配信日時 2017/05/17 08:32

「なぜ?」ではなく、「どのようにして?」と問うことで、建設的な会話が生まれる

------------------------------------------------------------------------------------

<本日のお話> 平成29年5月17日 (第1189号)

「なぜ?」ではなく、「どのようにして?」と問うことで、建設的な会話が生まれる

フランクリン・コヴィー・ジャパン紀藤

------------------------------------------------------------------------------------

【メルマガ「未来習慣」 ぜひお友達にも教えてあげてください 】
 ⇒ https://www.future-habits.jp/

※読者様の感想・メッセージはこちら⇒ https://www.future-habits.jp/customer/

------------------------------------------------------------------------------------


◎本メールマガジン(未来習慣)は、

 フランクリン・コヴィーで働く著者が、
 7つの習慣や体験談を元にした、「人生にちょっと役立つ考え方」を通じて、

 ------------------------------------------------
 皆さまの1日を5%元気にする
 ------------------------------------------------

 ことを目的とし、1100日以上にわたって毎日お届けしている、
 500社2500名以上が購読するビジネスメルマガです。

 熟読するも読み流すも、自由な形でご活用下さい。

 ★紀藤康行プロフィール https://www.future-habits.jp/profile/

-----------------------------------------------------------------------------------

(今日のお話 1853文字/読了時間2分)


■おはようございます。紀藤です。

昨日は3件のアポイント。

また、夜は日本の歴史や一般教養について学ぶ、
ある会合に出席してきました。

昨年松から、日本の近現代史、
世界史を積極的に学んでいますが
知らないことがこんなにもたくさんあると知り、
愕然としております。

世界は広い。



さて、本日の話です。

先日「質問コンサルタント」として活躍する、
とある方とランチを共にしました。

効果的な質問を投げかけ、
人にブレイクスルーを促す、
そんな手法があるそう。


そのお話の中で、ビジネスにおいて、
大変重要だと思う”質問のスキル”について思うところがありましたので、
皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルは、


「「なぜ?」ではなく、「どのようにして?」と問うことで、
 建設的な会話が生まれる」。



 それでは、どうぞ。


■「なぜを5回繰り返す」

という話が課題探求のための手法として、
しばしば取り上げられることがあります。


「なぜ?」という問いを繰り返すと
より深く、本質的な課題に近づいていくため
見えていなかったことに気づくことができる、

そんな考え方ですね。

確かに、私も効果的だな、
と思います。

しかし、

”「なぜ?」と聞くことが効果的”

だからと言って、なんでもかんでも、
「なぜ?」を連発すればいいというものではない、

それが先日の「質問コンサルタント」のIさんのお話でした。



■少し話が変わりますが、
前職で、私が人材採用のビジネスに関わっていた時のお話。

そこで、新卒採用の面接のプロの方が
こんなことを言っていました。


「面接において、

 ”面接官が「なぜ?」を5回以上繰り返すと、
 
 それは人格否定のように聞こえてしまうから、気をつけよ」
 

そんなお話でした。


例えば、こんなイメージでしょう。


Q ”なぜ”、あなたは当社を選んだのですか?

 -  企業理念に共感したからです。


Q、”なぜ”、あなたは企業理念に共感したのですか?

 - 1人でも多くの人にありがとうをもらうこと、
   これは私も嬉しいと感じるからです。


Q、なぜ、あなたはありがとうと言ってもらえると嬉しいのですか?

 -  誰かの役に立った気がして、満たされるからです。


Q、 なぜ、あなたは役にたつと満たされるのですか?

、、、、


ここまでいくと、もはや禅問答。


「自分がそう感じる」という
”価値観”に質問をし続けることになる。

すると、相手の「考え方」に疑念を
かけられているようにも捉えられる、

だから、
むやみに「なぜ?」と聞けばいいというものではない、
そんなお話でした。



■すなわち、何が言いたいかというと、


「なぜ?」というのは、
本質を掘り下げる非常に良いフレーズであるとともに、


ともすると、

”相手を追求したり、
 相手に疑いをかけたり、
 相手に言い訳を促すような問いにもなりうる、
 そんな性質を持つ”
 
ということ。

これを覚えておくことが大事である、
と思うわけです。




「なぜ、こんなミスしたんだ?」

と上司が聞けば、部下の頭には、

「実は、こうこうこういう理由がありまして、、、、」

という、「なぜなら、、、」始まるフレーズ、
すなわち、言い訳的なフレーズしか、
残念ながら浮かんでこない、

そんな特性を持つものなのです。


■そんな中、使える技の一つが、、


【「なぜ?」のかわりに、「どのようにして?」と問う】


ということなのです。


例えば、

「”なぜ”、ミスをしたんだ?」

ではなく、

「”どのようにすれば”、ミスを防げたのだろうか?」

と問う。



「”なぜ”、〇〇が最重要課題だと分かるのですか?」

ではなく、

「”どのようにして”、◯◯が最重要課題だとわかるのですか?」

と問う。



やることは、
「WHY?」を「HOW?」に変えるだけ。


言っていることは同じでも、

「なぜ?」の代わりに
「どのようにして?」を使うと

相手が「なぜなら…」で答える左脳モードになりません。

質問も柔らかくなるので、
柔軟に、物事を考えられる思考を促す
「問い」になるのです。


それが、

「どのようにして」

という質問方法。

ということで、ぜひ、

部下がミスをした、
上手く行かないことがあったという時、

お客様に尋問口調にならず、
アイデアを拡げるような柔軟な「問い」投げかけたいときは、


========================

「なぜ?」ではなく、「どのようにして?」と問う

========================


こと、ぜひ試して頂ければと思います。


特に営業の方は、お客様に深いヒアリングをするときに、
効果的な話し方ですので、ぜひお試しを!


-------------------------------------------------------------------------------------

【本日の名言】

どのように話すかは、
話の内容と同じくらいに重要である。
判断力を持っている人間よりも
耳をくすぐられて喜ぶ人間の方が多い。

フィリップ・チェスターフィールド

--------------------------------------------------------------------------------------

<編集後記>

ウルトラマラソンまであと3日。

(ご感想は、こちらからどうぞ↓)
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

<ご意見・ご感想お待ちしています>

※どんな些細なことでも、どれほどくだらないことでも、
 皆さまのご感想、ぜひお聞かせください!

 ご感想・ご意見は、ぜひ、こちらまで。↓↓↓↓

 * https://goo.gl/SRppG8 *

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
1日を5%元気にするメルマガ「未来習慣」 facebookページ
https://www.facebook.com/futurehabits/
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■


* 紀藤 康行*

フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社
Mobile:080-4795-8424(優先) Tel:03-3264-7401
〒102-0075 東京都千代田区三番町5-7 精糖会館7F
http://www.franklincovey.co.jp/


【メール配信について】
※本メールは、不朽の名著『7つの習慣』に関するナレッジや、
 自己成長の気付きなどについてお送りしております。
※記事中でご紹介している内容については、著者の個人の見解であり、
 フランクリン・コヴィー・ジャパン(株)とは関係ありません。
※ビジネス&ライフに小さな変革を【未来習慣】
 のバックナンバー・配信停止はこちら
 ⇒ https://www.future-habits.jp/