配信日時 2017/07/27 08:03

武道と総合格闘技の違い 〜何を究極のゴールとするのか?を考える〜【フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年7月27日 (第1260号)

偉大なる先輩社員の卒業から思う 「自らが去るその時、何と言われたいか」を考える意味

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(今日のお話 1954字/読了時間1分半)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。
ならびに夜は、来月の初トライアスロンに向けての、
スイムレッスンでした。

「海でのスイムは100パーセント・メンタルです。
 心が折れなければ、泳ぎ切れます」

と言われたので、これは負けるわけにはいかない、
と心新たにした1日でした。



さて、本日のお話です。

先日もご紹介いたしましたが、
先週末に、明治神宮 至誠館(武道場)の
荒谷館長のお話を聞く機会がありました。

そこで学んだ、「武道と総合格闘技の違い」についての話が、
非常に興味深く、また日本文化の奥深さを示すものでした。

今日はそのお話を共有させていただくと共に。
思うところをお伝えさせていただきたいと思います。

タイトルは、

「武道と総合格闘技の違い   〜何を究極のゴールとするのか?を考える〜」

というテーマで、
思うところをお伝えさせていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■明治神宮 至誠館  荒谷館長。

元自衛官であり、
日本の初代特殊作戦群 郡長であり、
一言で言ってしまえば、現代の武士、
と言って過言ではない人物です。

剣術(真剣)についても、
その道の第一人者として、師範をされており、
その他の武道にも精通されています。

さて、そんな荒谷氏が、
「武道」について、こんなお話をされていました。


「『斬り結ぶ』という言葉が、日本の武道にあります。

 これは、「斬り捨てる」とは違う。

 日本の武士が真剣同士の戦いで、
 ”相手に対して寸止めをする“、
 という場面があります。

 ”寸止め”、というのは非常に高度な技であるため、
 正直、ぶった切ってしまった方が、早いのです。

 それなのに、何故わざわざ日本の武士は、
 寸止めをしたのか?

 そこに、“武道と総合格闘技との違い”があります。」


「日本の武道の究極の目的は、

 “相手の力を受け入れ、包含し、邪気を極める、”
  
 すなわち、『相手と自分を一体化させる』、
という点が目的なのです。

だから、相手を「打ち倒す」ことが目的では、ない。

例えば、圧倒的な力の差で、どうやっても敵わない、と
その磨き上げた技術を相手に知らしめつつ、かつ
“寸止め”をして、相手の命を奪わないという、精神の大きさも見せる。

その肉体、精神を統合した
「真の強さ」に触れた相手は、心から感服し、
そして自らの剣を収め、誤ちに気がつく。

そのような、「相手との一体化」がゴールなのです。

だから、『斬り結ぶ』という、言葉があるんです。

武道を通じて、
自分と相手を結び、
共に生きるのです。」

、、、


そんなお話をされていました。

(内容は言葉通りでなく、記憶をたどって記載したものでございます。ご了承ください)

■この話を聞いた時に、
“日本の武道の奥深さ”に感激すると共に、

「武道と総合格闘技の違い」について、
改めて腑に落ちた感覚を覚えました。


たまに、Yahoo!知恵袋、などで、

「ボクシングと空手どっちが強い?」
「最強の格闘技とは何か?」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1158896971


みたいなものがありますが、
そんなことはどうでもよいのです。
(と、敢えていってしまいますが)


それは“目的が違う”から、
同じように考えられるものではないのでしょう。


「リングの上で、相手を打ち倒す」こと
「相手の命を奪う」ことを目的とした格闘術と、
日本の武道とは、そもそも目的が違う。


そのゴールが、

「倒して終わり」
「倒すのではなく、相手を包含する(仲間にする)」なのか、

で、そのプロセスも、評価の仕方も
変わってくる。

どちらがいい、悪いではないのですが、
それが事実似だと思うわけです。


そして「武道」は、究極の目的は「相手を包含する」ことにある。
だから、武道の稽古には、
技術だけでなく、精神修練の側面があるのだ、

そんなことに気づいたのでした。


■そして、この話を聞いて、同時に思うのです。

日々の行動、プロセスというものは、
「何をゴールで定めるのか」によって、
全く変わってきます。

よく、ダメな営業は
「売って終わり」である、

いい営業は
「売って終わりではなく、(お客様の)成果を出す」

などと言われることもありますが、
これも「何を目的とするか」に通ずる話なのでしょう。


目的を「売ることで終わり」にするのか、
「売って成果を出すこと」にするのか、

このことによって、
その行動も、プロセスも、
必要な技量も、変わってくるもの。

そして、もし人と人とのつながりを強化し
長期的 継続的な繁栄を願うのであれば、後者が言うまでもなく重要です。

戦いにおいても、仕事においても、

「パッと見でゴールと見えるその先(倒すこと、売ること)」

に視点を置いてこそ、
長期的・継続的な利益を得ることができるのであろう、

私は、そう感じました。


と、いうことで、自分がやっている活動についても、

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「何を究極のゴールにしているのか」、という問いを考える
(第2の習慣 終わりを思い描くことから始める by7つの習慣)
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ことを、改めて考えてみてはいかがだろうか、
そんなことを思った次第です。

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【本日の名言】

弱者は決して許すことができない。
許しとは強者の態度である。

マハトマ・ガンディー

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<編集後記>

ちなみに、日本の有名なアニメ、
例えばドラゴンボール、ワンピースなども、
最初は敵だった相手が、相手の強さを認め、
仲間になるというシーンが多く、しかも自然と馴染んでいる気がします。

例えばドラゴンボールでピッコロ大魔王が悟空の仲間になる、のように。

逆にマーブルスーパーヒーローズは
悪役は悪役、葬り去るもの、とされているような。

これも日本の美しき価値観なのかもしれませんね。

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