配信日時 2017/11/25 04:20

水が高きから低きに流れるように、「熱意」も高きから低きに流れる【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年11月25日 (第1380号)

水が高きから低きに流れるように、
「熱意」も高きから、低きに流れる

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1952文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、2件のアポイント。

並びに、夕方より御殿場に移動し、
富士山のふもとの乗馬クラブにて宿泊。

これから取り組んできた、「サムライ塾」の合宿です。
私にとって、1年で最大のイベント。

この1年間、仕事でも「7つの習慣」を始めとした人材育成を提供してきました。
また、プライベートでも、ウルトラマラソン、またその他のチャレンジなど、
ある意味すべての時間を人材育成(=自分を含む) に関わることに、
費やしてきたと感じています。



その中で、改めて
「リーダーシップ」に関わることで、
根本的で、絶対に外せないと感じる気付きがありましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【水が高きから低きに流れるように、
 「熱意」も高きから、低きに流れる】。


それでは、どうぞ。



■仕事をしていても、
マラソンをしていても、
勉強をしていても、かねてから、
常々思うことがあります。


それは、

“人は基本的に、楽をしたい。
辛いことからは避けたい生き物である”

ということ。

しかし、一方、矛盾を抱えた、
不思議な生き物でもあります。

なぜでしょうか、

「充実していたときはいつか?」
「一番、成長したと思うときはいつか?」

など問うてみると、
「猛烈に大変だったあの時」を
上げる人が、結構いるものなのです。


きっと、“自分の全てを出し切った瞬間”というものは、
自分にとって自信につながるものだし、
かけがえのない思い出になるのでしょう。


■しかしながら、やっぱり
「キツい」のは避けたいもの。

望んで「厳しさ」「辛さ」に突入できる人は、
なかなかいないものです。



だから、つい、易きに流れてしまう。。。



私の昔話ですが、「人が易きに流れる」事を感じる、
とある思い出があります。

私が新入社員で入ったとある飲食チェーンでの話です。


そのお店は、普通の居酒屋ではなく、
三軒茶屋の一等地にあるちょっと小洒落た、
イタリアンバー風のお店でした。

そして、そのお店のオープニングの
立ち上げに関わることになったときの話です。


オープニングがいよいよ始まる、という時に、
そこを統括するスーパーバイザーのSさんが、
こんな話を店長、社員にしたのでした。


「お店のモラル(基準)はオープニングが1番高い。
 
 そこから、嫌でもどんどん基準は下がっていく。
 お店はゆるく、汚くなってしまう。

だから、君たち(店長、社員)は、
そのモラルを高く保たなければいけない。

そうしないと、お店はすぐだめになる」

、、、

そんな言葉でした。


■その時は、どういう意味なのか、よくわかりませんでした。

しかし、お店を2店舗、3店舗と異動するうちに、
その意味が少しずつわかってくるようになりました。

ほとんどの店は、店長で決まります。

熱量が高く、高いビジョン、基準を持つ店長がいる店は、
同様に高い基準を持ちます。

店長の熱が、社員、アルバイトに
伝わって、伝播しているのです。


しかし、店長が馴れ合いになり
「まぁ、そこそこでいっか、、、」というお店は、
やはりそれなりの基準しか持ち得ていない。

同じマニュアルのはずなのに
料理も、挨拶も、清掃も、
そして働く人のモチベーションも、
見る人が見れば、全くクオリティーが違う。

店長によって、まるで違う店のようになるのです。


よく、

「組織はトップで決まる」

と言いますが、まさしくその通りなのだ、
そう、強く思った記憶があります。


■そして、冒頭の、

「人は“楽”をしたくなる生き物」

ということ、併せて考えたとき。


リーダーのあるべき姿とは、

『誰よりも高い基準(ビジョン)を持ち、
それを伝播させることが出来ること』

ではなかろうか、
そう思ったのです。


チームのトップであるリーダーが、
そこそこの熱量しか持たなければ、
メンバーはそれ以下にしかなりません。

なぜならば、人は易きに流れやすい。
普通の人達は、楽をしたくなる。

リーダーが「凄まじき熱量」を持たなければ、
基本的には、それ以上の熱量を下が持つことはないのです。

だからこそ、


【水が高きから低きに流れるように、
「熱意」も高きから、低きに流れるもの】。


である、

そのように思うのです。


■そして、「熱意」と言うものは、
言葉を超えたものです。

その人の目の力や、
語気の強さや、
何気ない佇まいなど、
見えないところから、滲み出てくるもの。

だからこそ、
常に自分の思いを高く持ち続けなければいけないし、
本物であるためには、365日24時間、
そのことを考え続けなければいけない、

そのように思うのです。


自分の心の中の大きく燃え上がった「ろうそく」が、
他の人のろうそくに火をともすように、
少しずつ伝播し、将棋倒しのように燃え広がっていく、
それこそが、ホンモノのリーダーなのだろう、

そんなことを思った次第です。


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【本日の名言】

経験の示すところでは、
成功するかどうかは、その人の能力より
情熱に負うところのほうが大きい。
自分の仕事に身も心も捧げる人間こそ、
勝利者となる。

チャールス・バクストン

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<編集後記>

御殿場の星がキレイです。

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