(=姿勢や声)などが
 大事なことはわかりました。

 実際、私達リーダーが現場で戦う上で、

 ”身体的な側面において、
  特に意識したほうが良い点”

 はありますか?」


という内容です。



■その質問に対して、

パリの演劇学校で学んだ、
身体言語のプロフェッショナルである講師は、
このように答えました。


「大切なのは、”前に立った時以外”です。

 皆さんも、前に立って話すことがあると思いますが、
 前に立った時に、背筋を伸ばして、しゃんとするのは、
 誰でも意識して、そうするものです。

 しかし、見られているのは、
 ”前に立った時”ではなく、

 『ステージに上がってくるとき』とか
 『話し終わって、ステージを降りる時』

 なのです。

 その時に、背中が丸まって、
 アラートモード(警戒心)ゼロの状態で、
 だらだらと挙がってきたら、

 「この人はホンモノでない」

 と、すぐに見抜かれてしまいます」


、、、


そんな話でした。



■この話を聞いて、私は、

「本当にその通りだよな」

と思わずにはいられませんでした。



その場だけ取り繕おう、と思ったとしても、
見ている人は、見ているのです。

否、見えていないのは、自分だけかもしれません。


「前に立ったときだけ」
「自分が発言するときだけ」

しゃんと、それっぽい、
偉そうな事を言ったとしても、

それまでが”気の抜けた炭酸”のごとき佇まい、
姿勢だったとしたら、それでは、
何の説得力も生まないのです。


全部、バレているのです。





この話で思い出すことがあります。

私が新入社員で、
某飲食チェーンに入社した時の話。

その時、カリスマ的社長であった人が、
新入社員の代表スピーチの後にコメントを言う、

という場面がありました。


その時のコメントが、強烈だったのです。


「一人目の◯◯君、素晴らしい。
 その思いをぜひ、3年たっても忘れずにいるように。

 二人目の△△さん、真っ直ぐな人だね。
 夢をカタチにするのは、自分次第だ。
 日々がんばってください。」


「、、、あと、3人目に話した●●。

 お前は、ダメだ。

 前に立って、
 良いこと言っているようだったが、
 話始めるまで、何してた?
 
 他の仲間が話し始めるまで、寝てただろう?

 見るやつが見れば、全部わかるんだ。

 自分自身を見直せ。
 
 自分のダメなところを、
 エリアマネージャーに、聞いてみろ!」


、、、


そんな話で、新入社員一同がいる場が、
凍りついたことを覚えています。


しかし、今思えば、
分かる気がするのです。


皆が注目する場でいい話をしたって、
それだけでは、意味がない。

現場に戻れば、飲食店の店舗で、
隠そうと思っても、その姿勢が、
スタッフにも、全てバレてしまう。


「やります!」といったって、
皆の前だけで話をしても、意味がない。

店舗に行って、良いお店を作れるはずもない。


、、、

そのことを元社長は言いたかったのだと思うのです。



■「体は心を表す」ものです。


だからこそ、


・話し始めるまでの、立っている時の緊張感、

・ステージを上がる時の気迫の入った歩き方

・相手の話を聞いている時の座り方

・前のめりな聴講する姿勢

、、、


そんな

『前に立っているとき以外』

こそが、

特にリーダーとして、
人を率い、導き、信頼されるべく存在であれば、
大変重要になってくるのです。


だからこそ、
スピーチでもプレゼンでも、発表でも


【本当に気をつけるべきなのは、
「皆の前に立った時」ではない】。


このことを、胸にしかと刻んでおく必要がある、
そのように思った次第です。



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【本日の名言】


本当に腹底から出たものではなければ、
人を心から動かすことはできない。

ゲーテ

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<編集後記>

本当に、この話はつくづく思います。

表面的など、すぐ見抜かれてしまうし、
重みがないと、良いことを言えば言うほど、
滑稽にすら見えてしまう、、、

そのことを噛みしめる必要がある、
そう、強く思いました。

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