配信日時 2017/10/10 01:32

「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」と語った親鸞聖人から学ぶ、人生の貫き方【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年10月9日 (第1334号)

「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」
と語った親鸞聖人から学ぶ、人生の貫き方

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1934文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

月曜日、体育の日ですが、
インドアにて、「サムライ塾」の仲間と、
ひたすら歴史やグローバリズムについて勉強会。

夜はサムライ塾の代表のお家へ打ち合わせ、兼
勉強会で、23時頃迄ひたすら話をしておりました。

最近、体ではなく、頭を使っているため、
見識はどんどん高まっておりますが、
同時に、体重もどんどん増えております。
(動くことが少なくなったので、、、汗)

4ヶ月前の100キロマラソンに出場した時に比べて、
体重が60キロ→65キロと、5キロ増。

今月末のフルマラソンまで、
5キロもの肉塊を抱えて走るわけにはいきませんので、
少しでも体重を減らして臨みたいと思います。

また、ファスティング(断食)でもしようかな。



さて、本日のお話です。

本日の勉強会の最中、
「禅」について話が盛り上がっている時、
サムライ塾代表より、とある言葉を教わりました。

その言葉が、とてもいい言葉だな、、、
と感銘を受けましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。


タイトルは、その名言を借りて、

【「善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや」
  と語った親鸞聖人から学ぶ、人生の貫き方】。

それでは、どうぞ。



■親鸞聖人。

歴史の教科書で習った方も多いかと思いますが、
親鸞は、仏教の伝統的な一派である「浄土真宗」の宗祖。
鎌倉時代1173~1262年まで生きたと言われています。


そして、「浄土真宗」は、
日本の仏教の主流である、”伝統仏教13宗”の中で、
一番大きい宗派と言われています。

参考:日本の仏教(「伝統仏教13宗」)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BB%8F%E6%95%99


■親鸞が語られた教えで有名な一説は、
仏教書の「歎異抄(たんにしょう)」に示されている、

「本願を信じ念仏申さば仏になる」

という言葉。すなわち、

“浄土真宗は、ただひとつ「信心」の徹底ということ”

である、と説明されています。

※参考:「真宗会館」ホームページより
http://shinshu-kaikan.jp/learn/shinran


それが、一部の人だけでなく、
「あらゆる人びとに救いの道を開いた」ということで、
多くの支持を集め広がっていったそう。



■そして、そんな親鸞聖人が残した言葉の1つに、
こんな言葉があるのです。

それが、


『善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや』


という言葉。


「往生」とは、“本当の幸せになること”を意味します。

ですから、そのまま直訳すると、

「善人でさえ幸せになれるのだから、悪人はなおさら幸せになれる」

となります。



、、、えっ、どういうこと?

と思うでしょう。


「悪人はなおさら幸せになれる」のなら、
悪いことをやった方がいいんではないか?

「善人」になる必要はないのではないか、

そう思っても不思議ではありません。



■しかし、この言葉には、
以下のような意味が込められているそうです。

ある浄土真宗の宗派のホームページから、
学んだ内容によると、このように説明されていました。




『善人なおもって往生を遂ぐ いわんや悪人をや』

の「悪人」とは、「自傷の悪人」と定義される。

「自傷の悪人」とは、

“自分は悪人であったと本当に気づいている。
善人に成ろうと頑張るが、それでも出来ず、心傷める人“

のこと。

つまり

「自分は全然ダメだ。悪い奴だともわかっている。
 それでも、つい破ってしまう。何とかしたいのに、できない。
 自分でもどうしようもないのに、また誤ちを繰り返してしまう」

そんな、負のスパイラルから抜け出せず、
苦しんでいる、そんな人のこと。


そのような人は、「悪人」だが、
救われないはずがない、当然救われてしかるべきだ、

、、、

そんな説明でした。



■自分の本心では、

「なんとか頑張りたい」
「なんとか変わりたい」

と思っているものの、どうしても変われない
戦えない、変化しきれない自分にもがき、苦しむ、、、

そんな人。


親鸞の考えによれば、

“そこまで苦労をしている人(でも、悪人)であれば、
  むしろ救われないはずはない”

という。



■私の周りにも、いました。

それは、育ってきた環境だったり、
たまたま付き合ってきた人間関係だったり、
巻き込まれたアクシデントだったり、、、

真面目で、まっすぐな気質を持っているけれど、
大袈裟に言うと、「運」が味方してくれなかった、

そう感じさせられる”不器用な人”です。

頑張ってるけど、
言ってしまえば空回りしているように見えたり、
結果につながらないような人。


でも、何とかもがき苦しみながら、
それでも前に進もうとすることは、
直ぐに結果が出なくとも、やはり素晴らしい、


親鸞の言葉には、そんな
万人への受容を感じたのです。


■私は特定の宗教を持つわけではありません。

でも、思うのは、
必ずしも「結果」だけが全てではない。

「もがきながら、少しでも良くなろう」、

そう思うプロセスにこそ、
命の輝きがある。

私は、そう思って止みません。


善人だろうが、悪人だろうが、
関係なく、ただただ、自分のベストを尽くして、
まっすぐ突き進むこと、

ただただ、それが大事なのだろうな、
そんなことを思った次第です。


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【本日の名言】

たとえ空が雲に覆われていても、
太陽はその陰で、いつも輝いている。

ロングフェロー
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<編集後記>

良くも悪くも人の一生は儚きもの。
だから自分のベストを尽くして日々を生きればいいのだと思います。

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* 紀藤 康行*

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