配信日時 2017/08/16 10:36

「迂回路の原理」を知り、自分だけの成長のステップを見つけよう【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年8月16日 (第1280号)

「迂回路の原理」を知り、自分だけの成長のステップを見つけよう

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(本日のお話 1654文字/読了時間1分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日、宮崎より東京に戻ってまいりました。
本日から始動いたします。

ネジを緩めていた日が続いていたので、
今日から締め直して、加速させてまいりたいと思います。




さて、早速ですが、本日のお話。

この連休、『竜馬がゆく』をひたすら読んでおり、
また他の本や雑学的なものにも目を通しておりました。

流し読みレベルも含め、

「言ってはいけない」(ビートたけし)
「多動力」(堀江貴文)
「ロードバイクの作法 やってはいけない64の教え」(竹谷 賢二)
「戦わない経営」(浜口隆則)
「小さな会社のブランド戦略」(村尾隆介)
「竜馬がゆく1~5」(まだ完読まであと3巻、、、)(司馬遼太郎)

などを読書。

雑学ばかりだな、と思いつつ、
興味の赴くままに本を読み進めております。


そんな中、ふとある記事で目にした

『迂回路の法則』

という話が非常に興味深く、
「人の成長」を考える上で、重要な要素であると思いました。

本日はそのお話についての学びを、
ご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


「「迂回路の原理」を知り、自分だけの成長のステップを見つけよう」。


それでは、どうぞ。



■『平均思考は捨てなさい』トッド・ ローズ (著), 
https://goo.gl/KgdZWQ

という本より。

面白い話が書かれてました。

それが、【迂回路の原理】というお話です。
(特に、人材育成に関わる方には必見の話かと)


「迂回路の原理」とは、
一言で言えば、

『人の成長には、決まったルールが無い』

ということ。

人が何かを習熟するとき、
それが勉強であれ、スポーツであれ、仕事であれ、


“人は下から上にハシゴを登るように成長するのではなく、
「網の目」のように成長をする“


という法則がある、
という原理です。


■少し分かりづらいので、
少し具体的にお話をします。


例えば、
”赤ちゃんが歩けるようになるためのステップ”
を考えてみます。

一般的に考えられているのは、

お座りをして → ハイハイをして、
→ つかまり立ちをして → 歩き始める。

これが「成長のステップ」であり、
それが「普通である」というのが
一般的な考えでした。

だから、なかなかお座りしないと焦ったり、
ハイハイをしないと大丈夫かな?と思ったり。

いつのまにか、一般的に本で書かれているような
「成長のステップ」に則っていないと、よろしくない、
という考えが標準化されるようになったそう。

(確かに、言われてみるとそうかもしれませんね)


■しかしながら、よくよく調べてみると、
必ずしも、この「成長のステップ」に従って人は成長しない、
ということがわかったそうです。

ある28人の赤ちゃんの
成長のステップを調べてみたところ、

例えば、歩けるようになるまでに、
腹ばいをする子もいればしない子もいる、
歩き始めた後にハイハイ戻る子もいるなど、

実に様々だったそうです。


しかし、いろいろな道筋を通るものの、
結局、最終的には「歩けるようになる」(=きちんと成長する)、

ことがわかったそうです。

そしてこのことは、

赤ちゃんのような子供の成長過程だけでなく、
キャリアや、スポーツや、勉強や、
その他のあらゆる成長でも同じことがいえるそうなのです。


■私自身、教育業界に携わっていて、
しばしば思うことがあります。

多くの組織において、

“「成長のステップ」という規律に当てはめる”

傾向は、少なからずあるように感じます。

おそらく、大きい組織において、
評価基準、昇格のルールなど大きいがゆえに、
標準化の必要性があるからがゆえなのかもしれません。


しかしながら、人は個性がある生き物。

金太郎飴のように、同じペースで、
同じステップで、同じ航路をたどって成長する、
という事は、なかなか難しかったりします。


■だからこそ、思うのが、

人を育てる上でも、自分を育てる上でも
「こう育たねばならない」いう概念は、
いっそのこと、捨てたほうがよいのだろう、

ということ。


しばしば聞く悩みの中で、
「自分は人とは違うから、、、」という劣等感を感じ
人と比べ、自信をなくす人が多かったりします。

しかし、この話によると、
「むしろ、それが当たり前である」
ということ。

その前提を忘れてはならない、
と思うわけです。


人は個性があり、人ぞれぞれ、
様々な学び方、成長のステップがあるもの。

だから、


『一人ひとりのペースで、
 一人ひとりの方法で人は育つという
「迂回路の原理」を知ること』


この事を、重々認識することが、
一人ひとりが持っている能力や可能性を発揮するにあたって、
大切な要素ではないか、

と改めて思った次第です。


よく言われる話ですが、
違って結構、違いがすばらしい、ですね。

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【本日の名言】


ただ自分自身であることに満足し、
比較したり競争することがないのであれば、
すべての人が君を尊敬するだろう。

老子
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<編集後記>

『竜馬がゆく』を読みながら、
「天下のために、自分の命を捨てる」という志士達がいたこと、
そのかっこよさに胸がしびれていました。

自分もそうなれるよう、できること、
力を尽くせることを考えようと思ったお盆休みでした。


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