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<本日のお話> 平成29年10月19日 (第1344号)
ホタルのような「一燈照隅」でも、本気で光ろうとしていると、美しい
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(本日のお話 2054文字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
ならびに夜は引き続き、週末の「サムライ塾」へ向けた
読書や勉強会など。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
最近、世界史、日本史、歴史、戦争などの話を中心に学び、
「歴史を変えた出来事」に向き合っているため、
頭がかなりダイナミックになってきています。
が、結局、今自分ができること、
というのは、ごく限られたこと。
そんな中で、「いかに生きるべきか」
「いかに生きたいか」について、考えることがありましたので、
皆様に共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
【ホタルのような「一燈照隅」でも、
本気で光ろうとしていると、美しい】。
それでは、どうぞ。
■歴史を変わった瞬間、
歴史が大きなターニングポイントに立った時、
そこにいるのは、すべからく「志ある人」でした。
日本で言えば、明治維新を起こした志士達。
坂本竜馬、西郷隆盛、高杉晋作、吉田松陰、、、
戦後日本で、ユダヤ人に「命のビザ」を発行し続けた、杉原千畝。
インドを独立へと導いた、ガンジー。
黒人解放のキング牧師。
人の生活に革命を起こしたスティーブ・ジョブズ。
、、、
数え上げればキリがないですが、
そういった歴史に名を残す人を調べれば調べるほど、
分野や手法は違えど、
「志を持ち、人を巻き込み、人の心を照らした」
人であることがわかります。
■そういった英雄、ヒーローが、
映画、小説、漫画などを始めとして語り継がれ、
かっこ良く見えるのは、きっと誰もが、
「何かしら自分の生き様を刻んだ人生」
「花火のように生ききり、周りを照らした人生」
に憧れを感じる人が、いるからなのだと思います。
きっと誰もが、ただ何となく、
ご飯を食べて、寝て、死んでいくのではなく、
「人生において何か意味ある事を成したい」
(意味あるものだったと思いたい」
と願う人がいるから、
人は「歴史に名を刻んだ人」に何となく惹かれるものがある、
そんな風に思うのです。
■、、、とはいうものの。
私たち一人ひとりが、歴史に名を刻めるほどの、
「大事」を起こせるかというと、
多分、そういうわけではないのでしょう。
もちろん、その人の与える影響はあるし、
歴史の表舞台に出ないからといって、
価値がないというつもりもありません。
日の当たるのは世界の一部。
それ以外は、たしかに日々戦っている、
一生懸命、命を燃やしているけれど、
注目されることはない、
そんな「命」が圧倒的多数ということも、
事実であり、現実だと思います。
■そして、人の人生は、色々な「変数」がある。
生まれ、育った環境、性格
出会った友達、
人生を変えた出来事との出会い、
生まれ持った才能、
スタートの切るタイミングが早いか、遅いか、
、、、
だから、皆が皆、
スターのようになるものではないし、
そうなる必要も、ない。
でも、同時に、
「もっともっと大きくなりたい」
と思う自分もいる。
しかし、一方、
能力に差を感じたり、
「できないことがたくさんあると感じる」
と思う自分もいる。
そんな間で揺れ動くのが、
人間なのではないか、と思います。
攻めたいけど、攻められない。
自分のことを信じたいけど、信じきれない。
捨て身で挑戦したいけど、躊躇する自分がいる、
そんな自分との戦いの中で、
日々前に進んでいくのが人生のような気もします。
■そんな時、
いつも思い出す言葉があります、
それは、
『一燈照隅』(いっとうしょうぐう)
という言葉。
天台宗の開祖・最澄の言葉です。
この言葉は、文字通り読み解くと、
「一つの燈(ともしび)が、一隅を明るくする」
と読み解けます。
「自分の光」(影響力)は、
世界を変えるほど、大きくはないかもしれない。
しかし、それでも少しでも何かを与えたいと思い、
ホタルのような光でも、一生懸命光る。
そうすると、世界は照らすことができなくとも、
暗闇の中でもがいている人、出口を探している人の
“一隅”を照らすくらいには、なれる。
または、精一杯、光ろうとしていると、
それが「ホタル」のような光でも、美しさを感じるもの。
勇気を与えられるもの。
それを日々実践していれば、
周りにいる、家族、友人、同僚、、、
そんな身近な人たちが「共鳴」する。
そして、「ホタル」の小さな光が、
伝播して、次々と、他の人を光り輝かせることになるかもしれない。
そんな言葉が、『一燈照隅』という言葉なのです。
■この言葉は、続きがあります。
正式には、
『一燈照隅万燈照国』
(いっとうしょうぐうばんとうしょうこう)
です。
意味は、
“一つの灯火だけでは隅しか照らせないが、
その灯火が万という数になると国中を照らすことができる“
という意です。
一隅でいいや、ではなく、
一隅を精一杯、最大限焼ききれんばかりに光輝くこと。
自分なんて、大した影響はないから、、、で
小さくまとまるより、一生懸命生きて、
周りを照らす生き方をすることで世界を照らすことになる。
そう生きられたら、
本当に「かっこ良い」と私はそう感じます。
だからこそ、何があろうと、
最大限、生ききることが重要、
【ホタルのような「一燈照隅」でも、
本気で光ろうとしていると、美しい】
ものです。
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【本日の名言】
私は少しも恐れるところがない。
私はこの世界に、何事かをなさんがために
生まれてきたのだ。
野口英世
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<編集後記>
最近は、糸が常に張り詰めた状況で突っ走っている感覚です。
何度か切ったことがあるので、
切れるタイミングはなんとなくわかるのが救い(?)ですが。
とはいえ「切れるギリギリの状況」こそが、
実は集中力を生み出すとも思います。
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* 紀藤 康行*
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