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<本日のお話> 平成29年11月29日 (第1384号)
「理解している」とは、突然聞かれて、即答できるレベルである
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 1456文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は二件のアポイント。
夜は久しぶりに予定が入らずフリーでしたが、
ふと気がつけば、大量に事務仕事が残っており、
コンビニのイートインコーナーに
気づけば23時まで入り浸っておりました。
FamilyMartの100円コーヒーで、4時間。
カフェよりお得です。
*
さて、本日のお話です。
昨日、お世話になっている方と、
その同僚である教育に関わる方と、
3人でランチをご一緒したのですが、
そのときに教育に関する話で
「なるほどな」と、至極納得するお話を聞きました。
本日はそのお話を共有させていただくと共に、
思うところをお伝えできればと思います。
タイトルは、
【「理解している」とは、突然聞かれて、即答できるレベルである】
それでは、どうぞ。
■ある研修講師の方が、
研修の始めの時に、参加者に向かって、
こんな質問をするそうです。
「物事に理解」に関するテーマでの質問です。
「みなさん、”マズローの欲求五段階説”、
という有名な話がありますよね。
ご存知の方、どれくらいいますか?」
そう、聴衆に問うそうです。
「マズローの欲求五段階説」は有名ですので、
それなりに多くの方が手をあげます。
そこで、講師がすかさずこう聞きます。
「では、五段階の5つ、全部すぐ言っていただけますか?」
そう問うてみると、
ほとんどの参加者が
「、、、」
と押し黙ってしまうそう。
*
また別パターンでは、
こんな質問もあるそうです。
「『7つの習慣』という、有名なビジネス書がありますよね。
ご存知の方、どれくらいいらっしゃいますか?」
そう聞くと、半分くらい手をあげます。
そこで、聞きます。
「では、『7つの習慣』の”7つ”、
全部分かる方は、どれくらいですか?」
そうすると、やっぱり、
「、、、」
となり、
講師と目を合わさないように、
参加者は何気なく目を下に落とそうです。
■そして、その後の講師のコメントが、
「なるほどな」と、納得するものでした。
「『理解している』と言っていても、
その内容について、すぐに答えられないのであれば、
残念ですが、『理解している』、とは言えません。
本当に理解している、とは、ぱっと聞かれて、
すぐに答えがスラスラ出てこなければなりません。
そうしなければ、使えるはずもない」
そんなお話だったとのこと。
言われている方からすれば、
「悔しい、、、」と思うところもありそうですが、
確かに言われてみたら、事実。
否定のしようもありません。
■「学び」は、使ってこそ、
初めて”価値”を生み出すことができます。
ただ、「知っている風」では、
使えるはずもない。
「7つの習慣、知ってるよ。昔読んだよ。
あれ、いい本だったよね」
と胸を張って言う上司がいたとして、
「じゃあ、何が書いてあって、
どんなことを実践しているのですか?」
と聞いたとき、ウッと答えに詰まるようであれば、
本当に理解している、とは言えないのです。
厳しいようですが、
「何となく知っている」
だけでは、そこから何も生み出せない、
私はそう思うのです。
理解のレベルにも、色々ありますが、
「本当に使えるレベル」
「本当に理解しているレベル」
とは、
『突然聞かれても、即答できるレベル』
です。
だからこそ、
「即答出来るレベル」になるためには、
何度も何度も繰り返し反復し、
実際に使ってみて、学び直し、
1回だけでなく、2回も3回も、
1年だけでなく、2年も3年も、
継続的に学び続け、
自分に落とし込むことが必要である、
そう強く思う次第です。
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【本日の名言】
ひとつのことを極めることは、
全てを理解することです。
全てのものの奥深くに、真理がある。
稲盛和夫
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<編集後記>
全てのことについて、
「即答できる」レベルは難しいとしても、
「自分の専門領域+周辺領域」
くらいは、プロフェッショナルとして、
私達一人ひとりに求められるのでしょう。
そして、少しずつ、
「即答できる知識」の範囲が広がっていったとき、
それらが有機的に結びつき、知恵となり、
新たな発見、ひらめき、アイデアなど生まれるように思います。
そうなっていきたいな、と書きながら思いました。
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* 紀藤 康行*
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