配信日時 2017/09/01 08:37

己を捨てて、何かにぶちあたることを”生きがい”と呼ぶ【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年9月1日 (第1296号)

己を捨てて、何かにぶちあたることを”生きがい”と呼ぶ

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1418文字/読了時間1分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。ならびに事務作業など。
ならびに夜は「サムライ塾」なる私塾の運営準備など。

今日から9月となり、私たちは
2017年度が終了し、新しい年となりました。

また新しいスタート、
更にワクワクできるように、色々とチャレンジしていきたいと思います。



さて、早速ですが本日のお話です。

先日から、司馬遼太郎『竜馬がゆく』や、
禅の和尚の本『死んでもともと』(著:菅原義道)の本を読んでいて、
昔の日本人に、共通する姿勢があるな、
とつくづく感じます。

そして、その心こそ、
私を含め、今の現代人に足りないもののような気がして、
なりませんでした。

今日は、先日読んでいた
『竜馬がゆく』の一説より、はたまた『死んでもともと』より
考えさせられた一文を、皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、

「己を捨てて、何かにぶちあたることを”生きがい”と呼ぶ」。

それでは、どうぞ。


■自分がモヤモヤしていたり、
なんとなく煮え切らない思いがしたり、
躊躇したり、または言い訳が思いついたり、、、

こういう心境の時、自分の心に手を当ててみると、
そして深く深く気持ちを掘り下げていくと、

「自分をよく見せたい」
「自分を守りたい」
「自分を正当化したい」

という”自分が可愛い”という気持ちに、
つきあたるな、ということを感じます。


しかし、不思議なもので、
何かをしているときに、「自分がどう思われるか」ではなく、

「何としてでもこれを成し遂げたい」
「鼻水まみれ、泥まみれでもがむしゃらに突き進みたい」

と“我が身可愛さ”を超えて、
何かに盲信していると、不思議と人が協力してくれたよな、

と自らの人生を振り返っても思うのです。


■先日から読み進めている、
かの有名な『竜馬がゆく』では、こんなセリフがありました。

坂本竜馬が、伏見寺田屋にて、
今にも幕史に襲われるだろう、という状況で、
護衛の三吉慎蔵としている時の話。

竜馬「なにをやっているのかね」
三吉「襲われた時の用意ですよ」
(中略)

“竜馬「生きるも死ぬも、物の一表現にすぎぬ。
いちいちかかずらわっておれるものか。
人間、事を成すか成さぬかだけを考えておればよいと、
オレは思うようになった」“

、、、そんなことを竜馬が語るシーンがあります。


実際にその内容の話をしたのかわかりませんが、

坂本竜馬が成し遂げたこと、
その語り継ぎを聞くからに、
きっと同じようなことをいっていたのでしょう。


■時代は違えど、また取り組む物事の大小、
成すこと成さぬことの大小がありこそすれ、

“無我夢中で取り組んでいる時”

というのは、何か後押しする力が働くものです。

そして、そういう雑念がないとき、
”我が身可愛さ”を超えたとき。

迷いがなくなるし、
実際に「生きているなあ」と思うのです。

まだ自分自身が未熟なので、
そう“我が身可愛さ”を捨てられるときは、
100キロマラソンやトライアスロンに挑戦したり

「ただただ完走するぞ」

と思っているときだったり、
何か一つのプロジェクトに身も心も費やしている
僅かな時間だったりしますが、

その時は、心の底から、
「一生懸命生きている」という感覚がします。


■禅の和尚が書いた、
『死んでもともと』という本にも、

【己を捨てて、何かにぶちあたることを”生きがい”と呼ぶ】

というようなことが書かれていました。

今、なんとなく平均的な満足は得られる世の中だからこそ、
「我が身可愛さ」を置いて、私心を捨て、
何かをなしていく人生を目指していきたいものだ、

そんなことを感じた次第です。

道のりは遠いですが、
次回とともに、そう思う次第です。


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【本日の名言】

他人のために自分を忘れること、
そうすればその人たちもあなたを思い出してくれます。

ドストエフスキー

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<編集後記>

期が終わりましたが、
また新しい期がはじまり、連続していきます。
手を緩めた瞬間、それが結果に反映されるので、
気を抜かず、突き進んでいきたいと思います。


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* 紀藤 康行*

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