配信日時 2017/10/28 22:28

「皮膚の理解」でなく、『髄の理解』を目指すこと。そうしてこそ、「学び」を自分のものにすることができる【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年10月28日 (第1352号)

「皮膚の理解」でなく、『髄の理解』を目指すこと。
 そうしてこそ、「学び」を自分のものにすることができる

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1678文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日金曜は、2件のアポイント。
ならびに、新入社員研修「ディスカバリー」の
プログラム説明会の実施でした。

並びに、夜は「サムライ塾」の
運営の打ち合わせなど。



さて明日、日曜日は「水戸漫遊マラソン」。
久しぶりのフルマラソンです。
ただ、ちょっとした不安材料が、

・台風の接近で1日、結構な雨
・3日前に25キロ走った際の筋肉痛が癒えない

です。

2番目の「25キロ、3日前に走った」
というのは、完全に私のミス(汗)

たしかに、3日ではダメージが
全然回復しきらないことを忘れて、
精一杯追い込んでしまいました、、、。

、、、という状況ですが、
とはいえ、精一杯、やれるだけやろうとお思います。

やりきることが大事です!




さて、本日のお話です。

先日より読み進めている本、

『リーダーの指針 東洋思考』(著:田口佳史)

の中に、「学びの原則」とも言える、
大切な考え方が書かれていました。

とても感銘を受けましたので、
本日はそのお話について、
皆様にご共有させて頂きたいと思います。


タイトルは、


【「皮膚の理解」でなく、『髄の理解』を目指すこと。
 そうしてこそ、「学び」を“自分のもの”にすることができる】。


それでは、どうぞ。



■私自身、教育に携わっていて、
よくよく思うことがあります。

それは、

「研修を1,2回やっただけでは、人は変わらない」

という事実。
(残念ながら、そうなのです、、、)

お客様と話をしていて、
よく聞かれる質問TOP3に入る項目として、

「どんな研修プログラムがあるのですか?」
「プログラムのワークを教えて下さい」

というような、ご質問。

確かに、研修プログラムがどう、
ということは、もちろん重要な問題なのですが、
それ以上に大切なことがある。

それが、

『いかにして、学んだことを定着させられるか』
(=継続して学び続けられるか)

であり、

その仕組みづくりのほうが、
内容云々より、ずっとずっと重要だったりするのです。


そうしなければ、

「研修から3日たてば、
 綺麗さっぱり、忘れている」

ということになり、多くの人にとって、
何も変わらない、、、なんてことになりかねない。


その”受け止めなければいけない現実”を
教育に携わりながら、痛感している日々です。


■そんな想いの中、先日読んだ

『リーダーの指針 東洋思考』(著:田口佳史)

に書かれていたある話が、
大変納得できるとともに、
「大切なことである」と強く思ったのでした。


(以下、内容の引用です)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

江戸期の儒学者・貝原益軒(かいばらえきけん)は、
人間の理解習得には四段階ある、と言った。

まず、「皮膚の理解」、その次が「肉の理解」である。

このどちらも時が経てば忘れてしまうほどで、
講義を受けても復習もしない、行っても、一、二回の反復では
このレベルでしかないといっています。


次が「骨の理解」、
到達点は【髄の理解】です。


よく「骨の髄までしみる」
などといいますが、このことです。

このレベルに達するには、
100回の反復が必要といわれます。


引用:『リーダーの指針 東洋思考』(著:田口佳史)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

■いかがでしょうか。

「学び」というと、
“新しいことを知った瞬間”と思いがちです。

確かに、“知らないことを知ったとき”などは、
自分が賢くなったような気がして、
また世界が広がったような気がして、気持ちが良いもの。


企業研修で大人気の、

・ロジカルシンキング、であれ、
・クリティカルシンキング、であれ、
・マーケティング分析の4P、であれ、
・企業分析の3C、であれ、
・時間管理のマトリクスなどの思考フレーム

であれ、全部同じ。


ただ「新しい事を知った」というのは、
あくまでも入り口であり、
それ単体では、何も生まれない。

「学んだこと」を、
自分の中に、何度も何度も、何度も何度も言い聞かせて、
意識せずともできるようになってこそ、

先の言葉を借りるのであれば
「髄の理解」になってこそ、


“「学び」が自分のものになった”


と胸を張って言うことができる、
そして成果につながる、

そう思うのです。


■学びは、知って満足してはいけません。

だからこそ、

【「皮膚の理解」ではなく、『髄の理解』を目指すこと】

です。

そうしてこそ、「学び」を“自分のもの”にすることができます。


このメルマガも、1300号を超えて
ひたすら書き続けていますが、
実は、同じような話を言い方は違えど、
手を変え、品を変え、何度も書き続けているだけ。

でも、

同じ話でも、いいのです。
同じ名言でも、いいのです。

いい言葉は、何度も何度も繰り返すことで、
自分に染み込んでいく、

皮膚の理解、から、肉の理解へなり、
骨の理解、髄の理解と深まっていけば、それでいい。


そう思いつつ、ひたすら書き続けよう、
私自身、改めてそう思います。


ぜひ、大切なことは、
繰り返し、繰り返し、学び続けること。

学びに終わりはありません。

身に染み込ませるように、
何度も何度も噛みしめてまいりましょう。


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【本日の名言】

人間が賢いかどうかは、
その経験のいかんによるものではない。
その経験をいかに生かすかによるのである。

ジョージ・バーナード・ショー
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<編集後記>

現在、ひたちなかの妻の実家にきています。

台風が近づいています。
明日、朝5時にフルマラソンの開催するかどうかが決まります。
走れるといいな。

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* 紀藤 康行*

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