配信日時 2017/07/14 10:44

深い人間関係を築くには、”踏み込む勇気”を持つ【フランクリンコヴィージャパン紀藤】

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<本日のお話> 平成29年7月14日 (第1247号)

深い人間関係を築くには、”踏み込む勇気”を持つ

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

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(今日のお話 2253字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。
ならびに夜はテニススクールへ。

いつものメンバーが皆休みで、
参加者が私一人だったため、
コーチと一対一という非常に贅沢な時間でした。

(吐きそうになるくらい走らされましたが、、汗)


とはいえ、運動するとよく眠れるし、
頭がクリアになる気がします。

運動って、本当に重要だよな、と
よくよく思う次第。




さて、本日のお話です。

先日、ある会社の人事のご担当者様と、
「若手の育成」について、
ディスカッションしていました。

そのとき、

「上司と部下は、結局は信頼関係が大事。
 そこさえできていれば、メンタルとか、
 孤立するとか、仕事の仕方がひどくなりすぎる、
 など避けることができるのではないか」

などという話で盛り上がったのでした。

本日は、そんな話を受けて、

「人と人との距離をいかに縮めるか?」

ということについて、思うところを
お伝えさせていただきたいと思います。


タイトルは、


「深い人間関係を築くには、”踏み込む勇気”を持つ」。


それでは、どうぞ。



■話が変わるのですが、
「深い人間関係」について語るに当たって、
少し、私の経験談をさせてください。



私は、大学時代、
ボクシング部に所属していました。

「ボクシング」といっても
アマチュアボクシングです。

ですから、グローブも厚いし、
当時はヘッドギアというプロテクターもつけて行う、
スポーツ的な要素が強いものでした。


とはいっても、です。

ボクシングなので、
やっぱり、殴ったり、
殴られたりします。

痛いし、時に鼻血が出たり、
骨折する人もいました。


■そんな部活の先輩の中に、
「田邊さん」という、
ものすごく強い人がいました。

身長が180くらいあって、リーチも長い。
そして今は警察官をやっています。


普通、ボクシングは体格が近い人同士で練習をするのですが、
残念ながら部員がそんなにいなかったので、
その人と”スパーリング”をすることも多かったのでした。

そんな彼とスパーリングをすると、
正直、「怖い」のです。

、、、

そんな中、私はどうしたか。

私は、ダメージを受けることを恐れ、
距離をとり、ちょっと踏み込んでは、
パンチが当たるか当たらないかくらいの距離で
パシパシとジャブを打つ。

そんなことを繰り返し、
そして時間がすぎるのを待っていたのでした。

そして、そんな練習風景を見ていた、
他の先輩がいいます。


「キトウ、もっと踏み込んで打てよ!
  それじゃ、始まらんぞ」

、、、と。



■冒頭に、

「人と人との距離をいかに縮めるか?」

がテーマであるとお伝えしました。

このテーマを考えたとき、
真っ先に思い浮かんだのが、
このボクシングの練習のシーンでした。


相手が怖い。傷つくのが怖い。

近づくと打たれるから距離を取る。

だから、踏み込まない。


距離を置いて、パシパシと、
打ってる風だけど、
ダメージが与えられないパンチを、
表面的に打ち続ける。


確かに、ダメージは受けない。

でも、同時に何も起こらない。


、、、

そしてこの状態は、まるで

”現代の人間関係(例えば、職場における上司と部下)”

のようではないか、

そう思ったのです。


■確かに今は、

「◯◯ハラスメント」という言葉や、
「企業の社会的責任」という言葉で、

率直にものが言いづらい環境なのでしょう。

踏み込みすぎて、相手を傷つけると、
なんだか必要以上に問題なる時代のようにも思います。


言い過ぎたら問題になる。
(自分がダメージを受ける)

だから、距離をとる。
踏み込まない。

、、、

こんなことが、現実
起こっているのではなかろうか、

そう、思ったのです。


■言うまでもなく、気遣いは大事です。

相手を傷つけまいとする、
「思いやり」、大事です。

しかし、

「思いやり」という言葉を隠れ蓑にして、
実は相手への率直に伝える「勇気」がないだけ、

こんなこともあるのではないでしょうか。


踏み込まねば、良くも悪くも
真に、相手に影響を与えることはできません。


相手にインパクトを与えようとするなら、
ボクシングでステップイン(踏み込む)するように、
被弾覚悟で、相手の懐に飛び込まねばなりません。

”お互いの柔らかい部分”に触れる距離まで
近づかなければ、インパクトは与えられないのです。


踏み込めば
ダメージを負うこともあるし、
相手にダメージを与えることもあるでしょう。


でも、踏み込んでこそ、
相手との適切な距離もわかると言うもの。

そう思います。



■世界的なベストセラー『7つの習慣』で、
人間関係の成功のためには、

”第4の習慣 Win-Winを考える”

が大切であるといいます。


そして、あまり知られていないのですが、
この”WIN-WINを実現する”には、

『勇気と思いやりのバランス』

が必要であると言うのです。


「勇気」とは、自分の意志を伝える勇気。
「思いやり」とは相手を理解する思いやりです。


日本人は、主張を恐れて、対立を恐れて、
「思いやり」が強い傾向があると言われます。

裏を返せば、
「勇気」が足りない傾向がある、
ということ。



■繰り返しになりますが、
理解しあい、深い人間関係を築くには

”踏み込む勇気をもつこと”

です。


今の自分自身の周りを見渡してみて、

距離を縮めたい、
もっと深い関係を築きたい、
影響を与えたい、

そう思うのであれば、

=======================

踏み込む勇気を持ち、相手に飛び込むこと

(率直に想いを伝える、本音でモノをいう。
 相手の問題の確信をつく)

=======================

など、ぜひ、実行してはどうだろうか、

そう思う次第です。


傷ついても踏み込み、
そして適切な距離を見つけていきたいものですね、



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【本日の名言】

敵を作らざる者は、
決して友を作らず。

アルフレッド・テニスン

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<編集後記>

相手との距離感、大事です。
私もビビリがちですので、
自戒の念も込めて。


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