配信日時 2017/09/08 09:26

”知っているを、知っている” で終わらせないための条件【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年9月8日 (第1303号)

”知っているを、知っている”   で終わらせないための条件

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1754文字/読了時間1分半)


■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。

ならびに夜は「サムライ塾」の
打ち合わせのため、南砂町へ。

今週日曜日は、先週のトライアスロンの傷(?)も癒えぬまま、

「白馬国際トレイルマラソン」
(累積標高2800メートル、距離50キロ)

にサムライ塾の仲間、ならびに、
妻と共に参加してまいります。


半年前まで何もやっていなかった妻。

そして、普段デスクワークで動く機会のない妻が、
これほどのハードなレースに出ようとしていることが、
私自身何よりも驚きで、かつ、

「人はいつまでも成長できるものだ」

という原則に、はたと気が付かされます。


私自身全く練習ができていないのが、
若干の気がかりですが、それを補うべく、
戦略で勝ちにいこうと思います。

とにかく、楽しみです!


✴︎

さて、本日のお話です。

「知っていることと、出来ることの間には
 大いなる隔たりがある」

このことは、比較的よく知られた
”学びの原則”の一つかと思います。


そして実際、私自身最近、この

「知っていることと、出来ることの隔たり」

を痛感している日々。

今日は、この話について、
思うところをご共有させていただくと共に、


【知っているを、知っている
  で終わらせないための条件】


というタイトルで、
学びをご共有させていただきたいと思います。


それでは、どうぞ。


■鉄板の研修トークで、
こんな話をすることがあります。

一日の終わり、研修の終わりにて、
こういうのです。


「皆さん、今日は色々な新しいこと学んだと思います。

 しかし、「知っている」だけ、ではいけません。

「知っている」という言葉から、
 小さい「つ」を取ってください。

 そうすると、

 『している』

 になりますね。

 皆様が目指すところはここです。

 学んだことを実践し、そして
 「している」ことを目指してください。」

、、、


こんな話をすると、

「”しっている”を”している”か。 
  確かにそうだな!」

というように、
ささやかな感銘を受けて、
よし「(実践)していこう!」
などと思ったりします。


■しかしながら、です。

その

”「しっている、を、している」にしよう”

という言葉すら、
やっぱり

「知っているだけ」

になること、
やっぱり多いと思うのです。


いくらいい話を聞いても、
「研修で学んだだけ」では、
本当の意味では、自分の力にはならず、

『畳の上の水練』

をいくら繰り返しても、
本当に上手に泳げるようになることは、
残念ながら、ないのです。

(教育業界に携わる私が言うのは、
 ひどく乱暴な話かも知れませんが、、、)



■では、どうすればよいのでしょうか。


そのためには2つ、
条件があると思うのです。

一つは


『実際に学んだことを試す場を作る』


こと。

もう一つは


『フィードバックをもらえる、師匠を見つける』


こと。


まず、当たり前ですが、
「畳の上」から「実際の川」に飛び出してみると、
現実は、理論と違うことがわかります。

波があったり、急流があったり、
木が流れてきたりして、

「理論通りにはいかない」

ものだったりします。


特に、研修などの学びは、

基本的に、”汎用化”されたもの、
多くの人のために”標準化”されたものですから、
すべてのパターンに100%当てはまるものではなかったりするもの。


何か学びに参加した時に、
「それさえやれば、全て解決できる」
という魔法の杖はなく、

がゆえに

「理論」→「実践」→「理論」→「実践」→、、、
の延々たるループの中で少しずつコツを掴んでいく、

このスタンスを片時も離さないことが
重要なのであろう、

そう思うのです。


すなわち、

『学んだら、必ず実践をする場をつくる』

このことが非常に大事になるのです。



■かつ、更に言うのであれば。

実際の「学んだこと」を実践しつつ、

そのやり方があっているか、
間違っているか指摘してくれる人、
道を示してくれる人がいれば、なお素晴らしい。

”やっているつもり、で、
 実はできていないこと”

これまたかなり多いのです。

だから、前を歩む人から、
フィードバックをもらえることが、
非常に大事になるのです。


だからこそ、

『フィードバックをもらえる、師匠を見つける』

これまた大事な要素である、

そう思うのです。



■私自身、現在の仕事での役割でも、

またサムライ塾なる学びの場の、
運営リーダーとしても、


「10回、20回と聞いていたはずなのに、
 全くできていない、、、」


ということを痛感させられています。


学んだことは、
やらねばわからぬ。

”知っている”を”している”にするは、
「畳の上の水練」ではならない。


実際の、生々しい現実の場で、
時に傷を負いながら、噛み締めなければ
自分のものにならない。


そんな事実をしかと見つめつつ
「している」への道を歩みたいものだ、


自戒と共に、そう強く思う次第です。


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【本日の名言】

知るだけでは足りない。
それを使わなければいけない。
願うだけでは足りない。
それを実行しなければいけない。

ゲーテ

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<編集後記>

ビジネス書で流行った『生産性』という本には、
最大の効果が高い学びとは、
「クオリティが高く細部まで表現それたロールプレイング」である、
と書かれていました。

実践せずとも身につけられる、
実践の次点に来るものを考えると、
"質の高いイメトレ、ロープレ"だそう。

ご参考までに。

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* 紀藤 康行*

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