配信日時 2017/11/21 09:36

「冷静と情熱の間」ならぬ、『冷静と諦めの間』を見極める【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年11月21日 (第1376号)

「冷静と情熱の間」ならぬ、『冷静と諦めの間』を見極める

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1596文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は二件のアポイント。
ならびに社内ミーティングや、
「7つの習慣 フォロー研修」の実施立会いでした。
ならびに夜は「サムライ塾」のミーティング。

秋は研修の実施シーズン。
今日も研修が3つで、来週も続々と続きます。

気合いを入れていきたいと思います。



さて、本日のお話です。

今、私が学んでいる「サムライ塾」の仲間で、
山岳部のコーチをしている人がいます。

乱気流が吹き荒れる冬の富士山に1人で登ったり(超危険)、
実際に雪山から300メートル以上滑落して九死に一生を得た、など、
かなり珍しい体験をしている彼。

その彼に、「登山」の話を聞く中で、
「山登りの心構え」について大変興味深い話を聞きました。

今日はそのお話をご共有するとともに、
思うところをお伝えいたします

タイトルは、


【「冷静と情熱の間」ならぬ、『冷静と諦めの間』を見極める】


それでは、どうぞ。


■6000メートル以上の、
誰も登ったことがない未踏峰。

そこは今まで誰もルートを開拓していない、
未知の世界です。

そんな山を登るため、
1年以上前から資金を集め、綿密に計画してきた。

そして、登り始め、一歩ずつ歩みを進め、
ついに5900メートルまで来る。

あと山頂まで、100メートル。

しかし、

体力がない、
ルートがない、
天候が危険である、、、

そんな状況に立たされたとき、
登山家はどう判断すればよいのか、
岐路に立たされます。


「このまま攻めるべきか、
   一旦、ここは退くべきか、、、」


■何ヶ月も、何年も
この日のために準備をしてきたのです。

そしてゴールの山頂は目の前。

何としてでもいきたい。
しかし、このまま歩みを進めると、
命の危険がある。

「何としてでも行きたい。
でも死ぬわけにはいかない。

そんなギリギリの中で、でも、
闇雲に賭けに出ず、冷静に判断をして、
  行くか退くかを決めているのが”「山」なんだよ」


こんなことを、山を登るときには常に考え、
決断しているのだ、と登山家である友人は話をしてくれました。


■「挑戦」とは良い言葉です。

私も、大好きな言葉ですし、
この言葉自体は素晴らしいと思います。

でも、むやみやたらに、
勝利の計画もないのに
ただただ闇雲に、飛び込むとしたら。

きっとそれは、

“「挑戦」ではなく、ただの「無謀」になってしまう“

ことになるのでしょう。

「挑戦と無謀は違う」のです。


私も100キロマラソンやトライアスロンに出ますが、
積み上げた努力、練習、覚悟があるからこそ、
その取り組みは「挑戦」になります。


もし、普段から何の練習もせず、
走りもしないで、覚悟もなく
「ただ100キロレースに出よう」
というならば、それはただの「無謀」でしかない、

と思うわけです。


だからこそ、
「冷静と情熱の間」ならぬ、


『「挑戦と無謀」の間。を見極めることが大事である』


そう、思うのです。


■そして、同様に「冷静さ」にも同じことが言えるでしょう。

どうしても行きたい、
本当は諦めたくない、
しかし、ここは退かねば命が危ない、、、という、
考えに考えた上での

“「冷静」な判断“

なのか、

はたまた、
実は「冷静さ」ではなく、その辛さから逃れたい、
などというような、

“冷静という名の「諦め」“

なのか、ということは、
全く違うものです。


これも同じく、マラソンでも、

「”足”が痛い。「冷静に」考えて、
記録は狙えないからもう歩こう」

は、「冷静」という仮面を被った「諦め」ではないか、
私はそう思うのです。

本当はまだまだ頑張れるのに、
安易に妥協、諦めをしてはいないか。

「冷静」「合理的」、という名のもとに、
力を出すことを惜しんではいないか。

出し切ることを、恐れてはいまいか。

、、、

だから、

『「冷静と諦め」の間。を見極めることが大事である』

そんなことを感じるのです。


自分の可能性を開放し、
壁を超え、新たな結果を生み出し続けるためにも、


【「冷静と諦め」の間と、「挑戦と無謀」の間を見極める】


ことが、大変重要である、
そのように思った次第です。



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【本日の名言】

しつけの目的は、
自分で自分を支配する人間をつくることであって、
人に支配される人間をつくることではない。

ハーバード・スペンサー

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<編集後記>

人は易きに流れるもの。
でも易きに流れ続けると自信がなくなったりします。

だから、安易な”甘え”は禁物だし、
安易な”諦め”も良くないよな、と思う次第です。

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