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<本日のお話> 平成29年7月14日 (第1247号)
深い人間関係を築くには、”踏み込む勇気”を持つ
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(今日のお話 2253字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
ならびに夜はテニススクールへ。
いつものメンバーが皆休みで、
参加者が私一人だったため、
コーチと一対一という非常に贅沢な時間でした。
(吐きそうになるくらい走らされましたが、、汗)
とはいえ、運動するとよく眠れるし、
頭がクリアになる気がします。
運動って、本当に重要だよな、と
よくよく思う次第。
*
さて、本日のお話です。
先日、ある会社の人事のご担当者様と、
「若手の育成」について、
ディスカッションしていました。
そのとき、
「上司と部下は、結局は信頼関係が大事。
そこさえできていれば、メンタルとか、
孤立するとか、仕事の仕方がひどくなりすぎる、
など避けることができるのではないか」
などという話で盛り上がったのでした。
本日は、そんな話を受けて、
「人と人との距離をいかに縮めるか?」
ということについて、思うところを
お伝えさせていただきたいと思います。
タイトルは、
「深い人間関係を築くには、”踏み込む勇気”を持つ」。
それでは、どうぞ。
■話が変わるのですが、
「深い人間関係」について語るに当たって、
少し、私の経験談をさせてください。
私は、大学時代、
ボクシング部に所属していました。
「ボクシング」といっても
アマチュアボクシングです。
ですから、グローブも厚いし、
当時はヘッドギアというプロテクターもつけて行う、
スポーツ的な要素が強いものでした。
とはいっても、です。
ボクシングなので、
やっぱり、殴ったり、
殴られたりします。
痛いし、時に鼻血が出たり、
骨折する人もいました。
■そんな部活の先輩の中に、
「田邊さん」という、
ものすごく強い人がいました。
身長が180くらいあって、リーチも長い。
そして今は警察官をやっています。
普通、ボクシングは体格が近い人同士で練習をするのですが、
残念ながら部員がそんなにいなかったので、
その人と”スパーリング”をすることも多かったのでした。
そんな彼とスパーリングをすると、
正直、「怖い」のです。
、、、
そんな中、私はどうしたか。
私は、ダメージを受けることを恐れ、
距離をとり、ちょっと踏み込んでは、
パンチが当たるか当たらないかくらいの距離で
パシパシとジャブを打つ。
そんなことを繰り返し、
そして時間がすぎるのを待っていたのでした。
そして、そんな練習風景を見ていた、
他の先輩がいいます。
「キトウ、もっと踏み込んで打てよ!
それじゃ、始まらんぞ」
、、、と。
■冒頭に、
「人と人との距離をいかに縮めるか?」
がテーマであるとお伝えしました。
このテーマを考えたとき、
真っ先に思い浮かんだのが、
このボクシングの練習のシーンでした。
相手が怖い。傷つくのが怖い。
近づくと打たれるから距離を取る。
だから、踏み込まない。
距離を置いて、パシパシと、
打ってる風だけど、
ダメージが与えられないパンチを、
表面的に打ち続ける。
確かに、ダメージは受けない。
でも、同時に何も起こらない。
、、、
そしてこの状態は、まるで
”現代の人間関係(例えば、職場における上司と部下)”
のようではないか、
そう思ったのです。
■確かに今は、
「◯◯ハラスメント」という言葉や、
「企業の社会的責任」という言葉で、
率直にものが言いづらい環境なのでしょう。
踏み込みすぎて、相手を傷つけると、
なんだか必要以上に問題なる時代のようにも思います。
言い過ぎたら問題になる。
(自分がダメージを受ける)
だから、距離をとる。
踏み込まない。
、、、
こんなことが、現実
起こっているのではなかろうか、
そう、思ったのです。
■言うまでもなく、気遣いは大事です。
相手を傷つけまいとする、
「思いやり」、大事です。
しかし、
「思いやり」という言葉を隠れ蓑にして、
実は相手への率直に伝える「勇気」がないだけ、
こんなこともあるのではないでしょうか。
踏み込まねば、良くも悪くも
真に、相手に影響を与えることはできません。
相手にインパクトを与えようとするなら、
ボクシングでステップイン(踏み込む)するように、
被弾覚悟で、相手の懐に飛び込まねばなりません。
”お互いの柔らかい部分”に触れる距離まで
近づかなければ、インパクトは与えられないのです。
踏み込めば
ダメージを負うこともあるし、
相手にダメージを与えることもあるでしょう。
でも、踏み込んでこそ、
相手との適切な距離もわかると言うもの。
そう思います。
■世界的なベストセラー『7つの習慣』で、
人間関係の成功のためには、
”第4の習慣 Win-Winを考える”
が大切であるといいます。
そして、あまり知られていないのですが、
この”WIN-WINを実現する”には、
『勇気と思いやりのバランス』
が必要であると言うのです。
「勇気」とは、自分の意志を伝える勇気。
「思いやり」とは相手を理解する思いやりです。
日本人は、主張を恐れて、対立を恐れて、
「思いやり」が強い傾向があると言われます。
裏を返せば、
「勇気」が足りない傾向がある、
ということ。
■繰り返しになりますが、
理解しあい、深い人間関係を築くには
”踏み込む勇気をもつこと”
です。
今の自分自身の周りを見渡してみて、
距離を縮めたい、
もっと深い関係を築きたい、
影響を与えたい、
そう思うのであれば、
=======================
踏み込む勇気を持ち、相手に飛び込むこと
(率直に想いを伝える、本音でモノをいう。
相手の問題の確信をつく)
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など、ぜひ、実行してはどうだろうか、
そう思う次第です。
傷ついても踏み込み、
そして適切な距離を見つけていきたいものですね、
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【本日の名言】
敵を作らざる者は、
決して友を作らず。
アルフレッド・テニスン
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<編集後記>
相手との距離感、大事です。
私もビビリがちですので、
自戒の念も込めて。
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* 紀藤 康行*
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