配信日時 2017/08/26 22:51

「縁なき衆生は度し難し」。”変えられることと、変えられないこと”を見極め、何に集中すべきか考える【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年8月26日 (第1290号)


「縁なき衆生は度し難し」。
”変えられることと、変えられないこと”を見極め、何に集中すべきか考える


フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1994文字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

本日土曜日は、昨年から、
どっぷりとハマっている「サムライ塾」の塾長の自宅にて、
仲間と「戦う英語を学ぶ」ということで、
世界のベストスピーチから、

「人に伝える」
「相手の感情を動かす」

ということを学んでまいりました。

教科書や、TOEICでは乗っていないような、
生々しい部分にこそ、英語の面白さがあるということに、
初めて気がついた、大変有意義な時間でした。

英語って、奥深い。
少しストップしていましたが、
これを気にもう一度掘り下げようと思います。



さて、本日のお話です。

今日は、サムライ塾の塾長から聞いた
とある興味深い言葉から、

「人に学びを伝える側」として
大切にしたいメッセージについて、
学びを皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、

“「縁なき衆生は度し難し」。
 変えられることと、変えられないことを見極め、
 何に集中すべきか考える。“


それでは、どうぞ。


■私自身、人材育成、教育に関わっていて、
大変よく聞く質問(相談)があります。

それが、

「言っても言っても、
なかなか変わらない社員がいるんです。
こういう人、どうしたらいいでしょうか、、、?」

という話。


確かに、
現実の職場を考えたりする時、
気になるのは、俗に言う「問題児」だったりする。

「あのAさんの態度が変わればいいのに、、、」
「他の人に悪影響を与える、彼はなんとかしたい」

乱暴な言い方ですが、
組織の「悪性のできもの」みたいな存在で、
いつも気にあるあの人。

そんな人が組織には一人、二人いるものです。


だからこそ、そんな問題児だからこそ、
難敵(=変えづらい、という意味で)
「なんとかならないかだろうか」と頭を悩ませる、、、

そんな状況がたくさんあるように思うわけです。


■確かに、
育成に関わる人であれば、
または、責任を持つリーダーであればこそ、

「全員を幸せにしたい」
「100人中、100人を幸せにしたい」

と思う気持ちもあることも、
当然といえば当然なのかもしれない。

しかし、やはりいろんな人がいるのです。

タイミングが合う人、
または受け止められない人など、
やっぱり、色々いる。

だから、変えようと躍起になっても、
どうしても伝えることが難しい、という人もいる。

これが現実なのです。



■では、そんな時に、どう考えればよいのか?

その時の考え方の一つとして、
こんな言葉を本日学びました。

それが、

【縁なき衆生は度し難し】

という言葉。

意味を調べてみると、以下ように説明されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『縁なき衆生は度し難し』
(えんなきしゅじょうはどしがたし)

【意味】
縁なき衆生は度し難しとは、
人の忠告を聞き入れようとしない者は、救いようがないということ。

【注釈】
「縁」とは、仏教とのつながり、仏縁の意。
「衆生」とは、すべての生物のこと。
「度す」は、仏が悟りの境地に導くという意。

すべての生物に慈悲深い仏であっても、
仏の教えを聞く機会がない者、信じようとしない者は救うことができないことから。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのこと。


■ちょっと、乱暴な言い方に聞こえるかもしれません。

しかしながら、人には、
”然るべきタイミング”、
先の言葉で言い換えれば「縁」というものがあるのでしょう。


そして、もし

そのタイミングに達していない人、
つまり、良い悪いは置いておいても「縁」がない人、

すなわち、こちら側の真剣な言葉を、
受け止める状態にない人については、
残念ながら、いくら一生懸命伝えても、
心に響くことは、ない。


徒労に終わったり、
むしろ、(その人にとっても)
ありがた迷惑になることだってある、

ということ。

そのことを認識した上で、
「誰に、優先的に、何を伝えるべきか」ということは、
冷静に考えてよい、考えるべきでは、

そんなことを思うのです。


■どんな労力を払ってでも、
変えてあげなければいけない、という人であれば、
しかるべく労力をかけることも、必要なのでしょう。

しかし、残念ながら、
無慈悲な言い方かもしれませんが、
私達の時間や労力には、やはり限りがあります。

その中で影響力の最大化を狙うのであれば、
「最大公約数をとりにいく」という伝え方も、

こと企業の教育など、結果に対しての「投資対効果」を考える
「人材育成」においては、重要な考えなのだろう、

そう思うわけです。




学びにはタイミングがある。

縁なき衆生は度し難し。

重ねて伝えますが、良い悪いではなく、
そういうことがある、ということ。

それも一つの考えとして、
頭に入れておくことも、大事なのではなかろうか、

そんなことを思う次第です。


もちろん、家族、友人、大切な人は、
「縁」がなかろうがなんだろうが、
無理やり「縁」を作りに行く、位の姿勢でしょうが、

あくまでも「人材育成」という視点では、
そうだろう、と思います。


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【本日の名言】


発見とは、
偶然と準備された心との出会いである。

セント=ジェルジ
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<編集後記>

明日はいよいよトライアスロン本番。

こんな時間になってしまいましたが、
4時に起きて、木更津の自衛隊駐屯地にて、
8時過ぎからレースです。

海で1,5キロ泳ぐなんて、初めてなので、
なんだかんだで気持ちが高まってきました。
まずは沈まないよう、頑張ります!

(そろそろ寝なければ、、、!)

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* 紀藤 康行*

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