配信日時 2017/08/31 09:05

是であると信じて行えば、是になる。 心から信じて、言い切ることが大事【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年8月31日 (第1295号)

是であると信じて行えば、是になる。 心から信じて、言い切ることが大事

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 2038文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は、1件のアポイント。
ならびに日中は、企画書作成など。
夜は、とある勉強会に参加してまいりました。

私達の会社は、少し変わっていて、
8月末が年度末となりますので、今日は2017年度の最後。

明日より新しい期が始まります。
気持ちを入れ替えて、新たな目標を掲げて、
動いてまいりたいと思います。



さて、本日のお話です。

最近、読んでいる本で

『死んでもともと』

というある禅のお坊さんが書いた本があります。
素晴らしく、生き方を考えさせられる本です。

その中で、こんなお話が紹介されていました。

それは、

“是であると信じて行えば、是になる。”

という話。

それがとても心打つもので、
そして人生の真理を表している、と感じました。

今日はその内容について、
皆様にご共有させていただくとともに、
思うところをお伝えできればと思います。

タイトルは、


「是であると信じて行えば、是になる。
 心から信じて、言い切ることが大事」。


それでは、どうぞ。


■世の中には、
答えがないことが、ほとんどです。

数学や、物理や、漢字、文法など、
勉強に関して言えば、それは答えがあるかもしれない。


しかしながら、こと、

・自分の価値観
・自分が何をしたいのか
・自分のキャリアについて

という、形のない価値観とか、
考え方とか、自分のキャリア、などについて考えるとき、
それは、ほぼ100%答えはない。

何を選択し、行動するかにも、
答えはないものです。



そして、同時に、
いつから生まれたかわからない
「倫理」や「マナー」など、”あるべき行動論”も、
実は、同じような話。


結局、何が正しいかなどは、わからない。
何が是かはわからない。

それを考える上で、先ほど紹介した本の中で、
こんな一説がありました。

(以下、引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あの西郷南洲が、勅命により、
江戸に攻め上らんとする時、多くの芸者が見送りに来ていた。

出発していく何千の兵の前でなじみの芸者が挨拶すると、
西郷は、「おお、わざわざ来てくれたか、よく来てくれた。しばらく留守にするから
お前に小遣いをやろう」といって、大勢の目の前で、金をくれてやった。

人が見ていようと見ていまいと全く意に介さない西郷の太っ腹なところが、
よく分かる話である。

また、このとき、別の男が出てきて、

「西郷どん、なにごとだ。こんなに大勢の兵の前で、
芸者ごときに別れを惜しむとは、なんというざまだ!」

と怒鳴るものがいても、それもまた是なりだ。


大体において、世の中のことは、
『是であると信じて行えば、是になるもの』だ。

迫力と動力と信念で死地に飛び込むことだ。
虎穴に自ら入ることだ。


『死んでもともと』(著:菅原義道)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


■「是であると信じて行えば、是になる」。


この話が、本当にそのとおりだ、
と思ったのです。


上記の話でも、

“出兵の際に、芸者に「よく来てくれた」と小遣いをやろう、と言った
 西郷南洲の行動”

も、

“芸者ごときに別れを惜しむとは何事か!”
といった怒鳴るものの言動”

も、

「どちらが正しい」なんてことは、
誰も言えないし、答えもない。

結局、「言い切ったら正解」になるのです。


その迫力と、信念と、「是である」という確信が、
その場の空気を、「確かにそうだ」という
”正しさの空気”を生み出す。


結局は、

『心から、”是である“と信じて行っていることかどうか』

それが「是」か「非」かを決めている。



■何が正しいなんて、わかりません。


ふと思い出す話として、
あまり適切なたとえではないかもしれませんが、
以前、石田純一が、

「不倫は文化である!」

と高らかに語ったとき、
確かに多くの反発、問題がありました。

、、、しかし同時に、そのシーンの中で、
「彼自身、それが“是”として疑わない」という様子が、
不思議な事に、「それはある意味そうだ」と一定層から、
認められたりしていました。

「絶対、そうなんだ!」

と本人が信じて言っていると、
なぜだか周りの人も、

「言われてみれば、そうかも」
「世界の歴史では、確かに普通だったしな」
「なるほど一理ある」

と、“是”になったりする。

世の中とは、そんなものだと思うのです。

(あくまでも例です。不倫が正しいとか、正しくないという話ではございませんので、
 あしからず、、、、)


他にも、
「ありえない」と思われた戦時下の決定も、
”是である“と高らかに謳い上げられると、
そのように感じたりして、人が動く。

人の心とは、そんなものなのだと思うのです。



■だからこそ、大事にしたいこと。

それは、もし人を巻き込み、
力強い人生を送ろうとするならば、

=========================

あらゆる行動の際、人を動かすには、

「心から“是と信じて”、行う」こと。

==========================

これが、迫力を生み出し、人の心を動かす、
このことは胸に留めておくこと、

それが大切だと思うのです。


是だと思って言えば、是になる。
心から信じて、言い切ることが大事、

です。

迷いは、迷うから生まれる。
迷わず、「こう!」と言い切れる軸を持つ人生を
生き抜いてまいりましょう。


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【本日の名言】

人の言うことは気にするな。
「こうすれば、ああ言われるだろう」
こんなくだらない感情のせいで、
どれだけの人がやりたいこともできずに
死んでいくのだろう。

ジョン・レノン

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<編集後記>

言ったが勝ち、迫力を持って、
言い勝ったものが勝ちです。
その気持ちを練り上げる事が大事だな、
と最近ますます思います。


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