配信日時 2017/10/13 09:48

良質かつ、効率的な読書とは、 図書館の半分をひっくり返して作成した「骨格本」に目を光らせること【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年10月13日 (第1338号)

良質かつ、効率的な読書とは、
図書館の半分をひっくり返して作成した「骨格本」に見つけ、
「濃淡」をつけること

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1323文字/読了時間1分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
ならびに来週実施の7つの習慣研修に向けての打ち合わせ。

また夜は、サムライ塾の仲間と
WEBミーティングなど。


その他、空いた時間にて

『日本文明とは何か』
『西田幾多郎  無私の思想と日本人』

などを読み進めておりました。

知らないことが増え、
ただただ面白いですが、頭が飽和状態になっております。

今日はそれらの本を読みつつ、
思うところを共有させていただきたいと思います。


タイトルは、


【良質かつ、効率的な読書とは、
 図書館の半分をひっくり返して作成した「骨格本」を見つけ、
 濃淡をつけ、読むこと】。


それでは、どうぞ。


■最近思うこと。

それは、「本を読む」とはいかに曖昧で、
抽象的なことである、ということ。

一言に「本を読んだ」、と言っても、


・一字一句、噛みしめるように「読む」

・何度も反芻して、記憶に刻みつけるように「読む」

・その章ごとの要点だけ掴むように「読む」

・本全体で気になったところだけ「読む」

・最初と最後、そして小項目まで斜め読みで「読む」


のように、色々な
「読む」パターンがあると感じます。

そして、そのパターンによって、
当然ながら理解も、
そして必要な時間も変わってきます。

まあ、当たり前の話ですが。


■そして最近、ここ2週間ほどで、
15冊程度の本を、色々なパターンで読み、
私なりに思うことがありました。

それは、自分の中で「ルール」を決めると、
非常に効率的かつ、効果的に学びが深まる、

ということ。


そして、その「読書のルール」(紀藤基準)、
なるものは以下の2つかな、と思いました。


ルール1.  ”骨格となる本“は、じっくりゆっくり
       「100パーセント理解する」ように読む。

ルール2. ”参考本”は、「人に5分間説明できるレベル」で読む。


この2つがポイントである、
と私は思いました。


まず「1,骨格となる本」。

その定義自体、とても難しいのですが、
1つの判断基準として、


『参考文献の数』


が1つの基準だと思います。


・本一冊を作り上げるのに、
 図書館の半分をひっくり返して、
 10年弱の時間をかけて作りあげた本

これは、「本質」を語っている可能性が高い、
そのジャンルの「骨格本」になりえます。


対して、

・著者の個人的考えを、
 いくつかの参考文献のみで書き上げた本

は、あくまでも「骨格本」を補う、
「参考本」であり、それぞれ、重みも違います。

当然、読み方も違ってくるはず。


日本史であり、
世界史であり、
リーダーシップ論であり、
マネジメント論であり、
スポーツ学であり、
心理学であり、

そのジャンル、分野にて、
脈々と受け継がれてきた「歴史」「知見」があります。

それらは木でいえば、「幹」のようなものであり、
ここを抑えることこそが
全体像を把握するために不可欠なことである、

と思うのです。


■言ってしまえば当たり前の話です。


しかしながら、現在は、
流れる情報の量が、20年前に比べて、
比べ物にならないほどになっています。

1年毎に、幾何学的な伸び率で、
情報の量が増え続けています。

SNS、WEBニュース、メルマガ。
本も電子書籍、雑誌、新聞、、、
いくらでも「情報」のソース体はあります。

そんな中で、枝葉の情報、
末端の情報だけかき集めても、
「本質」的な理解を得ることはできません。


しかし、我々は限られた時間しかない。

その限られた時間で、
最良の学びをするために、


一粒のダイヤモンドを見つけるかのごとく、
「厳選なる選書」を行うこと。

そして、選書の後も、
「読書に濃淡」をつけること。


これらが自らの学びを加速させ、
学びの効率、効果を最大化させるのであろう、

そう改めて思う次第です。


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【本日の名言】

読書のコツは拾い読みにある。
従って、懸命になるコツは
何を捨てるか知る術にある。

ウィリアム・ジェームズ

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<編集後記>

最近の骨格本(世界史ジャンル・近現代史入門編)は
「ビジネスパーソンのための近現代史の読み方」
http://amzn.asia/catvx4l
でした。これは、よかったです。

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* 紀藤 康行*

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