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<本日のお話> 平成29年6月14日 (第1217号)
妻が「恐怖を感じ、自らを変えねばならぬ」と思い至った話 ~人の変容のプロセスの事例~
フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤
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(今日のお話 1998文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は2件のアポイント。
並びに夜は、東京体育館にて
2,000メートルのスイム。
その後、久しぶりに
DMM英会話にて英語勉強など。
*
さて、本日のお話です。
完全にプライベートの話で恐縮ですが、
最近の我が家のニュースが、
「妻が、ランニングを習慣化した」(2日に1度は10キロ走っている)
ことがあります。
今朝も朝5時に起きて、
「皇居に走りに行く」と外出をしていきました。
(2ヶ月前までそんな事はなかったのにも関わらず)
そのことについて、
「何故始めたのか?」という理由を聞いたとき、
面白いものだな、と思うと同時に、
”人の変容の秘訣が隠されている”
と思わされました。
本日は、そのお話を共有させていただくとともに
「人が変わるときは、どんなときなのか」
ということについて、思うところをお伝えさせていただきたいと思います。
タイトルは、
「妻が「恐怖を感じ、自らを変えねばならぬ」と思い至った話 ~人の変容のプロセスの事例~」。
それでは、どうぞ。
■昨晩の寝る前の話。
明日、友人と明朝6時30から皇居に走りにいくんだ、
という妻に対して、へえ~、頑張っているね、と言いつつ、
何気なく私が聞きます。
「毎朝10キロ走るって、
そんなこと今までやってなかったのに、
なんでそんなこと始めたの?」
(注:別に、変な勘ぐりではありません)
すると妻よりこんな答え。
「多分、ヤス(私の事)が
100キロマラソンに出たりするのに刺激を受けたり
友人の赤羽さんが色んな人を紹介してくれたりことかも。
自分が全然知らない世界や、尊敬する人との出会いが、
視野を拡げてくれたからかもね。
今までは、そんな世界があることすら知らなかったし、
そういう世界があることで、楽しそうだな、面白そうだなと思った、
というのはきっかけとしてあるよね」
とのこと。
すなわち、
”「付き合う人」が変わること”
によって、自分の趣味も広がり、
自分の考えも刺激を受けるようになった、
という話のようです。
■しかし、同時に気になることがあります。
もし、「人との出会いがきっかけであった」というのであれば、
もっと前から、「走り始める」と言ってもよかったのでは?
という疑問です。
では、なぜ今、なぜこのタイミングだったのか?
、、、
このことが次に気になったのでした。
そして、加えて聞きます。
「なぜ、今このタイミングで始めて、
そしてなぜ継続できているのか?
(何か別の要因があるんじゃないの?)」
と(職業柄もあり)、
ちょっと突っ込んで聞いてみました。
■すると、こんな答えが返ってきたのでした。
「実は、最近、とある年長者の方(60代後半)と、
話をすることがあった。
その人の考えは、自尊心が凄く低くて、
”自分にはできることはない”とか、”どうせ自分なんて”
という言葉がすごく多くて、その人の人生に現れているな、と思った。
実際、その人の話を聞くと、
金銭的にも、健康的にも、気持ちとしても
決して満足いっているようには見えなかった。
、、、でも、その時にふと思ったのよ。
自分自身を振り返ってみたとき、
『あ、自分も、自尊心の低さとか、
頑張れないこととか、人のせいにすること、
同じようなことしてるな』と、ふと気付いた。
その時に、ものすごい焦りと、怖さを感じたのよ。
「こうなりたくない」という思いがむくむく起き上がってきて、
それからかもしれない。
走るモチベーションがわくようになったのは。」
、、、
■すなわち、妻が言う、
「最近変わった理由」とは
”友人の範囲が広がって、
エネルギッシュに生きる人を見た(理想を見た)”
に加えて、
”他責、自尊心の欠落、流れ流され生きてきた人生など、
コントロールされて生きてきた人の不満を垣間見た(闇を見た)”
を、リアルに感覚として体感したことで、
自分に”火”がついた、
といえるのかもしれません。
■人の、「やる気」を分析した、
『ヤル気の科学』という本では、
人は、
”理想に向かっている時よりも、
自分が今持っているモノを失う時”
を想像した方が「やる気」が出るそうです。
つまり、
「ダイエットに成功したら100万円あげます」
よりも、
「ダイエットに失敗したら100万円銀行口座から引き落とされます」
のほうが、”効く”ということ。
人は、自分が今もっている
健康、友人、家族、お金などを
失いたくはないものなのです。
■しかしながら、繰り返しになりますが、
流れ流されている人生は、自尊心が低く、他責にしている人生は、
逓増(少しずつ増えていく)のではなく、間違いなく、
逓減(少しずつ失われていく)する事は間違いありません。
だからこそ、
自分自身の人生をより豊かにするのであれば、
そしてそのために”変化”を求めるのであれば
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「理想」と「深闇」の両方を見る。
そして、危機感を覚えること。
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ことが、変容のための
大切なメッセージなのでしょう。
少し、荒々しい方法ですが効果的、と思った次第。
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【本日の名言】
私たちの心はたえず新しい考えで
肥沃にしなければ、すぐに荒れ果て、
何も生み出さなくなる荒れ地にすぎない
ジョシュア・レノルズ
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<編集後記>
ちなみに、こんなケースもあり得るのか、、、
というケースを知っておく事は、今日の話の文脈で、役に立つこともあるかと思います。
例えば「社会的排除」や「最貧困女子」、最近読んだ「下流老人」
などは、私も読んで、衝撃を受けました。
ご興味ある方があれば、アマゾンで検索をされてみてくださいませ。
なるほど、、、となります。
(あまりのめりこみすぎると、気分が暗くなってきますのでご注意を!)
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* 紀藤 康行*
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