配信日時 2017/10/05 08:26

読書ではなく、「戦い」と考える。向き合う姿勢を考えることで、定着率は格段に上がる【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年10月5日 (第1330号)

読書ではなく、「戦い」と考える。向き合う姿勢を考えることで、定着率は格段に上がる

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1987文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
ならびに、夕方からは、ひたすら読書、読書。


「世界史」について、現在5冊ほど
同時並行的に本を読んでいます。

しかし、このジャンル(歴史)については、
まだまだ知らないことが多すぎて、読むことに
一苦労どころか、四苦八苦しております。

しかしながら、この機会に全力で吸収すれば、
これからの人生における「知恵」になるのだろう、と思いつつ、
気合を入れて読み進めております。



さて、本日のお話です。

今日は、上記の話に関して、
「読書」について思うところをお伝えいたします。


いまさら“「読書」の大切さ”を
皆様に語るつもりはないのですが、

ある短期間で、物事を吸収しようとするとき、
「心がける大切な姿勢」はあると、私は思います。



タイトルは、


【読書ではなく、「戦い」と考える。
 向き合う姿勢を考えることで、定着率は格段に上がる】。


それでは、どうぞ。


■学生時代、誰もが
一度は経験したことがある”一夜漬け”。

私も例に漏れず、
”一夜漬け”の経験がままあります。

(むしろ、殆どそれで乗り切ってきたような、、、)



殆どは「乗り切るだけ」のレベルだったのですが、
たしか中学2年か3年のある時。

猛烈にスイッチが入ったときがありました。

そして、

「トランス状態で一夜漬け」

をしたことがありました。


机に書きなぐるような形で、
「なぜ?なぜ?」と教科書の内容を、
自分の疑問の思うままにそこら中に書きなぐり、

試験の教科書のページを無視して
あっちへ飛び、こっちへ飛び、
気づけば朝を迎えていた、、、

そんなときがありました。



■ちなみに私は、
頭の出来が優秀なわけでもなんでもなく、
今も昔も、一般的な普通の人だと思っています。



ただ、そのときばかりは、

「脳細胞の一つ一つが活性化して、
 あらゆることを吸収できた1日」

であったと、今でも鮮明に思うのです。


そして、トランス状態になった結果、
その試験の結果は、学年で2位と、
やたらと良い成績だったのでした。

(その時だけでしたが、、、汗)



■同様に、同じような話はしばしば聞きます。


・MBAの取得のために留学をしていた友人。
その時は、物凄く集中して知識をはじめ、
あらゆることを叩き込み、
結果、自分でも驚くような成長だった。

という回顧録とか、


・転職をしたある時、学ばざるを得なくなり、
マーケティングの本を読み漁って、
1ヶ月立たないうちに、その周辺の知識を一気に獲得した、

とか、勉強以外でも、


・ウルトラマラソン100キロ完走のために、
毎週末フルマラソンを1ヶ月走ったら、
足の筋肉に革命的な進化が起こった(私)、


などなど。


人は、「集中する」と、思った以上に
“成長の伸び率”をもたらせるものです。

そして、
”成長の伸び率”を「開放できるか否か」
は、決して運などではありません。


その「成長の伸び率」を決めるものとは、


【1分1分、戦いのごとく、
 集中して取り組んでいるか】


という、覚悟や本気度である、

私は、そう思います。


■受験の時に、わずか1年で
多くの成長を遂げた、あらゆる知識を洗練させた、
という人、少なくないと思います。


しかし、社会に出て仕事が始まると、

「日中は仕事があって忙しい」
「なかなか時間も取れない」

そんな理由で、勉強をする機会も少なくなる人も、
きっと多いのではないだろうか、と思います。


しかし、もし、日々成長を願い、
その先に、世への貢献を考えていくのであれば。

限られた時間だからこそ、
より濃密に、急角度で吸収できる
工夫をすることが大事になってくるのでしょう。


そして、そのためには、


【1分1分、戦いのごとく、集中して取り組む】


という姿勢、
燃えるような気概が必要になる、

私はそう思うのです。



■最近、何かを吸収しよう、
自分のものにしようというスタンスで本を読んでいると、


“「読書」という表現は、何となく違うな、、、”


と思うようになってきました。

楽しく、小説を読み進める、
という読書であれば、「読書」という感じなのですが、

こと、”短期間”で

・未知の世界を探求する、
・事実を理解し、自らの見識を拡げる、
・教養として知恵を深める

という目的で読書をする場合、それは

”「読書」でなく「戦い」と呼ぶ”

ほうが、しっくりくる気がします。


本を、色ペンで汚しながら、
著者に対して、「なぜ?なぜ?」と疑問を投げかける。

インターネットや他の本も駆使しながら、
探求の旅をする。

ただ、文字を追うのではなく、
感覚を研ぎすませて向き合う。

静かな場所で集中して
一分一分を惜しむ。

1時間あっという間に時間が経つほど没頭し、
5分休む。そしてまた読み進める。

戻ったり、先へ行ったりを繰り返したり、
疑問や理解を書き込んだりする。


そんな工夫が、
「ガチンコの読書(戦い)」ではなかろうか、
そして、そのスタンスが学びを深めてくれるのではなかろうか、

そのように、私は思っています。



■パッと見、同じ「読む」という行為でも、

「読書の質」

には差があるもの。


この「読書」は、

自らの血肉にする「読書」(戦い)か。

自らの言葉として伝えることができる「読書」(戦い)か。

「自分の知恵」に昇華することができるような「読書」(戦い)か。


行為を行っているときの、
“自らのあり方”に目を向けること。

そうして、より密度の濃い1分1分にしていくこと。


【1分1分、戦いのごとく、集中して取り組む】


そうしてこそ、得られるものも大きい、
そう思った次第です。



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【本日の名言】

食欲なくして食べることが健康に害あるごとく、
欲望を伴わぬ勉強は記憶をそこない、
記憶したことを保存しない。

レオナルド・ダ・ヴィンチ
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<編集後記>

不思議なもので、
「自分の頭のなかにある知識、経験」を
「メルマガとして放出」(=この流れが循環)させると、
1日が元気になるのです。

このメルマガ、たしかに
「書くの面倒くさいなあ」なんて思う日もありますが、
自分が一番元気になるのが、不思議です。

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* 紀藤 康行*

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